【現代思想とジャーナリスト精神】

価値判断の基軸は自らが判断し思考し実践することの主体であるか否かであると考えております。

しんぶん赤旗【教育のつどい フォーラム活発討論 憲法と子どもの権利大切に】を読む

2018-08-20 00:28:17 | 転載と私見

序文  櫻井智志


写真:信濃毎日新聞転載 長野市で開幕した教育研究全国集会の開会全体集会=17日

 全教など多数の市民団体が共同で、8月17日から長野市で始まった「教育のつどい2018」。17日夜には、子どもと教育について、憲法と子どもの権利条約の視点を大切にしながら、保護者や地域住民、教職員、教育関係者がともに語り合おうと、七つのテーマで「教育フォーラム」が開かれた。「しんぶん赤旗」デジタル版はその様子を詳細に伝え、どの会場も、パネリストの報告をもとに、活発な討論が続いたようだ。しんぶん赤旗が「教育のつどい」取材団を編成した記事を再構成して、教育に対する国民の熱意と取り組みを、以下に記す。Ⅰ、Ⅱ、Ⅲはすべて編集部の力作を転載させていただいたものである。


【Ⅰ: 主権者教育】
2018年8月19日
 
《学校運営参加通して》

 フォーラム「憲法を生かす学校・地域をつくる生徒の取り組みと主権者教育」では、会場いっぱいの参加者が、生徒の学校運営や社会活動への参加を通した主権者教育の実践について議論しました。
 首都大学東京の宮下与兵衛特任教授が基調報告。いま世界で、アメリカのオキュパイ運動やイギリスの「反新自由主義」への支持の広がりなど「ゆるやかな結合」を特徴とする新しい社会運動がおこっていると指摘。権利について学ぶと同時に、学校運営や地域活動に「自分がかかわることで社会は変えられると実感することが今の主権者教育に問われている」と強調しました。
 討論では、有賀久雄さんが長野県松本市の高校で、選挙の模擬投票を通して出された「公共交通の充実」などの生徒たちの要求を、生徒たち自身が議論するなかで「地域にも求められている」として、市議会に請願して採択まで至った実践を報告しました。
 長野県内の小林恵一さん、和歌山県の横出加津彦さんが地域との結びつきのなかで、主権者意識を強めてきた経験を報告。地域の祭りへの参加、生徒自身による路上マナー向上への取り組み、高校生の意見を取り入れたまちづくりなど、交流と話し合いを重ねる中で“荒れた学校”とされていた学校が、地域の活力となり、生徒自身も成長する場になっていると語りました。
 宮下氏が、長野県下では、1970年代以降すべての高校で「平和宣言」が作られ、憲法学習、平和学習が取り組まれてきたと報告。長野県の辰野高校では生徒、保護者、学校による3者協議会によって校則の改善などや授業改善を実現してきた取り組みが語られました。会場からは3者協議会の実践にかかわった男性が「生徒は、押し付けたルールは守らないが、自分たちで決めたルールは守る」と実感を語りました。



【Ⅱ: 多様性と共生】
2018年8月19日

《「人材」ではなく人間》

 フォーラム「『こうあるべき』からの脱出~多様性と共生について考えよう~」には120人が参加。「こうあるべき」という規範にたいして、「人材」ではなく人間を育てる教育が何を大切にするのかが話し合われました。
 コーディネーターの人間環境大学の折出健二教授が、事実をふまえた思考をくぐっていない先入観のもつ危険性を指摘。「学校スタンダード」などにみられる「こうあるべき」をどう考えるかと問題提起しました。
 長野県の中学校教師の中沢照夫さんは、前任校の「学校スタンダード」について語りました。数人の「荒れた」生徒を「抑える」ためにあちらこちらで鳴り響く教師のどなり声。職員会議のたびに繰り返される「いっさいの例外を認めない」、仕事ができるか否かで評価され、教師たちがしだいに思考停止に陥っていく状況を語りました。
 愛知県の2人の私立高校生が、愛知県高校生フェスティバルの活動を紹介。東北や熊本などの被災地、戦争跡地を訪ねるスタディーツアーで人々と交流して学び、学んだことを発信することによってさらに学びを深めていく様子を生きいきと語りました。
 首都大学東京の杉田真衣准教授は、誰もが性の多様性を織りなす一員であり、性的少数者への差別は誰にとっても人ごとではないと指摘。日常のたわいない会話の中にある「こうあるべき」という価値観が差別の構造をつくっていると話しました。
 会場からは、「処分で生徒は変わらない」「教師たちにも意味がわからないルールを子どもたちに押し付けている。高校生の発言を聞いて、中学生フェスもやりたいと思った」「教師が『こうあるべき』から解放されることが大事」などの発言が続きました。


