【現代思想とジャーナリスト精神】

価値判断の基軸は自らが判断し思考し実践することの主体であるか否かであると考えております。

反安倍政権の意思表示に無力感が漂う現在日本で、確かな放送報道の持続する意志

2018-06-24 23:18:30 | 政治・文化・社会評論
反安倍政権の意思表示に無力感が漂う現在日本で、確かな放送報道の持続する意志
~JNN「報道特集」2018・6・24~
                    櫻井 智志


Ⅰ 「慰霊の日」と歴史の正統な継承者翁長雄志氏
  沖縄の子どもたちの県民の前での行事での発言は、感動を聴くものに感じさせる。このような意思表示ができる沖縄県の若者の存在を日本国民はもっとかみしめたい。沖縄県民は現実を子どもと共有して未来を開拓してきた。
 政治とは、選挙で勝利すること、ではない。現在の国民の暮らしと基本的人権を保障する営みだ。選挙で国中が浮足立っている。選挙とは一定の期間の政治の責任者を選ぶ行政の出発点だ。翁長雄志知事はがんと闘病しつつ、知事とはなにかを私たちに鮮やかに明示している。翁長氏にまなぶ。


Ⅱ  頻発する大規模地震に学ばない某国家
大阪北部地震。被災者の皆さんにお見舞い申し上げる。阪神大震災、熊本大分大震災、東日本大震災。疑問を思う。政府にとり「大地震」とは永田町界隈の東京23区だけが真剣になる対象なのだ。福島への政府対応に憤りを覚える。生かされなかった教訓は、教訓に耳をかさなかった慣例、だ。
「活断層が集中する大阪」。続々と日本列島に新たな危険ゾーンの「発見」。地震列島の活断層とすれすれに原発が立地し、鵜の目鷹の目で原発再稼働がなされようとしている。「生かされなかった教訓」の末に廃都を幻視する。第二東京大震災の備えは「まともに」行政に用意されているか?!



Ⅲ  自然・物質代謝の人為的異変
アレルギー反応の研究は、コペルニクス転回をとげているのだ。ただ懸念に思うのは、これほどアレルギー反応症状が急激に拡大しているのは、自然としての人体が拒否するほど食物に化学物質が増加していることだ。この矛盾には納得ゆかない。庶民の食事に危険な物質な増加している危険だ。


Ⅳ スポーツの階級性
サッカーの世界大会。一種目でこれだけ夢中になる、私も。2020年に危機感をもつ。戦前のベルリンオリンピックなみの国粋主義と排外主義が意図的に煽られると、日本国民が「或る」熱狂状態に陥ることは予想しうる。日本国民の戦後の民度が試される。スポーツと政治は分離すべき物だ。

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【平和の詩 全文】◆だから、きっとわかるはずなんだ。戦争の無意味さを。命よ響け。生きゆく未来に

2018-06-24 07:40:00 | 転載
2018年6月23日 東京新聞夕刊抜粋転載 写真NHKweb
◆だから、きっとわかるはずなんだ。戦争の無意味さを。命よ響け。生きゆく未来に。

【平和の詩 全文】
 23日の沖縄全戦没者追悼式で、沖縄県浦添市立港川中3年の相良倫子(さがらりんこ)さん(14)朗読の「平和の詩」全文は次の通り。(原文のまま)

