【現代思想とジャーナリスト精神】

価値判断の基軸は自らが判断し思考し実践することの主体であるか否かであると考えております。

【報道特集2018.10.20】を見ながら脳裡をよぎったこと 櫻井 智志

2018-10-21 11:20:52 | 政治・文化・社会評論
中学生が実の祖父母を殺害した。限定して、ひとつの視点から見れば、尊属殺人をおかしどうしようもない生徒ということとなろう。3か月の幼児を殺害する父親のニュースも最近のできごと。
中学生の凶悪な行為がどのような背景や人間関係があったか冷静に把握し、再度似た犯罪を防止できなければ、大人は次世代を育てられない。事実に基づいて、凶悪視でも美化視でもなく、なぜこのような悲惨な事実が起きたか。父親が娘を幼い時からレイプし続け、思春期にその重圧からトラウマをかかえ、ついには父を殺し尊属殺人に問われた事件を過去に知った。祖父母の善意の期待を過重にかかえ、ある日反動が突然の殺意に変貌するということもありうる。
家庭や学校において、「教育という名の重圧」に子どもの側からのなんらかの意思表示を熟視すべきときだ。家庭というミニサイズの社会に、現在の社会の病理が現出する。

サウジアラビアでのジャーナリスト殺害事件。それとは別になるが、国の内外でジャーナリストが発信しづらい時代になってきた。私たち庶民でさえ批判や非難は自由ではない。テレビや雑誌で、庶民もジャーナリストも、権力者への疑問を意思表示すれば、総叩きされる時世になりつつある。
私たちが、自らの足元を見つめれば、どうだろうか?勤務先や居住地域で、素朴な意見表明を述べるとき、なんらかの息苦しさを被ることはないか。
集団に調和すること、周囲に波風を立てないことが、「協調や集団の和を乱す」こととしてみなされ軋轢に会う。事前から相当の覚悟がいるような「空気」や「場」。
 保守派の知識人、戦前の和辻哲郎や戦後の神島二郎は、日本風土の精神構造に立ち入っている。そんな危うさを踏まえての反権力ジャーナリストの発言はかけがえのないものだ。

「#うそを突き通せばどうかになる」。びくっとした。国際関係の専門的学者内藤教授の言葉だ。安倍晋三氏とそのグループを言い当てていると感じた。もしかしたら「安倍式統治法」は国際的右の台頭の一環かもしれぬ。なぜ?ドイツもメルケル首相が極右派大幅当選で窮地にある。フランンス、オーストリア、欧米で続々極右派が、国内への移民難民受け入れによる国内問題の発生を契機に、台頭して、国会での議席を急速に固めつつあり、検討課題だ。欧米の民主主義が一斉にこれほど揺らいでいる。難民を受け入れない日本でも極右勢力が安倍政権の中枢を占めていいる。アメリカは現代史で超大国の座を占めているだけに、トランプ大統領の経済・外交政策は国際社会を激震下にさらしている。

日本人が外国へ多額の金をもって爆買い続けたことが顰蹙をかったのは、高度経済成長期だった。いまの中国などの日本への「爆買い」は、勢いとともに消費マナーへの不慣れも感じる。「対立物の統一」「対立物の相互浸透」からすれば現在の中国やロシアの現実は世界史の現代を象徴している。かつて「共産主義国家」は、資本主義の次の段階に登場したと歓迎された。現実の経過は、より混迷した状態に陥っている。ロシアや中国は、一方ではアメリカ・トランプ大統領に対峙しつつも、共産主義というより覇権主義大国だ。「旧」社会主義国の現状を直視して、日本社会の独立した自主・自立した「平和」「福祉」「反専制政治」を実現する営みが課題であろう。 


【悠々粛々「JNN報道特集」2018.10.13】

2018-10-13 21:11:13 | 政治・文化・社会評論

櫻井 智志



 九州電力の決定に呆れた。電力量を減らす必要なら、原発そのものをとめればよい。太陽電力などを規制し火力発電を減らすとは。南海トラフ大地震が懸念されるのに、原発を再稼働し再生エネルギーをとめることで国民の意欲も知恵もそがれるだろう。日本の大企業はどこを重視しているのか。



 安倍内閣は、安倍継続政権だ。モリカケ問題について明確な責任もとらぬことが、諸外国の不審と驚きをもたらしている。国内の未成年層は反面教育の悪影響をうけている。当該官庁の官僚を自死させた反近代性は情けない。安倍首相や官庁首脳部は、行政倫理よりも組織の維持を優先している。




 加計問題のやりとり。巨悪だ。温厚な前川喜平氏が「語るに落ちる」と述べた言葉に、まっとうな官僚の常識を感じた。ずうっと姿を見せなかった加計理事長がどさくさに会見、県議会の要請を受け二度目の会見でも責任転嫁。疑惑の核心が辞職しないかぎり、モリカケ問題がはれることはない。