【Ⅲ: ゆたかな“学び”】
2018年8月19日

《新指導要領で学校は》

 フォーラム「子どもたちにゆたかな“学び”を―新学習指導要領で子どもと学校は?」には約240人が参加し、国による統制が強まる中、教師や保護者がつながって子どものための教育を進めることが話し合われました。
 新日本婦人の会長野支部の宮澤里恵さんは、学齢期の子を持つ新婦人の会員らから聞いた学校の実態について報告。授業時間が増え、子どもが楽しみにしていた遠足などの行事が減った、小学校でも期末テストが行われるなど子どもがテスト漬けになっているという声を紹介し、「『学力アップ』にばかり力を注ぐようになってしまい疑問」と語りました。
 小学校教師の高野毅さんは、「特別の教科・道徳」について、教科書に従った子どもの実態に即さない授業で、「本当に道徳的な判断力がつくのか」と批判、「子どもの実感と現実に根ざした実践を」とのべました。
 地域での子どもの遊びと学びのための活動している京都のNPO法人「チャレンジクラブ」の森賢悟さんは、放課後の子どもの様子や学校の成績に表れない学びをと取り組んでいることを紹介。高校教師の西村太志さんは、高校の新学習指導要領で新設される科目「公共」の問題に触れつつ、「社会科は暗記科目」と思われている現状を変えたい、そのためには教師の教材研究の時間と教育実践の自由が必要だと指摘しました。
 コーディネーターの梅原利夫・民主教育研究所代表は「人間をはぐくむ営みに『数値目標追求』方式はなじまない」とし、「教育の場に人間らしいいぶきを」と呼びかけました。
 討論では、ゆたかな“学び”とはなにか、それを子どもに保障するため教育への統制にどう対抗するかなどを語り合いました。


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「まとめにかえての私見」 櫻井智志
 教育科学研究会の全国大会が8月10~12日に、神奈川県川崎市の法政二高を会場に開催された。ずっと恒例となっている「後援」を、主催地の市教委は出していた。それは教育に関わる地方公務員の常識を示す。だが、いくつかのフォーラムのひとつで「憲法をめぐる動きと教育実践」をとりあげたものがあることに、外部から苦情が寄せられ、市教委は後援撤回を出した。
 名古屋市では、文科省事務次官という事務方トップの歴任者前川喜平氏の講演への自民党文教部会部長副部長が、市教委と講演を行った校長に文科省とともに不自然な介入を行い世論の批判を浴びた。
 これらの各地の事態の中で、この長野の研究集会とフォーラムは、保護者や地域住民、教職員、教育関係者らの協力した熱意の中で今日の教育課題を掘り下げるとともに、多くの市民の支えによって、集会を実りあるものとした。むろん教科研全国大会や前川喜平氏講演会も充実した意義深い成功を収めた。
 教育をめぐる困難な課題と軍事的国家的介入がずけずけと浸透し、空気を読むことや沈黙することが教育の世界に蔓延している。このフォーラムの成果は教育の論理に則してより専門的なアドバイスを得ているし、素朴な疑問や素人の鋭い感覚も大切にしている。極めて今日的意義をもつ集いである。ー了ー
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リテラ転載『報ステ』政権批判潰しのチーフPは安倍応援団と“お友達”か!? 局上層部は株主総会で『徹の部屋』安倍ヨイショを擁護

2018-08-13 22:52:21 | 転載と私見
リテラ転載『報ステ』政権批判潰しのチーフPは安倍応援団と“お友達”か!? 局上層部は株主総会で『徹の部屋』安倍ヨイショを擁護
2018.08.12
構成(構成&転載責任&私見:櫻井智志)
1【『報ステ』政権批判潰しのチーフPは安倍応援団と“お友達”か】
2【イージス・アショアの配備問題も放送予定に含まれながら放送されず】
3【『報ステ』だけじゃない!親安倍一派によるテレ朝報道の骨抜き化が止まらない】
4【株主総会で「放送法違反」と追及されたAbemaTVの見城徹“安倍ヨイショ”】