生きる
私は、生きている。
マントルの熱を伝える大地を踏みしめ、
心地よい湿気を孕(はら)んだ風を全身に受け、
草の匂いを鼻孔に感じ、
遠くから聞こえてくる潮騒に耳を傾けて。
私は今、生きている。
私の生きるこの島は、
何と美しい島だろう。
青く輝く海、
岩に打ち寄せしぶきを上げて光る波、
山羊の嘶(いなな)き、
小川のせせらぎ、
畑に続く小道、
萌え出づる山の緑、
優しい三線(さんしん)の響き、
照りつける太陽の光。
私はなんと美しい島に、
生まれ育ったのだろう。
ありったけの私の感覚器で、感受性で、
島を感じる。心がじわりと熱くなる。
私はこの瞬間を、生きている。
この瞬間の素晴らしさが
この瞬間の愛おしさが
今と言う安らぎとなり
私の中に広がりゆく。
たまらなく込み上げるこの気持ちを
どう表現しよう。
大切な今よ
かけがえのない今よ
私の生きる、この今よ。
七十三年前、
私の愛する島が、死の島と化したあの日。
小鳥のさえずりは、恐怖の悲鳴と変わった。
優しく響く三線は、爆撃の轟(とどろき)に消えた。
青く広がる大空は、鉄の雨に見えなくなった。
草の匂いは死臭で濁り、
光り輝いていた海の水面(みなも)は、
戦艦で埋め尽くされた。
火炎放射器から吹き出す炎、幼子の泣き声、
燃えつくされた民家、火薬の匂い。
着弾に揺れる大地。血に染まった海。
魑魅魍魎(ちみもうりょう)の如く、姿を変えた人々。
阿鼻叫喚(あびきょうかん)の壮絶な戦の記憶。
みんな、生きていたのだ。
私と何も変わらない、
懸命に生きる命だったのだ。
彼らの人生を、それぞれの未来を。
疑うことなく、思い描いていたんだ。
家族がいて、仲間がいて、恋人がいた。
仕事があった。生きがいがあった。
日々の小さな幸せを喜んだ。手をとり合って生きてきた、私と同じ、人間だった。
それなのに。
壊されて、奪われた。
生きた時代が違う。ただ、それだけで。
無辜(むこ)の命を。あたり前に生きていた、あの日々を。
摩文仁(まぶに)の丘。眼下に広がる穏やかな海。
悲しくて、忘れることのできない、この島の全て。
私は手を強く握り、誓う。
奪われた命に想いを馳せて、
心から、誓う。
私が生きている限り、
こんなにもたくさんの命を犠牲にした戦争を、絶対に許さないことを。
もう二度と過去を未来にしないこと。
全ての人間が、国境を越え、人種を越え、
宗教を越え、あらゆる利害を越えて、平和である世界を目指すこと。
生きる事、命を大切にできることを、
誰からも侵されない世界を創ること。
平和を創造する努力を、厭(いと)わないことを。
あなたも、感じるだろう。
この島の美しさを。
あなたも、知っているだろう。
この島の悲しみを。
そして、あなたも、
私と同じこの瞬間(とき)を
一緒に生きているのだ。
今を一緒に、生きているのだ。
だから、きっとわかるはずなんだ。
戦争の無意味さを。本当の平和を。
頭じゃなくて、その心で。
戦力という愚かな力を持つことで、
得られる平和など、本当は無いことを。
平和とは、あたり前に生きること。
その命を精一杯輝かせて生きることだということを。
私は、今を生きている。
みんなと一緒に。
そして、これからも生きていく。
一日一日を大切に。
平和を想って。平和を祈って。
なぜなら、未来は、
この瞬間の延長線上にあるからだ。
つまり、未来は、今なんだ。
大好きな、私の島。
誇り高き、みんなの島。
そして、この島に生きる、すべての命。
私と共に今を生きる、私の友。私の家族。
これからも、共に生きてゆこう。
この青に囲まれた美しい故郷から。
真の平和を発進しよう。
一人一人が立ち上がって、
みんなで未来を歩んでいこう。
摩文仁の丘の風に吹かれ、
私の命が鳴っている。
過去と現在、未来の共鳴。
鎮魂歌よ届け。悲しみの過去に。
命よ響け。生きゆく未来に。
私は今を、生きていく。



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転載【W杯の裏でとんでもない文書が発覚! 森友文書改ざんで官邸が検察へ圧力、谷査恵の介入を裏付ける記述も】