【報道のコモンセンス「JNN報道特集」2018.10.6】

2018-10-06 18:25:33 | 政治・文化・社会評論
           櫻井 智志



  アメリカと極東が国際社会のすべてと錯覚していた私たち日本国民とノーベル賞。最大の危険地域中東を世界は忘れていない。今朝東京新聞は望月衣塑子氏の署名入りで医師ウクウェゲさんの16年来日時の強い覚悟を「女性の体が戦場になっている」の言葉をタイトルで社会面で掲載していた。デジタル版が見当たらなかった。


 玉城デニー氏の8万票差の当選に驚きうれしかった。県民平和集会の中三の少女の詩とメッセージを今年、聴いて読んで涙がにじむ思いだった。過去もそうだった。沖縄の若者たち。私はSEALDs以来全国の若い世代の姿を再認識してきた。若者非難だけでは、虹は見えない。理解し信頼し対話を。


 神奈川県の障がい者大量殺傷事件。官庁の雇用水増し事件。今回の「障害者一斉解雇」。障がい者が尊重される時期と差別が酷い時期がある。国のかたちは、障がい者排除,更に弱肉強食の軍事型社会構造にうつりつつある。誰もが生きる権利をもつのは、それが民主主義社会の土壌であるからだ。

【報道特集2018・9・29】断章

2018-09-29 19:31:09 | 政治・文化・社会評論
【報道特集2018・9・29】断章
     櫻井 智志


猛烈な台風は、不屈の沖縄県民の歴史を喩えているかのようだ。明日昼間は本州に移る。沖縄県知事選は勝ち取るものだ。「風雨強かるべし』。
広津和郎の戦前の小説は、民主主義と個人の人権と尊厳を描き出した。NHKで栗原小巻、篠田三郎、中野 誠也らで銀河小説でドラマ化。小説とドラマに感激した。


フェイスブックの400万人の情報流出は、言い訳はできない。個人情報の守秘さえできぬインターネット企業は、廃業すべきだ。いままでにも、ツイッター、グーグル、マクロソフトなど世界的な企業がCIAへの情報供与が世界的に大問題となった。お釈迦様の掌のうえの孫悟空。諸刃の刃だ。

「イデオロギーよりもアイデンティティ」、沖縄の県民の総意がこめられた言葉だ。田中秀征氏は『自民党本流と保守本流』で、安倍総理を岸信介以来の自民党本流、生前の翁長雄志元県知事は石橋湛山以来の保守本流と腑分けし、両者は分離すべきと説く。横田基地に配備されたオスプレイは東京上空を日常的に飛ぶ。普天間基地問題は、米日安保条約と米日地位協定に基づく日本中の問題だ。

ダッカ事件は、福田赳夫総理の決断で「超法規的措置」がとられた。当時国民の多くは、ハイジャック犯と福田総理の措置批判の声が強かった。警察庁の反対を押し切って福田総理は決断した。飛行機内にとどめ置かれた捕虜のアメリカ人当事者たちは日本政府に今も感謝している。人質交換となった東アジア反日武装戦線の一員だった浴田由紀子氏は被害を受けたひとびとを思い爆破闘争を悔いている。

田中秀征著『自民党本流と保守本流』が解き明かす沖縄知事選

2018-09-29 10:44:06 | 政治・文化・社会評論
田中秀征著『自民党本流と保守本流』が解き明かす沖縄知事選
櫻井 智志


玉城デニーの沖縄ルネッサンス@satoshitoday
 田中秀征氏かく語りき。「保守本流」は昭和20年代の自由党に発する。「自民党本流」は1955年の保守合同、自由民主党結成を主導した岸信介元首相に発する。人脈上では、岸信介、福田赳夫、小泉純一郎、安倍晋三。「保守本流」は鳩山一郎、石橋湛山、吉田茂を源流とし、思想潮流の原点は石橋湛山。

 宮澤喜一、大平正芳、再興に挑んだ田中角栄。橋本龍太郎、小渕恵三、加藤紘一でしばらく「保守本流」は「自民党本流」に制御される。細川護熙と非自民政権に奔走した田中秀征は小沢一郎にも視野を広げる。沖縄の翁長雄志は代々が保守本流の政治家。田中秀征は、自民党本流と保守本流は再度分離を勧める。

 明日の沖縄県知事選は、安倍自民党VS沖縄県民の民意のもう繰り返し闘われてきた住民自治闘争である。さらに、翁長対安倍の闘いと今回の知事選そのものが、保守本流翁長一族と自民党本流安倍晋三と追従政治家との熾烈な闘争でもある。