写真:テレビ朝日公式HPより

1【『報ステ』政権批判潰しのチーフPは安倍応援団と“お友達”か】

 先日、本サイトで配信した『報道ステーション』(テレビ朝日)の“政権批判をしなくなった問題”を伝えた記事は、大きな反響を呼んだ。
 『報ステ』といえば、これまで、与党の乱暴な国会運営や政府肝いりの法案の危険性、さらには安倍首相やその周辺が推し進めている歴史修正主義などをたびたび批判。マスコミとして、権力の監視にしっかりと取り組む番組として知られていた。ところが、今年7月にチーフプロデューサーが交代してからというもの、そうした従来の政権批判や権力監視の報道がすっかりなりを潜め、当たり障りのないスポーツニュースなどをメインに扱うようになってしまったのだ。
 既報のとおり、そのチーフプロデューサーとは桐永洋氏。『報ステ』は従来、チーフが退くと内部から新チーフが昇格することが多く、それによって番組の基本方針を継承してきたとされるが、桐永氏は最近まで同局の朝の情報番組『グッド!モーニング』のチーフを務めており、いわば“外部”から『報ステ』に送り込まれたかたち。テレビ朝日編成局関係者によれば、「桐永さんは編成局の経験もあり、上層部のおぼえめでたい人物。早河洋会長の子飼いという指摘も一部にある」という。
 そんなことから、桐永氏の抜擢と骨抜きとなった番組制作の背景には、安倍首相とべったりの関係で有名なテレ朝・早河会長による“政権忖度”があったのではないかとささやかれている。
 しかも、桐永プロデューサーの政権批判放棄の姿勢はたんに早河会長にいわれて、というだけでなく、もっと積極的な意味合いがあるのかもしれない。
 というのも7月29日に本サイトが『報ステ』の報道姿勢の変容を伝えたあと、ネット上で、桐永氏と安倍政権周辺との関係を指摘する声が相次いだのだ。まずひとつめは、桐永氏が自身のFacebookに、自民党参院議員の丸川珠代元五輪担当相とのツーショット写真を掲載していたという指摘だった。丸川議員といえば、いうまでもなく、安倍首相の“喜び組”としてスピーカー的役割を担い、デマによる原発擁護や野党攻撃、忖度質問などで、しばしば非難を集めている側近議員。丸川議員はテレ朝の元アナウンサーで桐永氏とは同期入社だというが、わざわざツーショットを掲載していたとすれば、少なくともその政治姿勢に批判的ではないということだろう。
 さらにもうひとつ、桐永氏をめぐっては、信じがたい“SNS上の交友関係”も取りざたされている。あの準強姦事件を報じられた安倍官邸御用ジャーナリスト・山口敬之氏とFB上で「友達」になっていたという情報が拡散しているのだ。
 いずれもいまは桐永氏がFBを閲覧できない状態にしているため、真偽は確認することはできないが、以前のFBのスクショらしきものがネット上に出回っている。
 しかし、これだけの批判を浴びても、桐永氏は報道姿勢を変えるつもりはなさそうだ。たとえば7月30日、31日、8月1日も、例の自民党・杉田水脈衆院議員によるLGBTヘイトの問題をはじめとする政権に批判的なニュースを一切扱わなかった。いや、というよりも、政治報道自体がほとんどない状態で、甲子園や東京五輪などのスポーツ系の話題がメイン。言っておくが、これまでの骨太だった『報ステ』ならば、五輪について報じるにしても、酷暑問題などについての批判的な検証は欠かさなかったはずだ。


2【イージス・アショアの配備問題も放送予定に含まれながら放送されず】

 さらに、7月30日には、陸上配備型の弾道ミサイル迎撃システム「イージス・アショア」2基の配備費用について、防衛省が4664億円になるという見通しを発表したが、『報ステ』は、これまでイージス・アショアの配備問題を継続して特集してきたにもかかわらず、その日の放送ではまったく触れようともしなかった。なお、イージス・アショアについては「“地上イージス”配備候補地の今」という企画が、8月2日の放送予定に含まれていたが、9日現在になってもいまだ放送されていない。
 また、8月2日の放送では、他局の報道番組から一周遅れとも言うべきタイミングで、ようやく杉田議員のLGBTヘイト問題を扱ったが、じつはこの日は、自民党が「今後、十分に注意するよう指導した」などと公式見解を初めて発表した日。同日には安倍首相も「多様性を尊重するのは当然」などとコメントしている。
 ようするに、そうした自民党と安倍首相の“いいわけ”とセットにすることで、はじめて『報ステ』は番組内で取り上げたということらしい。事実、西日本豪雨災害をめぐる「赤坂自民亭」の問題を振り返っても、TBSなどがいち早く報じるなかで、『報ステ』だけは1週間後の7月17日になってようやく紹介したのだが、その日もやはり、安倍首相が同日の参院内閣委員会に出席して「いかなる事態にも対応できる万全の態勢で対応にあたってきた」と答弁したタイミングだった。こんどはテレ朝の報道局関係者が首を傾げて言う。
「杉田議員の件に関しては、現場からも『これはおかしいんじゃないのか』という声が漏れていると聞いています。現場のスタッフは7月27日の自民党前での抗議デモの模様をはじめ、関係者への取材もしっかり進めていたのですが、放送されたのがそれから1週間も後になった。普段は政府批判のデモをあまり取り上げようとしないNHKですら、デモ当日にその光景を報道していたにもかかわらず、です。上の“配慮”が働いたと思われてもしかたがない」(テレビ朝日政治部記者)
 もちろん、現場は懸命に抵抗を続けている。8月6日の広島の原爆記念日の放送では、小川彩佳アナは現地へ向かい被爆者たちを取材。核禁止条約をめぐる政府の姿勢について批判的なアプローチで、その取材の模様はかろうじて放送された。また、長崎の原爆記念日である8月9日の放送でも、スタッフが複数の被爆者にインタビューをし「なぜ首相は挨拶で核禁止条約に一言もふれないのか」「毎年同じようなことを言って、前進させようという気が少しも見られない」という日本政府、安倍首相への怒りの声を伝えた。