2018-06-20 20:43:17 | 転載
『リテラ』2018.06.20

写真:首相官邸HPより
 サッカーW杯や「紀州のドンファン」の話題がワイドショーを独占し、すっかり影が薄くなった森友・加計問題。安倍政権の「逃げ切り作戦」がまんまとはまっている感があるが、しかし、これはテレビが取り上げないだけだ。モリカケをめぐってはいまもとんでもない事実が次々と発覚している
 18日におこなわれた参院決算委員会でも、新たな“爆弾文書”が飛び出した。なんと、その文書には、官邸と財務省、検察が完全にグルになって、森友疑惑を封じ込めていたことが示されていたのである。
 この文書を公表したのは、共産党の辰巳孝太郎議員。辰巳議員は今回、独自に入手したという2種類の文書を安倍首相と麻生太郎財務相、石井啓一国交相に叩きつけた。
 そのうちのひとつは、財務省が森友学園側との交渉記録(応接録)と改ざん前決裁文書を今年の5月23日に国会提出することを決めたのと同時期に作成したメモ。文書の上部右端には、手書きで「5/21 つるた参事官」と書かれており、これは国交省の鶴田浩久大臣官房参事官のことだろう。鶴田氏が参事官になったのは昨年7月の人事異動時。つまり、今年5月という、つい最近に作成されたと思われる。
 そして、このメモはじつに生々しいものだ。内容は、財務省と国交省が交渉記録の公開にあたり、近畿財務局と大阪航空局のやりとりを公開するのかどうかを〈国交省として、出すのが得策かどうか検討してほしい〉などと投げかけているのだが、そのなかで、こんな言葉が出てくるのだ。
〈役所間のやり取りの公表に先鞭をつけてよいものか、悩ましい。近畿財務局と理財局のやり取りについては、最高裁まで争う覚悟で非公表とするのだろうが、近畿財務局と大阪航空局のやり取りについては、森友問題に限って考えればメリットもあり得る。色々とひどいことを言われたことが明らかになるし、「大阪航空局に言っておく」とした部分の帰結も分かってすっきりする。〉
 近畿財務局と理財局のやりとりは「最高裁まで争う覚悟」で非公表とする──。近畿財務局と理財局がやりとりした際の文書は存在するが、是が非でも公表しない、と言っているのだ。ようするに、この期に及んで財務省は、いまだ文書を“隠蔽”しているのである。
 他方、5月に財務省が公開した近畿財務局の交渉記録のなかには、籠池諄子氏が近畿財務局の担当者にコースターを投げつけたことや暴言を吐いたということが書かれた箇所があり、これはメディアにも大きく取り上げられた。交渉記録の公開によって、籠池夫妻を“トンデモクレーマー”として注目させることに成功したのだ。
 都合の悪い文書は隠蔽して、メリットにつながる文書は公開する──。ということは、「最高裁まで争う覚悟」で出さないという近畿財務局と大阪航空局のやりとりは、政権に打撃を与える相当な内容が書かれているのだとわかるだろう。
 いや、この文書だけではない。近畿財務局と大阪航空局のやりとりを記した文書が存在することも今回のメモで判明したし、さらに言えば、籠池泰典理事長(当時)が近畿財務局に、昭恵夫人の「いい土地ですから、前に進めてください」発言を伝え、昭恵夫人と籠池夫妻のスリーショット写真を提示した2014年4月28日のものなど、重要な時期の交渉記録はいまだ公開されていない。近畿財務局の職員は4月28日の交渉記録を「作った記憶がある」と話す一方、麻生財務相は「いまの段階では見つかっていない」と主張するばかりだが、これも結局は、「存在するのに隠している」としか考えられないのだ。

《「官邸も早くということで、法務省に何度も巻きを入れている」の記述が》

 これだけでも超弩級のスクープ文書だが、このメモが「爆弾文書」たる理由は、ほかの部分にある。冒頭にも記したように、官邸と財務省、検察がグルであることが示されている箇所が出てくるのだ。
〈5/23の後、調査報告書をいつ出すかは、刑事処分がいつになるかに依存している。官邸も早くということで、法務省に何度も巻きを入れているが、刑事処分が5/25夜という話はなくなりそうで、翌週と思われる。〉
 刑事処分の発表後に調査報告書を出す──。事実、大阪地検特捜部が佐川宣寿前理財局長をはじめ告発されていた財務省幹部および近畿財務局職員計38人の不起訴処分を公表したのは、5月31日のこと。財務省が調査報告書を公表したのは5日後の6月4日だ。そもそも、大阪地検特捜部は当初から立件は見送る算段で、決裁文書の改ざん発覚の1カ月後である4月の時点で全員不起訴が決定していたことは既報(http://lite-ra.com/2018/06/post-4044.html)の通りだが、財務省はこの結果を当然把握しており、その上でいつ調査報告書を出すかを決めていたのだ。つまり、完全な出来レースの調査報告だったのである。
 しかも、注目すべきは、〈官邸も早くということで、法務省に何度も巻きを入れている〉という部分だ。これは、大阪地検の不起訴処分という捜査結果を早く公表するよう官邸が法務省に対して圧力をかけていた、ということ。ようするに、政治的独立性を保持すべき検察の捜査結果に法務省を通じて介入していたことを、この文書は裏付けているのである。
 官邸から法務省へ、法務省から大阪地検へと加えられた圧力。無論、官邸が介入したのは、捜査結果の公表だけではない。不起訴処分という決定自体も、官邸の介入によっておこなわれたものと考えるべきだろう。
 本サイトでは、不起訴処分が公表された際に、大阪地検特捜部の捜査を潰した首謀者は“法務省の官邸代理人”こと黒川弘務・法務省事務次官だと指摘。森友問題が勃発したあとには「黒川次官と菅義偉官房長官の間で、法務省の悲願だった共謀罪の成立とバーターで、安倍首相、昭恵夫人の疑惑に蓋をして、籠池理事長の口封じ逮捕をおこなうという密約が交わされた」という噂が駆け巡ったことや、「森友捜査をコントロールしようと大阪地検にプレッシャーをかけるべく、毎日のように本省が地検幹部に連絡を入れていた」という地検担当記者の証言などを紹介した。
 そして、この官邸─黒川法務事務次官というラインが大阪地検特捜部の捜査に介入していたことは、今回の文書で確かなものになった。不当な土地取引のみならず、決裁文書の改ざんという国家的大犯罪が罪にも問われず、見逃されるという民主主義国家にあるまじき結果は、やはり安倍官邸が引き出していた──。これこそがまさに「独裁」の実態ではないか。