田中秀征著『自民党本流と保守本流 保守二党ふたたび』2018年7月11日講談社刊本体価格1600円

沖縄の闘い日本全体の闘い

2018-09-27 01:02:45 | 政治・文化・社会評論
沖縄の闘い日本全体の闘い
       櫻井 智志



 あと三日後、沖縄県知事選、宜野湾市長選、うるま市議選は9月30日が投開票日。
台風の直撃が気象予報士から出ている。玉城デニー候補を支持する『オール沖縄』側で台風によって投票可能か否かが懸念される場合は、期日前投票がよい。期日前投票の管理のずさんさを懸念するものではあるが、投票そのものの可否に関わる以上、やむをえまい。



 沖縄県知事選に意気込む自民・創価学会公明党、もろもろの安倍政権与党の動きは、想像を絶する「勝つためなら、なんでもあり」(麻生太郎自民党副総裁、自民党総裁選後のインタビュー)という暴言不感症・暴言依存症・暴言アレルギーだ。
 なによりも、池田代作名誉会長にかわって創価学会会長が沖縄にはいり陣頭指揮をとっている。自民党のマリオネット進次郎は、三度目の沖縄入り。菅官房長官と並んで宣伝カーの上にたつNHKの映像は、小泉信次郎の正体が巧妙な広告代理店がらみの演技でしかないことを明確にした。
 さて、そこまで安倍晋三が剥き出しの権力発動を駆使するのは、沖縄の占める米日従属同盟においてもつ軍事的対米的重要性があるからだ。沖縄県知事選は、日本政府とアメリカ政府の二重の植民地宗主国による沖縄収奪・ドレイ化の貫徹のためだ。



 しかし、このことを沖縄で本土から入った活動家が住民無視で叫んでみても、県民の生活感情に寄り添って選挙運動を行わなければ、効果は薄い。沖縄には沖縄のさまざまな生活にねざした県民の困難がある。
 沖縄県知事選闘争は、同時にヤマトンチューの闘争を想起させる。東京横田基地への軍用オスプレイの多数の配備。日本全土が、安倍晋三政権の「海洋軍事国家」づくりに急ピッチで国内体制再編を急いでいる。
 各地で参院選や統一地方選挙の前哨戦の動きが急速に進んでいる。選挙だけではない。「軍事国家態勢」は、202年の東京オリンピック・パラリンピックをメインに、都市づくり・地域再編、道路鉄道網の地方切り捨て・安全性の配慮のうすい東京再編成がおこなわれている。小池百合子都知事は、公園の使用制限、朝鮮人虐殺のいままでの知事の謝罪メッセージの二年連続の黙殺を行い、驚くべきは、なんと沖縄県知事選に自公推薦候補応援に沖縄現地にとんだ。



 沖縄県知事選が政治の闘いの焦点となっている・。同時に日本全国のどこでも、「反専制政治」の闘いの現場である。とくに大型電力企業と結んだ戦後自民党政治は、安倍政権において、福島原発事故で避難した住民の居住費用の負担を全面カットするという暴挙を指示した。憲法の番人たる裁判所の最高裁に至るまで、安倍晋三の命令一下、国内の軍事国家型ピラミッド構造ができあがった。これは、「議会制民主主義国からうまれたナチ党ヒットラー総統」よりもはるかに危険な政治体制である。ナチス的アウシュビッツは、情報制御のマスコミ、インターネット空間のもと日本国内全国に敷き詰められた。そのような日本国内の情報・インターネット空間におけるアウシュビッツ状況は、知事選のはるか前から沖縄ではヘイトスピーチと同じ地平の差別とデマゴギーが流布され、安倍政権権力に繋がる陰湿な体制が醸成されてきたのだ。これこそ専制軍事主義国家に特有の「アウシュビッツ空間」の出現である。ー了ー

 

小泉信次郎と石原慎太郎・支配層にピノキオとして派遣された悲喜劇

2018-09-24 23:00:05 | 政治・文化・社会評論
小泉信次郎と石原慎太郎・支配層にピノキオとして派遣された悲喜劇
        櫻井 智志




 小泉信次郎と石原慎太郎の両氏。
 二人を比べると違和感をもつかたもいよう。

 若き日の石原慎太郎は、学生時代に穏健な左派組織にいた。神奈川随一の県立湘南高校から一橋大学に進んだ。一橋大学では社会心理学の南博ゼミに所属。。文芸評論家の江藤淳とは同級生であり、ともに高校の先輩である歴史学者江口朴郎宅に訪問したりしていた。慎太郎が高校一年の時だった。学生運動が盛んになろうとしていた昭和23年に、民主学生同盟にいち早く入り、学内に社会研究会を作った。時代の空気もある。彼は1958年に、大江健三郎、江藤淳、谷川俊太郎、寺山修司、浅利慶太、永六輔、黛敏郎、福田善之ら若手文化人らと「若い日本の会」を結成し、60年安保に反対している。以上はウイキペデイアにも詳細に記載されている。
 人生後半の右派としての石原慎太郎が、若い頃にこのような軌跡を描いていたことは意外でもあるし、参考にもなる。