3【『報ステ』だけじゃない!親安倍一派によるテレ朝報道の骨抜き化が止まらない】
 だがそれでも、侵食するように『報ステ』の骨抜き化が進められているのは間違いない。事実、先日にはその広島で被爆者の声を取材した小川アナが番組を降板し、徳永有美アナに交代になることが発表された。小川アナは、古舘伊知郎がキャスターを務めていた時代、東日本大震災の直後から出演してきた番組の顔で、取材にも積極的に出かけ発言もリベラル。差別事件や政権の不正には厳しい発言もしていた。そんなところから、小川アナは現在の路線に抵抗を示した結果、とばされたのではないかという見方も流れている。 
 また、10月以降の金曜日の放送ではMCの富川悠太アナもお休みとなり、スポーツやカルチャーを中心にした内容に切り替えられるという。
「おそらく、テレ朝上層部は桐永氏が安倍政権に批判的でないでことを知っていて、チーフプロデューサーに抜擢したんでしょう。番組トップや報道のメインのスタッフを親安倍派にすげかえれば、いちいち圧力をかける必要はなくなる。テレ朝では今、そういう人事が進行しています」(テレビ朝日編成局社員)
 実際、先日のテレビ朝日の午前から午後にかけての情報番組『ワイド!スクランブル』でも、それを象徴する人事があった。露骨な安倍政権擁護を繰り返してきた“ネトウヨ局アナ”小松靖アナをメインキャスターに抜擢したのだ。
 しかも、早河会長ら上層部はもはや“政権への忖度”を隠さなくなってきている。たとえば、6月のテレビ朝日の株主総会の場でも、早河会長をはじめとする上層部が露骨に“アベ友擁護”を繰り出す一幕があった。
 それは、本サイトでも昨年報じた『徹の部屋』(AbemaTV)の問題について、株主から厳しい質問が飛んだときのこと。この問題をあらめて振り返っておくと、昨年の衆院選の公示日2日前の10月8日夜、テレ朝が出資しているインターネットテレビ・AbemaTVで、見城徹・幻冬舎社長がホストの番組『徹の部屋』に安倍首相が生出演。同番組で見城氏が「ずーっと安倍さんのファン」「日本の国は安倍さんじゃなきゃダメだ」「世界が外交においても認めている総理大臣は誰もいない」などとあまりに露骨なPRを展開したというものだ。

