
仙台フィルさん、数少ない年間定期演奏会のプログラムに、高確率でマーラーショスタコブルックナーをぶっ込んでくれるので大大大好きである。ほんとだよ?
ブルックナーの9番の実演を経験するのは初めて。
ここのところ、私がシンフォニーを聴くのはだいたいは睡眠に就く際なので、最終楽章まで聴ききることはほとんどない。
幻の第4楽章。
況んやブル9フィナーレをや。
うまく言えないのだけれど、第7番あたりと比べるとなんとなく違う方向を見ている音楽のような気がするのだよね。
ブルックナー特有の音圧はもちろんそのままなのだが、なんとなく忙(せわ)しなく、落ち着かない。
不安の時代の予感?
いやいや、そんな後づけ臭い話じゃなくて。
聴いていてどんどん足元が覚束なくなっていく感覚。
この曲が一応の完成をみて我々にその全貌を見せてくれていたら、どんなだっただろう。
そんな詮無い空想はしてもしょうがない。
未完ゆえの魅力もあるよね。
この曲、ハープを使わんのだなと初めて知る。
そして、ワーグナーチューバ大活躍であることも実感。大好き。ブラボー。
蛇足の話。
今回はショパンのソリスト目当てと思われるお客が少なくなかったように思う。
明らかにいつもの定期と空気が違った。
韓国語のアナウンスもあったね。
盛況なスタンディングオベーションはいいとして、カーテンコールの撮影しまくり、そして休憩中に姿を消し、ブルックナーでは空席目立つというね。
あ、コロナ禍の際に撮影可になったんだっけ?よくわからない。
前半で退席もまあいいさ。
興味がない退屈なブルックナーなんて聴くだけ苦痛だ。わかるわかる。
せめて日本国でいろいろたくさん消費していただければ。
ウォンと円の高い安いも知らぬが。
盛況なことはよいことだ。満席に近かったのではないか。
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