続・珈琲時光

2005年04月03日 20時56分39秒 | 巻二 起居注
「珈琲時光」観た。本編2回に特典1回。
もともと映画はあまり観ないし、侯孝賢監督も知らなかったので、
真っ正面からの評は書けない。だから素朴な感想の断片を。
ネタばらしになるかも知れないので、気になる方は飛ばしてください。

①一青窈も浅野忠信も、そこにあるのは演技ではなく、
淡々とした日常生活を記録した映像だ。
窈さんの話し方、眠り方、飲み方、歩き方、電話のし方、
普段からこんな感じなんだろうな、と、
何か覗き見してしまったような妙な気分になった。

②全編を流れる隠れた主題、電車。
御茶ノ水の有名な交差ポイントとか、都電大塚駅前(?だと思う)とか、
上信電鉄とか、印象深いシーンが多い。
吉井駅なんてつい地図で調べてしまった。

あと山手線と京浜東北線との並走シーン、
あれこそ東北に住む自分にとって昔から「東京」の象徴。
見知らぬ同士、よく知る同士、いろんな関係が並走する。
決して交わらないけど、停車駅では必ず逢える。でも、気付かない人同士。

③ゴブリンの話。すり替えられた子供。
妊婦の陽子がこの夢をみたという意味を少し考えた。
まだ見ぬ我が子を奪うのは誰?
アモイにいる彼(子の父)。その母。群馬の父母。
いや、その昔陽子を捨てた産みの母に対する想いの裏返しか。
かすかな不安。
誰もがそのとき抱く不安。

④台湾人も一青窈を「ヒトトヨウ」と読むんだね。監督だけかもしれないけど。

他にも感じたことは多い。機会があったらまた…。
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2 コメント

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珈琲時光 (ドクオ)
2005-04-03 22:22:50
ボキも見ようとおもいます。

キャストが良いですね。

窈さんが素敵なのはあたりまえですが、浅野忠信!!

ボキ、浅野忠信が大好きなのです。

常々、浅野さんのような男になりたいと思っています。

がんがれ、自分!
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はじめまして。 (yujin)
2005-05-02 01:18:38
TBさせていただきました。

確かにあの鉄道が並走するシーンは

東京の風景の象徴でもあり、

人間関係の暗喩でもありましたね。



色々印象に残る作品でした。
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