4【株主総会で「放送法違反」と追及されたAbemaTVの見城徹“安倍ヨイショ”】

 この問題ついては本サイトで詳しく取り上げてきた(http://lite-ra.com/2017/10/post-3528.html)が、今年6月のテレビ朝日株主総会のなかで、株主のひとりが同番組を「ひたすら安倍政権を礼賛する番組内容」「地上波なら間違いなく放送法違反」「公職選挙法に抵触しかねない番組」などと追及。AbemaTVにはテレ朝が40パーセント、サイバーエージェントが60パーセントを出資しており、同社の取締役会長に早河氏が就いていること、また、テレビ朝日の放送番組審議会の委員長を見城氏が、委員をサイバーエージェントの藤田晋社長が務めていることを念頭に、テレ朝側に対してAbemaTVの番組審査体制と見城・藤田両氏の放送番組審議会からの離脱の必要性を質したのだ。
 ところが、こうした指摘を受けた早河会長らテレ朝上層部の対応はけんもほろろ。むしろ、安倍首相の“オトモダチ”である見城氏らをかばい、歯が浮くような賞賛の言葉ばかりで、たとえば、報道局長の篠塚浩取締役が「基本的にAbemaTV社の判断での放送」と開き直れば、両角晃一取締役は「(見城氏と藤田氏は)大変豊富な事業経験とその高い見識から番組審議会で毎回貴重なご意見を頂戴している」などと持ち上げた。一方、ふたりの言葉を継いだ早河会長からは興味深い発言もあったという。
「早河会長は『徹の部屋』のヨイショ問題について『AbemaTVが自主的な放送ガイドラインを作っている』としたうえで、『テレビ朝日としても放送法を遵守する立場として、ガイドラインに関する情報をAbemaTVに渡している』と話していました」(テレビ朝日中堅社員)
 つまり、早河会長らテレ朝側は、選挙直前に露骨な安倍PR番組を垂れ流したAbemaTVに対し、その放送内容を事実上指導する立場にあるということを認めたのである。だとすれば、早河会長は一層、放送番組審議会委員長である見城氏の“暴走”を批判し、しかるべき処置をとらねばならないはずだろう。にもかかわらず、テレ朝側は総会で見城氏らをかばい、いまだに審議会という要職に置き続けているのだ。この総会での二枚舌こそ、今回の『報ステ』が政権批判をやらなくなった問題にも通じる、テレ朝上層部による安倍政権忖度のなによりの証左ではないのか。

 こうした事実を鑑みても、やはり『報ステ』に起こっている“異変”は、早河会長率いるテレビ朝日全体の“安倍ファミリー化”の延長線上にあると思わざるをえない。古賀茂明事件や古舘降板事件など、これまで『報ステ』は様々な政治的圧力にさらされながらもギリギリのところで耐え、視聴者からその報道スタンスが高く評価されてきたが、いよいよ、限界まで押しつぶされるということなのだろう。
 いずれにしても、このままでは「『報道ステーション』は死んだ」と言わざるをえない。この流れを食い止めるためには、視聴者ひとりひとりが番組とテレ朝に、まっとうな報道姿勢を求める声を大にしていくしかない。


(編集部)
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私見:進歩的文化人の代名詞のように朝日新聞の名前が使われてきた。事実そのような記者や報道人は朝日グループにいた。それを憂う村上義雄や本多勝一は別のメデイア媒体をつくった。いま報道の朝日は、大きく舵を切替得るのか。リテラ編集部が訴えるように「この流れを食い止めるためには、視聴者ひとりひとりが番組とテレ朝に、まっとうな報道姿勢を求める声を大にしていくしかない。」。

京都は燃えているか #2018京都府知事選 #4月8日投票日

2018-03-29 01:11:41 | 転載と私見
私見:端的に言う。
勝利のポイントは、JCP京都と市民団体「つなぐ京都」に結集する広範な京都府市民による《京都燃ゆ》が実現するか、しなかったか。
そこに尽きる。
全国の市民運動がどれだけ4月8日の京都府知事選に熱い眼差しを注ぐか、否かだ。タグは「2018京都府知事選」。





転載【迫る選択 2018知事選/下 福山和人氏 共産、市民団体軸に共闘 /京都】
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毎日新聞2018年3月20日 地方版京都府

福山和人氏(中央)を支援する確認団体「つなぐ京都」の結成発表。共産関係者のほか、市民団体代表らも集まった=京都市上京区で2018年2月、篠田直哉撮影


 「候補者決定のプロセスがこれまでとは違う」。新人の弁護士、福山和人氏(57)を支援する共産府委員会の渡辺和俊委員長が胸を張る。知事選では、「非共産オール京都」相乗りで同じく新人の前復興事務次官、西脇隆俊氏(62)と対決する。

 共産は府議会と京都市議会で共に自民に次ぐ第2党。府内地方議員の議席占有率は2割超と全国トップで、京都の有権者に根強い支持基盤を持つ。しかし、近年の衆院選では比例代表の得票率が伸び悩む。知事選は1978年に7期28年の蜷川虎三革新府政が終わってから10連敗中だ。

 近年の知事選では党府委員会や京都総評などで構成する「民主府政の会」が主導して候補者を選び支援団体に結集を呼びかける方式をとってきた。

 しかし今回は、2011年の東京電力福島第1原発事故や、集団的自衛権の限定行使を可能とした安全保障関連法の強行採決を契機として、新たな市民運動が盛り上がったことを重視。昨年10月の衆院選で「野党候補統一」が全国で実現したこともあり、当初の方針を変更し、「共産党以外の野党支持者も乗れる候補」の模索を始めた。