 小泉信次郎は、自民党内で党勢革新派として、兄の小泉孝太郎とともにそれぞれ政界、芸能界で抜群の人気をもつ。私は、反体制派月刊誌『噂の真相』で編集長岡留安則に共感をもち、休刊となるまで読んでいた。その巻頭グラビアで、まだ芸能界に入る前の孝太郎が、独身ではあったが人妻と路上で人目もはばからず抱き合っている写真を数枚、コメントつきの記事を読んだ。恋愛の私事性やプライバシーの領域だから、そのことに立ち入るつもりはない。だが、俳優として充実したその後を歩む孝太郎氏に、スキャンダル記事はない




 骨太のジャーナリスト横田一氏は以下の評論を書いている。
以下全文転載

「転載開始」
ハーバービジネスオンライン > 政治・経済 > 沖縄県知事選の応援で現地入りした小泉進次郎、翁長知事の名前を出すも辺野古新基地についてはまったく語らず
沖縄県知事選の応援で現地入りした小泉進次郎、翁長知事の名前を出すも辺野古新基地についてはまったく語らず

横田一

2018.09.24

 沖縄県知事選(9月30日投開票)で自民党の小泉進次郎筆頭副幹事長が9月16日に沖縄入りし、自公維希推薦の前宜野湾市長・佐喜真淳候補の応援演説を那覇市・浦添市・豊見城市で行った。そこで連発したキーワードは「まさか」だった。
安室奈美恵さん、故翁長前知事に「お疲れさまでした」と語るも、基地については触れず
(写真略)
9月16日に沖縄入り、前宜野湾市長の佐喜真敦候補の応援演説をする小泉進次郎・筆頭副幹事長
 この日は歌手の安室奈美恵さんの芸能界引退日。進次郎氏は、一か所目の県庁前の街宣で「最近、本当に驚くことがいっぱいあります。まさか、この沖縄の知事選挙、そして今日、私が街頭演説に来るこの日が安室奈美恵さんの引退の日になるとは誰も想像していなかったでしょう」と切り出し、すぐ近くの琉球新報社ビルに張り出された安室さんの大きな写真を見ながら「本当にお疲れ様でした。ありがとうございました」と続けた。
 二つ目の「まさか」は沖縄県知事選について。「もう一つの『まさか』がこの時期に沖縄県知事選挙が行われるとは思いませんでした。今まで知事として本当に命がけで、ご尽力をされた翁長知事に対しても『お疲れ様でした』と言いたいと思います。本当にありがとうございました」と進次郎氏は、安室さんに対する言葉と同じ言葉を繰り返した。
 しかし、こっちが「まさか」と言いたいほど驚いたのは、翁長知事が「命がけで尽力」したはずの辺野古新基地反対についてはまったく触れなかったことだ。2か所目の街宣で進次郎氏は「命をかけて、この沖縄県を何とか前に進めたいと頑張って来られた翁長知事、本当にお疲れ様でした」と語ったが、命をかけて取り組んだ新基地建設阻止がなぜ「何とか前に進めたい」という抽象的表現にすり替わるのか。
 2か所目での街宣後、進次郎氏を直撃した。「辺野古に触れない理由は何ですか」と聞いたが、無言のまま車に乗り込んで走り去った。3か所目でほぼ同じ街宣をした後にも再び直撃。今度は車内で窓越しに聴衆に手を振る進次郎氏に向かって「翁長知事の名前を出しておきながら、辺野古に触れないのはなぜですか」と聞いたが、視線も表情もまったく変えることなく、何も答えなかった。
県知事選とは無関係の内容をダラダラと話し続ける進次郎
(写真略)
佐喜真候補の応援演説で翁長前知事のことに触れながら、辺野古新基地問題について全く語らない進次郎氏を直撃したが、一言も語らず
 県民は、進次郎氏が新基地問題についてどう思っているのかを知りたがっている。しかしそれについてはまったく語らずに、県知事選とは関連性が乏しいことをダラダラと話し続けていた。約10分間の街宣では、辺野古の「へ」の字も言わない代わりに、プロゴルファーの宮里藍さんと安室奈美恵さんの引退については次のように詳しく語ったのだ。
「2つ目。まさか宮里藍選手が30代前半で昨年引退を表明するとは思わなかった。まさか安室奈美恵さんが40歳で引退をして新たな道を行く。しかし今は驚きかも知れないけれども、これからの日本で当り前の生き方を宮里さん、安室さんがこれから沖縄から始めてくれたということなのです」
「宮里さんに新たな人生があるように、安室奈美恵さんに新しい生き方があるように、これから誰もが何歳でも新しい生き方を選択できる。『人生100年時代の新しい生き方』をこの沖縄から始めていくというメッセージを私は今回感じることができました」
 スポーツ選手や歌手が30代戦半から40歳で引退して新たな生き方を始めることと、一般庶民が何歳からでも新しい生き方を選択できることとはあまり関係がない。別世界の話を並べ合わせて「人生100年時代の新しい生き方を沖縄から始める」という“お伽噺”に終始したのだ。
新基地反対の公明党沖縄県連との選挙協力のため、辺野古には触れられない


