【現代思想とジャーナリスト精神】

価値判断の基軸は自らが判断し思考し実践することの主体であるか否かであると考えております。

『東京新聞 こちら特報部』2024年9月23日 12時00分

2024-09-26 11:38:39 | 転載と私見
袴田巌さんの素顔を見つめたジャーナリスト 「極限の状況を生き抜かせた」ボクサーの経験 最後に求める勝利

 再審公判の判決の言い渡しを26日に控え、無罪を待つ袴田巌さん(88)。釈放から10年を経た今も、拘禁反応が他者との意思疎通を妨げるが、口を突く言葉の節々から「闘い抜く強固な意志」を感じ取ったという2人のジャーナリストがいる。密着を続けた取材者の目に映る袴田さんの素顔とは。(西田直晃)
◆「おとなしく、非常に寡黙」な人柄
笠井千晶さん=東京都渋谷区で

 「足腰が弱り、口数も少なくなった。急速な老いを実感させられる」
 こう話すのは、2014年の釈放後、袴田さんが暮らす浜松市に拠点を構えた笠井千晶さん(49)。家族との日常を映像に収めてきたが、「この1、2年で衰えが目立ってきた」と述懐する。
 「裁判は終わり」「袴田事件はない」などと事実と異なる発言を繰り返す袴田さん。裁判は複雑な経過をたどり、18年6月、再審開始の決定を東京高裁が取り消したことも。笠井さんは「日常生活での応答に支障はないが、死刑囚のままだという事実、再審の現状は認識していない」とみる。とはいえ、決定取り消しの当日には、自宅に集まった報道陣の多さに「外出先からの帰宅を嫌がった。周囲を注意深く観察するので、ざわついた雰囲気に不安なそぶりが垣間見えた」と振り返る。
 袴田さんの人柄を「おとなしく、非常に寡黙」と評する一方、「ボクサーとしての経験が極限の状況を生き抜かせた」とも。袴田さんが頻繁に発する「闘い」「勝利」などのフレーズを念頭に「まっさらな気持ちで耳を傾けると、袴田さんが構築した世界には一貫性がある」と語る。「虐げられた過去を思いつつ、自分なりの答えを探しているようだ。いかに闘い、いかに生き延び、最後に勝利できるかを求めてきた。全てを拘禁反応に起因する妄想とは一蹴できない」
青柳雄介さん=東京都千代田区で

◆「これ以上の時間の浪費は絶対に許されない」
 袴田さんには別の口癖もあるようだ。こちらも浜松市に移り、取材を続けていた青柳雄介さん(62)によると、周囲に「自分は23歳だ」と吹聴してきた。「彼がプロボクサーとしてデビューした年齢だ。最も脂が乗り、強かった時期に重ね合わせ、今も闘っているのだと思い知らされた」
 釈放後、かつて勤務した静岡市内の飲食店を訪れる袴田さんに同行し、半世紀を経ても全く道に迷わない記憶力に「舌を巻いた」。昨春、東京高裁が再審開始を決定する直前には、袴田さんが「今日はいい決定が出る日なんだ」とつぶやくのを耳にした。「9月26日がどういう日かも分かっているかもしれない。無罪が確定すれば、拘禁反応も快方に向かうかもしれない」と思うのはこのためだ。
支援者とドライブへ出かける袴田巌さん=5月22日、浜松市内で

 袴田さんが「仕事」と称する日課の散歩に何度も付き合った。「以前は1日8時間も歩き、同世代よりも速かったが、今は車での移動ばかり。最近はヨボヨボと歩幅が小さくなった」と老いがやはり気にかかる。「これ以上の時間の浪費は絶対に許されない」
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 笠井さんのドキュメンタリー映画「拳(けん)と祈り―袴田巖の生涯―」が10月19日から公開される。青柳さんは「袴田事件 神になるしかなかった男の58年」(文春新書)を8月に刊行した。<写真はこの映画から>

【私見】

 なぜ冤罪事件が発生するのか
袴田さんはあまりに長い事由拘束と名誉棄損の年月をすごした。その間ずっと支え続けたのが実の姉。きょう午後判決がおりる。司法の見識を信頼したい。

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小泉今日子さん 60歳までは“キョンキョン”で その後は…

2024-09-26 10:44:18 | 転載と私見
小泉今日子さん 60歳までは“キョンキョン”で その後は…
毎日新聞2024/9/22 17:00(最終更新 9/23 15:13)

【序】小泉今日子さんは、デビュー当時から清純派アイドルとして高い人気を誇った。その後、映画『踊る大捜査線』での演技がわき役で渋い演技力で話題となった。その小泉さんが、社会のまともな批判を展開し、もともとのファンだけでなく多くの人々からも同感の支持を集めている。 毎日新聞は社会学的見地からも参考となる見地を提供している。

【転載】
 歌手で俳優の小泉今日子さんが、俳優の小林聡美さんとダブル主演しているドラマ「団地のふたり」(NHKBSなどで日曜午後10時)は、古びた巨大団地を舞台に、幼なじみやご近所さんの交流をほのぼのと描き、話題となっている。50代の等身大の女性を演じている小泉さん。芸能生活42年で、再来年に還暦を迎える現在の心境に通じる物語だったようだ。ドラマの魅力を聞く中で、還暦までは“キョンキョン”でいようという思いなどを語ってくれた。【井上知大】

NHKBS「団地のふたり」でダブル主演
 「聡美さんと私、本当に同学年で、初めて出会ったのが16歳くらい。ある意味、幼なじみに近いかも」。小泉さんは、藤野千夜さんの同名小説をドラマ化した今作について、小林さんとの思い出を交えながら話し始めた。

 50代、独身、実家暮らし。大学非常勤講師の太田野枝(小泉さん)とイラストレーターの桜井奈津子(小林さん)は、保育園の頃からの幼なじみで、「ノエチ」「なっちゃん」と呼び合い、その日あったたわいもない…(有料記事)

【転載❷】 yoi 心・体・性のウェルネスメディア(写真も)」

【小泉今日子さんインタビュー】「“若いね”って、しばらくたったらどうでもよくなる言葉です」30代の悩みに本気で回答!<Part1>
30歳前後になると後輩ができて、30代中盤に入ると「若手」とも言われなくなってきます。ところが“いい先輩”でいようとすると、息苦しく感じてしまったり、自分がつまらない人間に感じてしまったり…。30代特有の悩みを、人生の先輩でもあり、「先輩」として多くの女性にリスペクトされている小泉今日子さんにぶつけてみました。
index
人生で初めて年齢について考えるのが30代
悩み多き年頃には思う存分悩んで、行動しておく
できる限り“頼りない先輩”でいる。話を普通に聞いてあげる


【私見】
 毎日新聞の記事ではわからないが、社会派としての言論活動はSNSでもジャーナリズムでも高い見識が支持を集めている。「週刊明後日」というハンドルネームでも注目されている。