 衆院選で野党共闘を実現するため結成された市民団体「ユナイトきょうと」のほか、学者や、子育て中の母親でつくる団体、環境問題に取り組む団体など、これまで共産党と一線を画してきた市民とも協議。当初は、加計学園問題で安倍政権を批判してきた前文部科学事務次官の前川喜平氏らにも立候補を打診した。

 こうした中で、福山氏擁立が現実化したのは、今年1月末。京都弁護士会の副会長を務めていた際に安保法制の反対運動に取り組んだこと、自由法曹団の活動で学者や市民団体に人脈があり共産党とも太いパイプがあることなどが決め手となった。

 各団体の要請を受け、福山氏が受諾したのは2月上旬。立候補表明は2月10日で、従来の知事選で共産系新人が遅くとも1月上旬には出馬表明していたことを考えると1カ月ほど遅い。

 福山氏の政治団体「つなぐ京都」は、民主府政の会のほか、立憲民主支持層に近い団体も加わり2月24日発足した。陣営は「安保関連法に反対するママの会」発起人で、3児の母の京都大大学院生、西郷南海子さんと並ぶポスターも作成。福山氏と有権者が対話するタウンミーティングを繰り返し、「ボトムアップ」での政策立案を目指す。

 福山氏は「現府政の良いところは継承する」と主張。対決姿勢一辺倒だった従来と異なる姿勢に、対立陣営からは「共産隠しの戦術」との声も飛ぶ。

 これに対し、渡辺委員長は「共産党は隠れていない」と否定しつつ「新人同士の対決では、知名度よりわれわれ自身がどれだけ燃えられるか。森友問題で有権者の反応も変わってきた。とにかく投票率を上げたい」と語る。【篠田直哉、澤木政輝】

〔京都版〕
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危機的状況が継続、収拾はしていない福島原発事故

2017-02-16 05:18:04 | 転載と私見
危機的状況が継続、収拾はしていない福島原発事故

                     櫻井智志

 孫崎亨氏は言う。

《福島原発事故は収拾していない。危機的状況が継続》。

原発事故について危機的だという情報を目にすることはつらい。

 しかし、危機を知らされずに状況悪化のままでいることは、もっと危機的な状態へと深刻な局面に深化していても、そのまま破滅的な、早急に取り組むべき課題に取り組まない政府の怠慢と一緒に破滅へと至るのではあるまいか。事実報道を「風評被害」と決めつける論難は問題外だ。

 アメリカ・スリーマイル島や旧ソ連・チェルノブイリの原発事故対応を参考に、世界史的視野で、まつとうに取り組むことを放棄している安倍晋三自民党公明党政権。旧・民主党政権よりもはるかに後退した、「棄民」原発政策だ。
 それは、沖縄県民の犠牲的負担をトランプアメリカ大統領へ「手土産」と差し出す売国的奴隷的依存症安倍首相が政権ぐるみでもたらす政策全般のもと、「共通した」政権の認識のもとに推進されている。
 はやくから預言している大江健三郎氏の評論集のタイトル『鯨の死滅する日』の到来したことを告げる。「鯨の死滅する日」、沖縄も福島も日本列島も壊滅的な「日本沈没」(小松左京氏)が寓話にとどまらない現実化の凶暴な事態の破滅ゾーンへ突入する。

 私たちは、日本共産党が他の立憲野党とともに、成熟した市民運動主体の「ニッポン・市民的革命」の実現によって、この国民的危機を打開しよう。国際社会に尊敬されていた戦後民主化日本の名誉失墜は、「市民と立憲野党」共闘を変革主体とする国民的救国運動によってしか回復されえない。

 いそいそとアメリカを訪れ、アメリカ国民でさえ、支持もしない大統領と目と目を見つめ合い、固く手と手を携える倒錯軍事同盟に依存し続ける亡国首相に依存し続ける日本国民は、今のまま闘争から逃走していては、卑弥呼以来のニッポンの歴史は終焉を迎えざるを得まい。古代ペルー・インカ文明や現代ソ連のように、滅亡や解体した国家は現実に存在している。余程国民が自覚しない限り、日本は実態において今でも相当破壊されている。このまま手をこまねいていて、依存するに足る解決能力は皆無の自民公明維新勢力なのだ。


===【孫崎亨のつぶやき】======
2017-02-15 07:26

【福島原発事故は収拾していない。危機的状況が継続。その①福島2号機危機、1~3号機のデブリのおよそ半量の138トンが未反応、連鎖反応なら広島原爆約7,000発分の放射性物質(セシウム137換算)が生成(村田光平氏)】


原発の危険を発信続けている元駐スイス大使村田光平氏からのメールです。

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 元国連職員の松村昭雄氏から寄せられたメールをお届け致します。