《昭恵夫人付き職員の谷査恵子氏が森友土地の「賃料引き下げ」を要求の記述も》

 さらに、辰巳議員はこの文書とは別に、財務省と国交省が隠蔽しつづけている記録のひとつとして、2015年11月12日に総理夫人付き職員の谷査恵子氏が財務省に口利き電話を入れた当日、近畿財務局が大阪航空局に電話で報告していた内容が記された文書も公表。ここには〈近畿財務局からの情報提供〉として、〈11/11に安倍総理夫人付きのタニ(女性)氏から、森友学園に係る以下の問い合わせが財務本省にあり〉と書かれており、さらには、谷氏が「新聞報道であった介護施設に対する賃料引き下げの優遇措置を小学校にも適用出来ないのか」「貸付料の減免、土壌汚染対策工事中の免除等はできないのか」と迫ったことが記されていた。安倍首相はこれまで谷氏の口利きを「値下げをしてくれ、優遇してくれということではなくて、制度に関する問い合せ」として問題ないと答弁してきたが、谷氏ははっきりと「賃料引き下げ」「貸付料の減免」を要求していたのである。
 しかも、この文書には、〈安倍総理夫人付きのタニ氏は、経済産業省からの出向者のようである。〉〈安倍総理夫人は、森友学園が開校を計画している「瑞穂の國記念小學院」の名誉校長に就任しています。〉とも記されている。いかに森友が「総理夫人案件」であることを強く意識していたか、ここでもよくわかるというものだろう。
 こうした財務省が隠し通そうとする文書を突きつけられ、安倍首相は「事前通告にない質問だから答えようがない」と逃げ、「真偽のほどもわからない」「真実かどうかもわからない」「まったく架空の状況」などと、あたかもでっち上げの可能性があるかのように強調した。──こうした態度も含め、メディアはしっかり報じる必要があるだろう。
 何度でも言うが、森友も加計も、民主主義の根幹を揺るがすこの国にとって重大な問題だ。そこから関心を失わせようと安倍首相や麻生財務相は嘘ばかりを吐き、為政者の嘘を国民に慣らしつつあるが、そのおかしさに異を唱えず、報じないならば、メディアも同罪だ。
(『リテラ』編集部)

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リテラ転載 【大阪地震で差別デマ! 三浦瑠麗の影響か「スリーパーセルの仕業」なるデマまで…関東大震災の過ちを繰り返すな

2018-06-18 22:30:15 | 転載
リテラ転載
【大阪地震で差別デマ! 三浦瑠麗の影響か「スリーパーセルの仕業」なるデマまで…関東大震災の過ちを繰り返すな】
2018.06.18

