【現代思想とジャーナリスト精神】

価値判断の基軸は自らが判断し思考し実践することの主体であるか否かであると考えております。

【Ⅰ:相次ぐ沖縄県での米軍軍用事故】【Ⅱ:被差別されるクルド人の健闘】【Ⅲ:米朝の核兵器と外交】

2018-01-06 19:47:17 | 政治・文化・社会評論
《~2018/01/06『報道特集』を見ながら感じたこと~》

              櫻井 智志

【Ⅰ:相次ぐ沖縄県での米軍軍用事故】
沖縄県・伊計島の米軍ヘリコプター不時着。乗員アメリカ兵士には被害はないと発表された。あまりにも最近、このようなお粗末な軍用機事故が多すぎる。しかもそれは、沖縄県民の住宅地間近だ。沖縄県民は、「二度と起こさないように米軍に強く要求する」という安倍政権の閣僚など関係者と、「二度と起こさないようにする」という米軍司令官・幹部の反復に、怒りを蓄積させている。
沖縄県民とともに、決して米軍横暴にノーの意思表示を続けること、一庶民の私にもそれならできる。あきらめないこと、続けること、連帯すること。やはり沖縄県民の民意の数値的表明として、今年の相次ぐ自治体選挙は喫緊の危機克服のための有力なツールだ。


【Ⅱ:被差別されるクルド人の健闘】
イラク・イラン・サウジアラビアなど中東は、古代文明の先進地だ。ユダヤ教もキリスト教もゾロアスター教もイスラム教も、元祖の土地。クルド人の窮状報道に、人権は個人から国家や民族まで保障されるべきだ。個人から国家に及ぶ生きる権利の体系を示した芝田進午氏の先見性に感嘆する。現在、シリアの抵抗政党の指導者をインタビューしたこの番組の企画と金平キャスターの報道に感謝する。事実を知らなければ、抽象論議で何か解決したような錯覚に私たちは陥りやすい。一つひとつ事実の対象に全面的に素材を発見し、それに基づいた具体的な論議の展開が問題の核心に至る。
シリア民主統一党が、徹底した女性の尊厳に立脚した行動に徹している。軍隊にも参加して「イスラム国」との闘いの最前線にクルドの女性兵士がインタビューに応えた。「国民のために闘い国民を幸福にすることが私の幸せです」と語る女性は「私たちから戦闘はしかけない」と語る。クルド独立に欧米大国は冷淡。ヨーロッパから「イスラム国」周辺に多くの人々が渡っていることを番組で知った。「戦争は諸悪の根源である」というキャスターの指摘に、クルドの人々の受難とあわせ共感を覚えた。遠い中東、だけのことでなく、極東と日本への預言でもあろう。


【Ⅲ:米朝の核兵器と外交】
北朝鮮をめぐる各国のやりとりを見ていて消えぬ懸念がある。核兵器を大量に保持している大国や核保有国への批判や非難はあまり見受けない。核兵器防止条約にもこれらの核保有国は参加しない。この異常な不均衡が不可解である。弱い子どもにはいじめが集中する国内問題と酷似している。
大田昌秀元沖縄県知事が岩波書店の安江良介氏と個人的に連絡をとりあっていたことを書籍で読んだ。大田氏は安江氏から政府交渉に関する示唆を受け、感謝を記していた。
米朝の水面下の交渉は、核兵器の危機を迎えたクリントン大統領時代にもあったことを番組は伝えた。圧力と交渉の絶妙なバランスが必須の外交問題で、安倍総理は圧力一辺倒演説を国連で行った。日本は国際的評価を落としている。憲法九条の掲げる恒久平和の具体的条文によって第三世界の圧倒的信頼と尊敬を受けていた日本。安倍政権とりわけ安倍晋三個人の思いつき滅茶苦茶発想と人気取り目立とうポーズの数十回と及ぶ国外周遊で見せる軽薄な言動は、しだいに日本国そのものへの幻滅を広げてしまっている。
竹内記者のアメリカ世論調査と世論の動向の紹介は参考となった。具体的数値の円グラフを示しつつ「アメリカはイラク攻撃の時よりも北朝鮮を強く警戒しているとは言い切れない数値だ」、「北から核兵器が日本に飛んできた時、アメリカは防ぎきれないし、日本国民はリスクを慎重に考えておく必要がある」と報告した。成る程と深く頷いた。
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