同氏とは福島4号機の危険性を協力して世界に訴えた経緯がありますがこのたび竹本修三京大名誉教授の見解を踏まえ、新たに浮上した福島2号機危機への真剣な対応を共に世界に呼びかけ出しております。

別添の入口 紀男熊本大学名誉教授の見解は、下記の通り日本の将来を深刻に憂慮させるものであり、また、予見される国際社会の反応もあり、対策として建設費が100兆円ともいわれる石棺の要否についての検討を急ぐ必要があると思われます。

「1~3号機のデブリのおよそ半量の138トンが未反応であろうと考えられます。その未反応のデブリは、濃度と形状によっては、あるとき周囲の水を中性子減速剤として核分裂連鎖反応を起こし得ます。すると熱エネルギーと同時に広島原爆約7,000発分の放射性物質(セシウム137換算)が生成される可能性があります。

 使用済み燃料は、常に水中になければ、そこから発せられる中性子によってヒトは敷地全体に近づけません。一方、未反応のデブリは、逆に、周囲に水があるとそれが中性子減速剤となって、あるとき、たとえば無理に取り出そうとしたときに再臨界を迎えかねないという矛盾をはらんでいます。デブリを奇跡的に取り出すことができない限り、その(再臨界の)可能性はこれから100万年間続くでしょう。」

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原子炉デブリについての某氏と入口先生のFB上での質疑応答

原子炉デブリに関する質疑応答(Toshiko Kato‎ ― 入口 紀男)

4基の原子炉、石棺は可能なのでしょうか?いまもこれからも大量の水で冷却していますが、冷却水ストップして、デブリ臨界に達しないのでしょうか?

教えてください。

入口 紀男 1~3号機のデブリのおよそ半量の138トンが未反応であろうと考えられます。その未反応のデブリは、濃度と形状によっては、あるとき周囲の水を中性子減速剤として核分裂連鎖反応を起こし得ます。すると熱エネルギーと同時に広島原爆約7,000発分の放射性物質(セシウム137換算)が生成される可能性があります。

 使用済み燃料は、常に水中になければ、そこから発せられる中性子によってヒトは敷地全体に近づけません。一方、未反応のデブリは、逆に、周囲に水があるとそれが中性子減速剤となって、あるとき、たとえば無理に取り出そうとしたときに再臨界を迎えかねないという矛盾をはらんでいます。デブリを奇跡的に取り出すことができない限り、その(再臨界の)可能性はこれから100万年間続くでしょう。

Toshiko Kato ありがとうございます。未反応デブリはウラン235と中性子減速材などがとけて固まった物。デブリから中性子が出ていて、水が減速材として働くと再臨界が起こるのですか ?なぜ減速材が再臨界に必要なのかが分かりません。これとは別に、石棺は可能なのでしょうか?

入口 紀男 ひとつの中性子が「ほど良いスピード」で核燃料に衝突すると、核燃料の中から二つ以上の中性子をたたき出します。二つの中性子が「ほど良いスピード」で核燃料に衝突すると、核燃料から四つ以上の中性子をたたき出します。このようにしてねずみ算のように増えていくのが核分裂連鎖反応ですね。

中性子のスピードが速すぎると、核燃料の表面ではじかれてしまいます。これは本当です。そこで中性子減速材として周囲に「水」や「カーボン」(黒鉛)があると、中性子は減速されて「ほど良いスピード」になるのです。

核燃料棒を水の中に沈めて数センチの距離に近づけると、効率よく核分裂連鎖反応が起きます。これが原子炉ですね。

 石棺は、先ず原子炉の地下を掘って水が流れ込まないようにコンクリートを流し込みます。次に全体を石棺で覆います。しかし、建造する前に、デブリが水につかって再臨界(核分裂連鎖反応を起こすこと)をしないように、「水なし」となるようにしなければなりません。これも困難です。チェルノブイリは黒鉛炉でしたので「水なし」にする工程が省けました。福島第一の1~3号機ではまだ水冷が行われていますね。

水冷をやめても格納容器の底(1インチの厚さの鋼鉄)にあると思われるデブリが発熱で底を溶かしてメルトアウト(格納容器からデブリが地下などの環境に出ること)しないように熱を外部に上手に逃がしながら行います。また、中性子は、デブリが水に沈んでいないと格納容器を通り抜けて環境に出てきますので、それが周囲の作業者を被ばくさせないように上手に建造していくことが必要です。これも容易でありません。