 本日午前7時58分ごろ、大阪府北部で最大震度6弱を記録する地震が発生した。気象庁は、揺れの強かった地域では地震発生から1週間程度、最大震度6弱程度の地震のおそれがあるとして警戒を呼びかけている。
 建築物等の倒壊被害や交通機関の麻痺による混乱が報じられているが、そんななか、もうひとつ注意をしてもらいたいのがネットのデマだ。
 なかでも看過できないのが差別デマである。2016年4月の熊本地震では、発生直後から〈熊本の井戸に朝鮮人が毒を入れて回っているそうです!〉などという悪質なデマツイートが出回った。今回もすでにTwitter等のSNSでは、地震に乗じて差別を扇動する以下のようなヘイトデマが散見される。
〈在日4世の女学生が混乱に乗じて道行く爬虫類系の男性を睡眠薬入りアイスティーで昏睡させてさらってるらしいです!〉
〈大きい地震とか災害おこると在日が嬉々として犯罪に走るから気を付けなよ〉
〈外国人って地震に慣れていないから、真っ先にコンビニ強盗を始めるか、空港に殺到するようです〉
〈在日・中華人種の”窃盗・搾取・強盗”にはくれぐれもご用心をッ!!!〉
〈今後の在日朝鮮人・共産主義者による暴動、略奪、暴行に注意しよう〉
 念のため繰り返すが、これらのツイートは明確なデマであり、極めて悪質な偽情報である。
 さらには〈みんな気をつけろよ スリーパーセルが動き出す〉〈新幹線の次は地震。スリーパーセルの仕業だな〉といったようなツイートも見あたる。少なくとも熊本地震の際には「スリーパーセル」なる言葉はTwitter上で確認できなかったが、これは、今年2月の『ワイドナショー』(フジテレビ)での三浦瑠麗氏のデマ発言が影響したものと考えるのが自然だろう。
 番組中、三浦氏は米朝開戦について語るなかで、「実際に戦争がはじまったら、テロリストが、仮に金正恩さんが殺されても、スリーパー・セルと言われて、もう指導者が死んだってわかったら、もう一切外部との連絡を絶って都市で動きはじめる、スリーパー・セルっていうのが活動をはじめるって言われてるんです」「それがソウルでも東京でも、もちろん大阪でも。いま結構大阪ヤバイって言われていて」などとなんの根拠もないデマを語った。番組もデマであると指摘することなく、スリーパー・セルの解説として「一般市民を装って潜伏している工作員やテロリスト」とのテロップを流していた。
 当時本サイトでも詳しく解説した(http://lite-ra.com/2018/02/post-3799.html)が、この三浦氏の“スリーパー・セルでとくに大阪がやばい”発言はなんの根拠もない浅薄なデマであり、しかも「北朝鮮のスリーパー・セル=在日朝鮮人」と想起させ、差別を助長するものだと放送直後から大きく批判された。今回の大阪を中心とした大規模地震で「スリーパー・セル」なる言葉が新たなデマとして出てきたのは、やはり無関係ではないだろう。


差別デマが招いた関東大震災時の朝鮮人虐殺 政府はただちに差別デマを否定しろ!

 いずれにしても、こうした差別デマが悪質なのは、ただ被災地を混乱させるだけでなく、ヘイトクライムを招く危険性があるからだ。
 1923年9月の関東大震災では、発生直後の数日間で、「朝鮮人が暴動を起こした」「井戸に毒をいれた」「放火している」等のデマが広がり、日本人らによる大規模な朝鮮人のジェノサイドが行われた。いわゆる「朝鮮人虐殺」である。
 明らかに荒唐無稽な話であっても、非常事態の心理においては信じてしまいやすくなる。中学2年時に関東大震災を体験した映画監督の黒澤明は、のちに被災後の状況を振り返って〈恐怖すべきは、恐怖にかられた人間の、常軌を逸した行動である〉と記している。
〈下町の火事の火が消え、どの家にも手持ちの蠟燭がなくなり、夜が文字通りの闇の世界になると、その闇に脅えた人達は、恐ろしいデマゴーグの俘虜になり、まさに暗闇の鉄砲、向こう見ずな行動に出る。
 経験の無い人には、人間にとって真の闇というものが、どれほど恐ろしいか、想像もつくまいが、その恐怖は人間の正気を奪う。
 どっちを見ても何も見えない頼りなさは、人間を心の底からうろたえさせるのだ。
 文字通り、疑心暗鬼を生ずる状態にさせるのだ。
 関東大震災の時に起った、朝鮮人虐殺事件は、この闇に脅えた人間を巧みに利用したデマゴーグの仕業である。〉(自伝『蝦蟇の油』岩波書店)
 デマは非常時の心理のなかで増幅する。とくにインターネットが発達した現代では、デマはSNSを通じ、ひと昔前では考えられなかったほど早く、広範囲に拡散される。言わずもがな、公的機関やマスコミは、冷静にデマの流布への警戒を呼びかけなければならない。
 Twitterでは、大阪府の広報担当アカウント「もずやん」が15時40分ごろ、〈SNSでは実際に起こっていない事故など、事実と異なる情報が発信・拡散されています。情報の発信元にはご注意いただき信頼できる情報かどうか、十分に確認をしてください。また、未確認の情報をむやみに拡散しないでください〉とツイートで呼びかけた。
 一方で、公的機関や公人は、こと差別デマに関してはほとんどメッセージを発していない。
 たとえば、前述の〈みんな気をつけろ スリーパーセルが動き出す〉なるデマは、あるユーザーが10時ごろに自民党の杉田水脈衆院議員へ向けたツイート(メンション)だったが、杉田議員は16時現在、こうした差別デマについて一切の注意喚起をしていない。
 国や大阪府、大阪市をはじめとする各自治体は、デマ一般だけでなく、差別デマについてもただちに否定し、偽情報であることを周知させるべきだ。政府や公的組織、公人がこうした差別デマを明確に否定することなく放置していることが、差別の蔓延を助長していることをいい加減自覚してほしい。そして、私たちは、こうした差別デマに絶対に踊らされてはならないのはもちろん、偽情報を指摘するときも「明確なデマ」であることがわかるようなかたちで拡散するよう、配慮が必要だろう。
(編集部)