進次郎氏の街宣を横で聞いていた西銘恒三郎衆院議員(左端)は、辺野古新基地建に触れない進次郎氏の街宣について「選挙で勝つため」と断言
 肝心の新基地問題を語らない進次郎が立ち去った後、横で聞いていた自民党の西銘恒三郎衆院議員(沖縄4区)に「辺野古に触れない理由は何ですか」と聞くと、分かりやすい答えが返って来た。
「本当は『辺野古新基地建設を推進する』と訴えて選挙を戦うべきだと思いますが、沖縄の公明党県本部は辺野古新基地反対。選挙で勝つために、新基地問題には触れないんですよ」
 沖縄県知事選における進次郎氏の役割が浮き彫りになってきた。有権者騙しの詐欺的な“争点隠し・二枚舌選挙”を粉飾し票集めに邁進する、トーク術抜群の若手芸人風政治家ということだ。
<取材・文・撮影/横田一>
ジャーナリスト。小泉純一郎元首相の「原発ゼロ」に関する発言をまとめた『黙って寝てはいられない』(小泉純一郎/談、吉原毅/編)に編集協力。その他『検証・小池都政』(緑風出版)など著書多数

「転載終了」


 ウイキペデイアは小泉信次郎にこう紹介している。

1988年(昭和63年)に関東学院六浦小学校に入学して、大学卒業まで関東学院で過ごす。関東学院六浦中学校・高等学校ではスポーツ、特に野球に熱中した。2004年(平成16年)3月、23歳の時に関東学院大学経済学部経営学科を卒業。その後コロンビア大学大学院に留学し、ジェラルド・カーティスに師事して、2006年(平成18年)に政治学の修士号を取得した。その後、アメリカ合衆国の戦略国際問題研究所非常勤研究員を経て2007年(平成19年)に帰国し、それ以後は父である純一郎の私設秘書を務める。


 小泉信次郎は、小泉純一郎元総理について語ることを欠かせない。
小泉元総理が、細川護熙元総理とエネルギー問題で、安倍自民党政権を批判して原発再稼働反対や自然エネルギー開発など今もエネルギッシュに提言し、活動している。立憲民主党や日本共産党など大いに評価し支持している。
 私は総理時代の小泉純一郎の政治を強く批判する立場に立つ。郵政改革や軍事外交政策を忘れていない。国会での答弁の酷さも安倍晋三のさきがけだ。
 なによりも、自民党総裁選で、安倍氏石破氏の候補の支持表明で安倍総理と小泉純一郎元総理の間で密約があって、進次郎が石破支持を発言したのは、党員票に影響がなくなった時点の後、つまり国会議員選挙当日の朝であり、一部に漏らしたのも、前日の午後以降であった。

• 日刊ゲンダイDIGITAL
進次郎氏当日まで完黙…裏に父・小泉元首相“ゴルフ密約説”
• 2018年9月20日
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/237894



【結語】
小泉信次郎は他の同世代の自民党政治家よりもはるかに優秀であり、政治家としての環境にも恵まれている。その進次郎を巧妙に利用する神奈川のドン菅義偉氏ら自民党首脳部だ。菅官房長官が苦労していまの地位に到達した軌跡は、野中弘務元官房長官とそれぞれ異なるが似ている。
 そのような人間模様をはらみながら、戦時下戦後、日本最大の被害と虐待、被差別と闘い続けている沖縄県民の翁長雄志率いる「オール沖縄」の現代世界史的意義を、私たちはお坊ちゃま二代、三代の政治家たちの見かけの虚像で騙されているわけにはいかないのだ。-了―




社会歳時記2018年9月22日~『TBS報道特集』視聴のかたわら~

2018-09-22 20:31:35 | 政治・文化・社会評論
      櫻井 智志




1 自民党総裁選のかなたに

加藤紘一氏は自民党本流宮沢・大平氏の直系。その加藤派閥の谷垣氏と岸田文雄氏は、加藤紘一氏と異質。自民傍流の安倍専制政治に「派閥ごと干すぞ」と脅かされ出馬取りやめ。安倍支持し、後も支持服従。加藤紘一氏は泣いている。佐高信・早野透対談『国権と民権』は加藤氏の意義を叙述。



