田村ゆかり「木漏れ日の花冠」

2009年06月14日 08時48分37秒 | 巻十八 声優
80分近くのライヴDVDが付いている。
正直、ふぁんの皆さんのノリには強烈に引いてしまった。
それも最初の10分だけで、気がついたら少々慣れていた。
…もっとも、あの「ゆかりコール」の群衆に混ざって拳突きあげることは死ぬまでないであろう。
…いや、一青窈ライヴで似たようなことやってるか。
わからんなこれも。

木漏れ日の花冠(初回限定盤)(DVD付)

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歌が良いだけではなかなかCDなぞ定価で買わない。
観た目だけでももちろんだ。好みのルックスでもないし。
じゃ なにかというと、やはりこれもラジオがらみで。
文化放送「田村ゆかりのいたずら黒うさぎ」。おもろい。
そのOPが本アルバム収録曲。そういう流れ。

それで、全曲聴いてみると、
冗談抜きで「捨て曲」ないわ。
普通あるでしょ。どんなアルバムでもさ。
ないんだね。これが。
麻薬的に癖になります。

ていうか、このあまりに心地よい疾走感はなんなんでしょうか?
模型製作のBGMとしてこれほどまでに適した音楽を寡聞にして知らない。
ヤスリがけが面白いように進むど。
以前ムーンベースでアニソンばっか流してたのはこういうことか?どういうことだw

その昔。昔と言っても昭和の御代は50年代。
アイドル歌謡が一世を風靡した時代があった。
時は流れ、彼女(彼)等がヒットチャートの上位を賑わすことは珍しくなった。
そして、当時のよき伝統(と敢えて言う)は
いまやアニソン界(広義の。つまり声優歌手含む。)で脈々と生きながらえ、
しかも古くて新しい光を益々放っておるのだ。
それらは非常に人工的であるが故に、
マーケティング成果物としての音楽商品に過ぎぬ現代の「売れてるらしい音楽」のわざとらしさを、一瞬にして暴くのだ。
そう、
無菌室の中でカッコつけてんじゃないよ君ら、と。

愛だ恋だ言うなら、まず人はズボズボのアイドル歌謡を知るべきだ(笑)
エコだ平和だ語るなら、白濁とした物欲と童貞的性欲がこの上なく渦巻くこちらの世界を覗くべきだ。
我ながらようわからんが。

幼少の田村ゆかりが松田聖子に憧れていた、という話(wiki)は
決して偶然ではないだろう。
最初と最後、導入と結末の、当然の結合だ。

---------- キリトリ -----------

以前、水樹奈々の「深愛」をここで紹介した。
いわば、5年前に一青窈に出会った時以来の衝撃を
俺は「深愛」から受けた訳だ。

その後、何曲か水樹奈々の音楽を耳にすることがあった。
確かにそれは「深愛」にけして劣らぬものであったとは思うが、
水樹奈々と田村ゆかりの決定的な違いは
ロリ要素、では決してなくて(笑)、
水樹さんの声質がちょっと演歌風に振れ過ぎてるんだな、と。
あの独特のコブシ?感が、良い悪いではなく好き嫌いの問題として自分にはちょっとクドク感じる。いまひとつ続けて聴けないのだ。
 その壁をやすやすと越えて俺の心に響いたからこそ、
 「深愛」は超絶な名曲だったという論も逆に成り立つ。

で、田村ゆかりの、「君ワザとか?」というほどの舌っ足らずな唱法は
まるで抵抗感なくアルバム1枚聴きとおすことが出来るのだ。
何故かは知らん。何故かは。

---------- キリトリ -----------

さて、この声優マイブーム(笑)、
いつまでつづくんでしょーね。
せいぜい御自愛ください。

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