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このくにの未来は知らねど このくにの歴史からまなぶ ~JNN報道特集2018.6.16~

2018-06-16 19:07:10 | 政治・文化・社会評論
このくにの未来は知らねど このくにの歴史からまなぶ 
~JNN報道特集2018.6.16~
                 櫻井 智志


サッカーワールドカップが始まった。突然の監督解任、そしてコーチ陣すべて日本人。2020年のオリンピック東京開催に伴い、スポーツが国内社会に与える影響を懸念していた。直接関わりがあるかないかは実際は不明である。なにか腑に落ちない動きは、試合にどのような影響を及ぼし、どのような結果となるのだろうか。



玄海原発の再稼働が認可された。近い未来に80%程度の高い確率で発生が予想される 南海トラフ大地震。かなり広い地域に影響がある。該当する九州の原発は強い被害を受ける危険性がある。福島第二原発がやっと廃止と決まった。被害者は「遅すぎる」とつぶやいた。安倍政権の後手後手の対応は、あまりに酷すぎる。


Ⅲ 米朝会談
 トランプはあまりに奇矯な発言が多すぎる。米朝会談も、トランプよりも韓国の文大統領の貢献のほうがはるかに大きいアメリカの歴史は開拓と侵略の蓄積だ。朝鮮半島の歴史は外からの侵略と異なる王朝の争いだ。朝鮮半島がアメリカや日本のような広い侵略は行ってはいない。他国の旅客機爆撃以外は。東アジアの平和に、日本の卓越した指導性が求められているが、安倍政権はどうだろうか?
 元拉致被害者のひとりである蓮池薫さんの発言は、北朝鮮の問題を指摘するとともに、日本政府の政策も忌憚なく意見を社会的に表明し、信頼できる。北朝鮮が電力不足であるという発言も参考になる。
300万人の犠牲者がでた朝鮮戦争。戦争終結が、大事な解決を急がれる課題と考える。戦争が中国を後ろ盾として北側から開始された史実は、米中、南北どちらが正しいではなく、戦争そのものを終わらせ、損なわれた人権と被害への贖いが大事だ。番組中の日本人義勇兵、事実を見つめたい。
  中国、ソ連、アメリカ。世界大戦後の冷戦、国際情勢の過酷な歴史がうんだ悲劇。現代の私たちが勇気をもって「ノー!」といえる国内の人権と反民主主義に意思表示を持続することが極めて大事なことを番組を見ながら感じた。

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高橋敏夫の講演「時代小説と戦争」の射程~第19回平和のためのコンサート

2018-06-15 21:23:25 | 政治・文化・社会評論
高橋敏夫の講演「時代小説と戦争」の射程~第19回平和のためのコンサート~
2018.6.15
                                     櫻井 智志


 牛込箪笥区民ホールのステージ。19回目のゲストは、パワーポストを駆使してわかりやすく藤沢周平文学の「市井もの」の意味を展開された。山本周五郎の「柳橋物語」と藤沢周平の「橋ものがたり」を子弟としても説き明かした。
ただ残念ながら、壇上のスクリーンを読み続け、平易に講演し続けるのを聞いていて、例年のようなメモを開始まもなく取りやめたことが、後からふりかえる上で私の致命的な失敗となっていることに気づいた。
 ただ、高橋敏夫氏が、司馬遼太郎と藤沢周平とを対比しながら、戦争と「時代小説」との構図を聴衆に示されたことは、強く印象に残った。会場で高橋敏夫氏の最新刊『松本清張「隠蔽と暴露」の作家』(集英社新書2018年)を入場の際に購入。コンサート開演まで読み続けていた。この新刊については、この拙稿の後半Ⅲにて触れる。