2 南北朝鮮

韓国文在寅大統領はひとかどの人物だ。北朝鮮金委員長が決断してまともな外交を進める大切な契機と環境を整えた。文在寅氏に見合うだけの政治家は、軍縮の政治家宇都宮徳馬氏と沖縄県知事の翁長雄志氏が思い浮かぶ。現実を先入観に迷わされず認識する力。安倍晋三首相は対極に位置する。

日下部キャスターがおっしゃるように民族の分断がどれだけ朝鮮民族に自らに原因のない悲劇を負わせたか。軍事専制政治と非難されてきた金正日委員長が決断したのも、民族アイデンティティで文在寅大統領と共感しあえるものがあったと感じる。日本の政治家は韓国文大統領にを学ぶべきだ。



3 子どもたちは今

小学生時代近藤健の児童文学『はだかっ子』が映画化された。映画で「『児童憲章』で全ての子どもは幸福になる、と保障されました。」、主人公は好意をもつ同級生の女子が大人たちに堂々と発言する姿を見る。特集の里親制度を見ながら思い出した。貧しくとも社会に道理が息づいていた。

情報公開と民主主義の成熟度

2018-09-17 01:36:50 | 政治・文化・社会評論
情報公開と民主主義の成熟度
         櫻井 智志



 個人的に親しくなくても、その人格に信頼を置いているひと。そのひとが日本共産党市議であり、離党し、共産党の側が適切に対応を慎重に検討していると公開している。ふだんならそれで、通りすぎるのだが、ふだんから実直さを感じていたので、8月からずっと胸のわだかまりが消えていなかった。

共産党のかたがたのブログを読んでみたけれども、公開声明をすべてコピーしたような記事だけで、ひとつも満足になるほどと思った記事はなかった。
近代政党の組織原則や政党規約と明快な対応。日本共産党はそこをわきまえてきた政党であり、その組織原則や民主集中制についても現実の事例と実際が異なっていることはあっても、それなりに保留したり納得したりしてきた。

今回はずっと残るわだかまりを、5ちゃんねるまで広げたが、得るものは全く皆無。そんな中、唯一まともな記事に出会った。


以下に転載



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過去現在未来のメモリーノート 38 歴史の謎 ① 神奈川県川崎市会議員と宗教について  


 8月24日、「市政と市民のくらしを結ぶ 日本共産党川崎市会議員団」のホームページに以下のコメントが出されました。そのまま引用します。

「佐野議員の会派離脱について市議団長がコメント
日本共産党川崎市会議員団は23日、佐野仁昭市議(川崎区)が会派から離脱することを議長に届け出ました。市古映美市議団長(中原区)は届け出後、以下のコメントを発表しました。
あわせて勝又光江議員(麻生区)が同副団長となり、議会運営委員会委員をつとめ、市古映美議員が総務委員会委員を、井口真美議員(多摩区)が都市計画審議会委員をつとめることも届け出ました。

佐野市議が、この間、党との話し合いで表明してきたことを一方的に覆し、いきなり離団届を議会局に提出を強行したことに驚きました。党はくり返し話し合いを求めたにもかかわらず、いっさい応じることがなく、定例市議会直前であることからやむを得ず、会派離脱を届け出たものです。
なお、佐野市議は離党表明をしており、現在党で党規約にもとづいて、慎重に適切に対応を検討しているところです。」

 川崎市の現在のホームページで見ると、「佐野仁昭(さのよしあき)。49歳(平成30年5月11日現在)。(川崎区・無所属)当選回数5回」となっています。
 つまり今年49才、共産党市議としては若いといえます。同時に市議としては当選回数5回でベテランです。



 ところが、その後、6日間、日本共産党川崎市議団ホームページにまったく音沙汰がありません。「しんぶん赤旗」にも記事が発見できません。そこで文献を探すと、「朝日新聞 8月25日(土)」が見つかりました。

 「朝日新聞」の記事は以下のとおりです。

 「佐野氏は「感銘を受けた宗教関係者の本を知人に貸したところ、『布教活動をしている』と事実と違うことを言われ、信頼関係が崩れた」と話す。
 同市議団の説明によると、同氏は、党活動で知り合った知人に宗教関係者の本を渡した。
 苦情も寄せられ、不適切な行為として話し合いをしていた…」
 つまり事実関係については佐野氏と市議団とで、大きな違いはなさそうです。
 佐野「宗教関係者の本を知人に貸した」
 市議団「党活動で知り合った知人に宗教関係者の本を渡した。」
 