 第二部のコンサートは~平和への祈り~と銘打つ三部構成。最初の「おこりじぞう」は、山口勇子原作の児童文学である。教科書にも広く採択されて長く子どもたちの胸に響いてきた。金野実加枝さんの語りは、耳を通して聴くもののこころに伝わってきた。伴奏した児玉さや佳さんのピアノは、語り手のことばをよりメロデイとしてハーモニ-としてことばを多彩に膨らませて効果的だった。
 二番目のヴァイオリンの信田恭子さんの独奏は、末廣和史さんのピアノの伴奏を得て、クライスラーの作品を見事な技術と訴えかける演奏によって、名手としての品格を感じさせた。
 最後のアンサンブル・ローゼの重唱は、末廣さん・信田さんの楽器によって重厚な存在感を見せた。芝田貞子さんたち7人の歌手が、5曲「マリアの子守歌」「カッチーニ作曲アヴェ・マリア」「グノー作曲アヴェ・マリア」「花のまわりで」「花は咲く」を歌のこころをこめて歌唱された。ソプラノの池田孝子さん、斎藤みどりさん、高橋順子さん、渡辺裕子さん。メゾ・ソプラノの芝田貞子さん、高崎邦子さん、山田恵子さん。7人のハーモニーの重唱。ことしは例年にも増して、コンサートテーマの「平和への祈り」がしみじみと伝わってくるうたごえだった。


 高橋敏夫著『松本清張「隠蔽と暴露」の作家』を読む
(視点:コンサートとの関連性において)
 8つの章と「はじめに 松本清張がよみがえる」「おわりに 松本清張とともに」によって構成されている。私は読みながら、この本は何だったっけ?と思いタイトルを見返すことがあった。それは、本書が単なる文芸評論にとどまってはいないからだ。各章ごとにぴったり3冊の作品が配置され、それぞれの書評は丹念な作品世界を読解している。書評は単発にとどまらず、社会的乃至は政治的な大局の課題とかかわり、見事な構造化を形成している。「戦争」「明るい戦後」「政界、官界、経済界」「普通の日常、勝者の歴史」「暗い恋愛」「オキュパイドジャパン」「神々」「原水爆、原子力発電所」。これらのテーマは松本清張作品に則して、すべて叙述されている。
 さらに、著者が創造的に探究された松本清張の「隠蔽と暴露」という小説方法がしだいに章を追うごとに見事に壮大な姿を読者の前に現れてくるのだ。
 コンサートの第一部講演は「時代小説と戦争」がテーマだった。高橋氏は最新刊で、巨大な現代作家と向き合い、「現代および現代小説と戦争」を解き明かしている。第6章「オキュパイドジャパン」も、戦後占領や米軍占領が終わったはずの現代日本が占領されている現実を読み直す勧めとして、あえて外国語で概念の活性化を図っている。
 第19回「平和のためのコンサート」は、文学から入り現代日本の平和を研究し平和構築の営みに極めて有益な文学者を,私たちに邂逅させてくれた。
 


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真実にねざした『報道特集(2018.6.9)』

2018-06-09 20:18:24 | 政治・文化・社会評論
真実にねざした『報道特集(2018.6.9)』

                 櫻井 智志



 新潟県知事選の様子は、沖縄での市長選挙を類推させる。自公の首脳は見事だ。当確まで、「県民党」の名のもと政党色を薄めている。それが当選後も県知事独立として保証するだろうか?福島県の佐藤栄佐久元知事の例がある。永田町の意に反すれば、即時交代となる。「地方自治」の論理は?

 新潟県民は、うわべの言葉だけではごまかされない。国政選挙でも前回知事選でも、野党が市民運動と連帯して越後県民の上杉謙信以来の独立心を堅持してきた。花角候補も自身は常識ある人物だ。候補を動かす勢力が候補を生かすか。枠組みがマリオネット操作のようでは地方自治が腐る。

 実は私は小泉親子への警戒心が強く、総理時のイラク派遣以来疑問がある。ただ池田ちかこ候補は脱原発自然エネルギーを提唱する元小泉総理とも提携し、野党も広範な政党と公平・共闘を堅持する。参謀格の女性は政党人ではない。自由党森まさこ議員も前回参謀だが見事な応援だ。共闘選挙。‏



 シリア大統領支持のロシア、反体制派に表に出せない兵器供与の米国。冷戦後アメリカとロシアの軍事競争は変わらない。超大国のエゴで、シリアも中東全体もどれだけ子どもたちが命を奪われ人体損傷し、家族を失ってきたことか。安倍総理は日本国家をとんでもない立ち位置に立たせている。

 国際紛争の基盤は、大規模な利益をむさぼる軍需産業の底なしの利益増大。そのことがきょうの「報道特集」で赤裸々に伝わってきた。戦争は紀元前からある。だが核兵器や生物化学兵器は、人類が抑制できず自己増殖化している。その最大の被害者は子どもたちや社会的弱者だ。絶望的な現実。





 これまで「報道特集」は、国の内外を問わず、本格的な現場を丹念に取材し、ジャーナリズムの王道を歩いてきた。立場や結論を性急に急がず、日本が直面する課題に根本から取り組んでいる。その姿勢そのものに、学びたいと毎回痛感している。


Ⅳ‏
  日本史上、今上天皇ご夫妻のような人間的で国民の幸福を大切にしてきた存在は稀有と考える。皇太子ご家族にも良さを継承している。明治以後、激動の中で戦後民主主義を経験を通して会得されている。「天皇制」の枠よりも大きな歴史観を感ずる。宮内庁や政府はどうだろう?

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鎌田慧 「ろうそくデモ」 2018. 5.15

2018-06-08 18:31:13 | 転載
鎌田慧 「ろうそくデモ」 2018. 5.15
東京新聞所収  本音のコラムから転載


森友、加計問題のテレビの国会中継を眺めている。
身を寄せ合って座っている安倍総理と麻生副総理の挙動に眼を凝らして、飽きることがない。
言論の府の中心にいながら、質問者が発する言葉に、
さまざまな人びとの希望や願いや疑問がふくまれていることへの
想像力と謙虚さがまったくみられない。自分の言葉にさえ愛情がない。

柳瀬唯夫元首相秘書官は、加計学園関係者と官邸で面会していたことを
国会の場で告白させられた。
一年以上も隠していた秘密だったのに、
首相は「問題ない」と冷酷に切り捨てた。
屈辱的な否認は誰のためでもない。
首相のウソをかばうためのウソだったはずだ。
「妻や自分が関係していれば、総理も議員も辞任する」。
エエカッコシの極地。
幼稚なミエに、森友の佐川宣寿前国税庁長官や加計の柳瀬さんは
全国中継された国会の場でウソの上乗りをさせられた。
恥辱だったろう。

国会は暗い。
その行方はますます不安だ。
ウソが憲法を侵蝕している。
韓国では
希望の光明となって道を埋め尽くした
一本一本のかぼそい明かりは、無数の光の帯となり、抗議の海となって圧倒した。
日本にも灯篭流しで被爆者を弔う伝統がある。
ろうそくデモの美しさで、国会前を埋め尽くし、議場を浄化しよう。

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【今週も光るジャーナリズム~報道特集2018・6・2~】

2018-06-03 04:12:29 | 政治・文化・社会評論
【今週も光るジャーナリズム~報道特集2018・6・2~】

櫻井 智志




あれほど互いに罵倒しあっていたアメリカ・北朝鮮の首脳。トランプにぴったり友好的だった我がニッポン・安倍政権。もはや日本外交は蚊帳の外。安倍総理は・・・自主独立が基本だ 。


中三の私にとり「真摯」という言葉は、倉田百三の『愛と認識との出発』とともに、人生へのあこがれを感じさせた。総理、あなたの「真摯」は使い方がちぐはぐです。国会での詭弁と方便の答弁は、「反真摯、非真摯」です。



いまの米朝外交は、外交無学の私には難解だ。しかし、日本は総理も外相も官房長官も「圧力にさらに圧力をかけたことが対話を導いた」。なんの外交ルートによる根気強い交渉もせずに、対話ができるわけがない。トランプの七面鳥のような七変化を少しだけ参考にしたら、と思う。



私は不思議で仕方ない。朝鮮半島完全非核化を主張する核大国。核兵器廃絶の基本法にさえ無視・反対する核保有国に、自己矛盾だらけしか見えない。



不条理な犯罪による被害者の続出。娘二人が残され、両親はあおり事故で死亡。加害者の報道で犯罪心理学者の報告が、いまの社会の深層に至る。検察・教員・警察官・両親、等々日本社会の欠落部分は大きな歪みを起こしている。大元に現在政権の道義失墜が存在している。


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定着した第19回平和のためのコンサート

2018-06-03 03:30:01 | 政治・文化・社会評論

芝田進午先生、

きのうの平和のためのコンサートは満席の中、高橋敏夫氏の講演も第二部のコンサートも、ともに充実と感銘深いものでした。

19回目を迎えたコンサートも深く熟成した市民コンサートとして、広く定着したことを感じさせる内容でした。

講演なされたたぶん高橋敏夫先生か司会の長岡幸子さんかどちらかのご質問だったかと思います、「はじめてこのコンサートにいらっしゃったかたは?」10人以上、二けたの観客のかたが挙手なさいました。

戦前唯研のリーダーだった哲学者戸坂潤は「おけさほど唯物論はひろまらず」と嘆きました。現代、平和のコンサートは見事に成功を収めました。

感激的な平和の祝祭だったことをご報告いたします。

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