 市議団は「苦情も寄せられ」「不適切な行為とし」た。
 なにが不適切だったというのか、「感銘を受けた」ことがか、「宗教関係者の本を知人に貸した」ことなのか、「布教活動をした」とされたことがか。
 市議団が「この間、党との話し合いで表明してきたことを一方的に覆し、いきなり離団届を議会局に提出を強行したことに驚きました。党はくり返し話し合いを求めたにもかかわらず、いっさい応じることがなく」と書いたのは、その「話し合い」の前提・内容の公開がされないと。
 いまのところ、よくわかりません。




 8月29日に「宗教人と日本共産党との懇談会」があり、30日の赤旗が報道しました。以下がその記事です。

「2018年8月30日(木)
宗教者は共同のパートナー 日本共産党と懇談会
豊かな連帯の輪広がる
小池・吉良議員が出席
(写真)宗派を超えた宗教人が参加した日本共産党との懇談会=29日、東京都台東区
 全国と東京の「宗教人・日本共産党を支持する会」が29日、「宗教人と日本共産党との懇談会」を東京都内で開き、70人が参加しました。宗教人の日本共産党への熱い思い、小池晃書記局長、吉良よし子参院議員の共同の呼びかけが響き合い、豊かな連帯の輪が広がりました。
 宗派を超えて3人の宗教人が発言。西武柳沢キリスト教会牧師の星出卓也さんは、天皇の代替わり儀式についての日本共産党の政府への申し入れにふれ「日本共産党だけが『政教分離原則を守れ』と主張したことは心強い。信教の自由、平和のための労苦をみなさんと共にしたい」とのべました。
 天理教布教所長の藤原さよ子さんは、信仰を守り、日本共産党員として生きて3月に亡くなった夫の人生をふりかえり、声を詰まらせながら「私も残る人生を日本共産党員としてまっとうしたい」とのべて、大きな拍手を受けました。
 真言宗智山派僧侶の小嶋弘遵さんは、南北、米朝の首脳会談を歓迎する宗教界の声をあげ「仏教伝来の道、北東アジアを平和の地にするのが日本の仏教徒の使命です」とのべました。
 吉良氏は「信教の自由、平和を守るため先頭に立っている宗教者のみなさんの姿は心強い」と、身近なエピソードを交えてのべました。
 小池氏は「平和を希求し、人間の平等と人権の尊重を目指すという点で、宗教と日本共産党の目的は同じです。政治をかえるために多数者とともに進む道で、宗教者のみなさんはもっとも大事なパートナーのひとつです」とのべ、率直な意見交換を呼びかけました。
 「不殺生、慈悲の心でお釈迦(しゃか)様と日本共産党は同じ。本当の姿をもっと知らせてほしい」(東京の女性)、「苦しんでいる若者の悩みにこたえる取り組みを」(カトリック系短大元教員の男性)、「宗教についての考え方がわかる見解を」(神職の男性)などの声が次々出されました。
 小池氏はていねいに疑問に答えながら「宗教人のみなさんとの真の対話を全国で広げていきたいと思います」とのべました。
 「全国の会」はこれに先立ち、同会場で第21回総会を開き、土井洋彦党宗教委員会責任者があいさつしました。」



 そして、おかしな話だが、「日本共産党中央委員会」の公式ホームページには「川崎市 佐野よしあき市議」の名前が、9月3日夜現在も、そのまま残っている。
 どういうことか、いまここで解釈はしません。


 以上客観報道に限定しました。「1~4」は、すべて公開された事実です。

2018年9月3日夜。雨宮智彦。
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 見事だと思った。
このかたは、事実のリアリズムを知っている。リアリズムが、東欧や旧ソ連の歴史的隘路や、アメリカの建国以来の先住民侵略「開拓史」の残酷さともうひとつのアメリカ民主主義をともに明らかにしてきた。

 主観的であるが、今回市議のかたが、宗教の価値にこころをうたれ、他者に伝えた。それが「布教活動」として違和感を発生させた、と読解した。
 事実は、いまも明快ではないが、この市民科学者と自己紹介に記しているかたから、情報公開と民主主義の力動学について納得のいく共感を得た。

 私は応援団として、副団長が党を離れるのだから、相当な問題をいくつか想像して、悩んだ。 
共産党のかたは党内の問題だから、軽々に外部に持ち出さない、基礎的な組織原則とお考えになったのだろう。

 だが、立憲野党共闘や「市民と野党の共闘」で大きく政党も成長している21世紀だ。
いまだ1910年代のレーニンやロシア革命の卓越した実践「以外」の戦争中の虐殺やスパイ問題の地平とはかなり異なる2018年。
布教活動問題なのかどうかもいまだ明確ではないから、正確には論評できぬ段階にある。

 それでも来年の統一地方選挙を控え、「情報の正確でデマを許さぬ公開と国民民主主義」の視角から、問題の重要性をとらえないと、JCPは参院選と連動する「関ケ原」で大きなデメリットを背負う危険性がある。

 日本共産党から組織原則から離れても、その後も場合によって共同闘争を組めるくらいの柔軟な原則保持でいかないと、他党とせっかく共闘できているのに。党内や党支持者、応援団から疑心暗鬼がつもってこよう。

 それが「自分たちは正しい」という信念にのっとっているのかもしれないけれど、「自分たちだけが正しい」と誤解を招きやすい。

「正しいことを言うときは 声低く語るのがよい」

吉野弘の詩を、佐高信さんも『佐高信の昭和史』2015年単行本を同じ角川から文庫版として(2018年8月25日初版)p243~245で期せずして執筆なされている。


        -了ー




『自民党総裁選』 『北海道の地震と全戸停電』 『「特別支援教育」にとりくむ父母と教師の熱意』

2018-09-16 01:22:14 | 政治・文化・社会評論
『自民党総裁選』 『北海道の地震と全戸停電』 『「特別支援教育」にとりくむ父母と教師の熱意』
2018年9月15日の「JNN=TBS報道特集」
            櫻井 智志


Ⅰ:自民党総裁選
 候補者の雄、石破茂氏はむしろタカ派だ。
しかし、安倍晋三氏は極右なだけでなく、氏の言説そのものが二重構造となっていて、言論の意味の空洞化が異常な特質をもつ。こんな政治家、戦後日本の総理で誰もいなかった。
安倍総理は若い時はむしろ支持層も広かった。新潟の論客である森ゆうこ自由党国会議員さえ幹事長時代と総理になってからの変貌に驚きを記している。自民国会議員の8割の支持と聞く。蔓延する空気族。その場の空気を読むことを第一として、自らの政治信念など投げ捨てて、今の安倍自民党内でひたすら忠誠を尽くし、自分を選んだ国民の世論など忖度しない。戦前に保守リベラル派の和辻哲郎らは「風土」や「空気」にファシズム体制に一気に走る日本民族のやさしくおだやかな侵略性の基盤に言及した。
石破茂氏は、落選してもその得票が大事だ。大量得票をしかける安倍氏側は得票の段階ごとに三選後の総理政治の内容を変えるふしがある。安倍氏周辺から流されるマスコミ政治情報だ。ずっと出馬をめざしていた野田聖子氏は突発的スキャンダルで潰された。安倍的世界に、異を唱える政治家をマスコミと官僚を駆使してねじふせた「安倍自民党世界」、それは戦後憲法の良質な思想的世界を破壊するアンチ憲法的剛腕の世界だ。安倍晋三氏は、「戦時思考」の絶対的信念によって狭く偏狭な前方視野狭窄な視界しか見えない。


Ⅱ:北海道の地震と全戸停電
 広い北海道でなぜ全戸停電か、わからなかった。ポスト3.11以後今日に至るまでに、福島原発事故問題に安倍政権が全力で取り組んでいたら、今回の北海道の火力発電所の回復も、早急な解決に至ったであろうと推察する。
 弱者切り捨ての政治はやがては支配権力と庇護する支配的富裕層さえ、今後の大災害によって切り捨てられるであろう。 1970年初期にSF作家小松左京は小説『日本沈没』を映画化した。小松左京は、大学生の時に大島渚らと京都関西の全学連指導部だったと記憶する。私は『日本沈没』を荒唐無稽なものと考えていた。同時期には見ていなかった映画を、レンタルDVDによって新旧作品を最近見た。ポスト1970年時代の数々の大地震、自然災害に加え、南海トラフ大地震の予報や福島原発事故の列島に網の目のように分散する原発と再稼働をめぐる安倍政治、それに追従する高裁、最高裁の驚くべき無理な解釈と判決の連鎖。小松左京の作品は、現在を見通していたかのように示唆に富み啓示的ですらあるのだ。



Ⅲ:「特別支援教育」にとりくむ父母と教師の熱意に忘れていたものを見る
 横浜や全国各地の「盲教育」の実像。ヘレンケラーとサリバン先生の『奇跡の人』を子どもの頃見た。そこに、奇蹟(奇跡、ではなく)と戦後世界史の大きな潮流「世界人権宣言」以来の国際社会の著しい潮流を感じた。
 だが、最近の世相。神奈川県で障がい者施設の元職員が深夜に施設に乱入し多数の施設生活中のひとびとを殺害した。まるで非日常的な戦場感覚で障がい者を殺戮した事件の現在日本。JNN「報道特集」は、地道に足元から子どもの姿に笑顔と温かさで接し続ける様子を映像として提示した。草の根を豊かに耕している親と教師たちの探求を報道してくれたことに胸をゆさぶられる感銘を覚えた。つきなみな言葉だけれど、感謝したい。地道に足元から子どもの姿に笑顔と温かさで接し続ける親や教師や研究者たちの日常。その日常が、日本の草の根を豊かに耕してくれている。