100兆円かかるでしょうが、できても、何十年かでやがて老朽化するでしょう。外側に大きな石棺が必要となるでしょう。

Toshiko Kato 程よいスピードが必要、わかりました。汚染水を止められない日本の科学・技術・工学では、石棺も無理ですね。燃料取り出しも無理。分厚い圧力容器を破ったメルト燃料は、格納容器内に止まるほどラッキーではない、とメルトスルーも考えられますね。1号機は格納容器にみずを循環させて冷やしているらしいですが。

入口 紀男 「メルトスルー」(炉心貫通)とは、デブリが圧力容器の底を突き抜けて格納容器の中に出ることで、それはすでに1~3号機で起きました。「メルトアウト」(炉心露出)はデブリが格納容器の底を破って環境(地下)に出ることですが、それが起きているかどうかはまだ分かりません。

******転載終了*************

あいつぐ「偏向」判決の前に目取真俊さんは既にこう書いていた

2016-12-12 21:55:19 | 転載と私見
『前説』
地裁「偏向」判決が連続して下された。判決がでる前日、目取真俊さんのお考えを知りたく思い、ブログを読んだ。つぎの言葉は崇高な沖縄県民の結晶として私には感ぜられた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 日本の安全のために沖縄は危険と犠牲を引き受けよ。
 森に穿たれた4つの穴は日本政府の沖縄を愚弄するメッセージである。
 怒りと憎しみをもってそれを眺めよう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 この言葉に、本土ヤマトンチューの人々はどう受け止められるだろうか。完璧に安倍政権と本土の国民は、道義と人間としての尊厳の前で恥で憤死しないでいられようか。しかも沖縄県民に二度目の封建時代の判決だ。三権分立も人間の権利も破壊され踏みにじられている。
私は小説『太陽の子』を書いた灰谷健次郎さんのことを思いだした。作品の中のてだのふぁであるふうちゃんは既に中年の年代だろうか。ひとりひとりの沖縄の県民のことを、ふうちゃんと重ね合わせて思った。(櫻井智志)


---------------------------------------------------------------------------
ブログ【海鳴りの島から 沖縄・ヤンバルより・・・目取真俊さん】転載


【G地区ヘリパッドの建設状況】2016-12-11 16:56:33 | 米軍・自衛隊・基地問題

http://blog.goo.ne.jp/awamori777/e/7925d8acb97807aaa231cf0e2375bfee

 10日も夜が明けないうちからヘリパッド建設に対する抗議行動が取り組まれた。10・11日の両日にわたり高江ヘリパッド建設阻止、辺野古新基地建設阻止の集会が全国各地で開かれた。N1表ゲート前でも集会が開かれ700人が集まった。早朝から抗議行動の参加したメンバーの多くも午前中、同集会に加わった。

 午後3時前、市民10数人がG地区のヘリパッド建設現場を訪れ、作業の状況を確認した。接地帯への保護材設置を敷き詰める作業は終わり、赤土を入れて均す作業が行われていた。前面に赤土を入れ終えると、その上に芝生の貼り付けが行われる。午後4時に作業が終了したが、全体の4分の1ほど赤土が入れられていた。


 H地区方向から赤土が運ばれてきたが、保管場所まで距離があるのか時間がかかり、冷気で土をならしていた作業員たちが手を休めて待っている場面が見られた。


 法面に張り付けられた芝生に散水作業も行われていた。散水車や作業車が行き来する工事用道路が、接地帯の西側半分を囲うように奥の米軍歩行訓練道路に続いている。本来、この道路は敷き詰めた砂利を取り除いて芝生を敷かなければならない。しかし、歩行訓練道路の工事が終わらないので、砂利を撤去できないでいる。

 接地帯に芝生を敷き詰め、周辺の無障害物帯にチガヤの種子を吹き付ければ、緑の液体で土の色を隠せる。しかし、接地帯のすぐそばに工事用道路を残して完成と言えるはずがない。日本政府と沖縄防衛局は22日の返還式典に向け、見かけだけは完成したと取りつくろうのに懸命だ。

 各ヘリパッド建設現場を見るたびに、3~4か月前までこの地が深い森だったとは思えない変わりように怒りが込み上げる。やんばるの森の中でも生態系の豊かさが言われていた場所に、醜悪な空間が穿たれた。その工事を行った作業引退の多くはヤンバルンチュだが、米軍基地の北部集中でいずれわが身に基地被害が降りかかることになる。

 辺野古新基地、北部訓練場、伊江島補助飛行場を結ぶ三角形とキャンプ・ハンセン、北部に集中する海兵隊基地をMV22オスプレイが飛びまわり、いつか重大事故が発生するだろう。基地の被害に主義主張など関係ない。賛成、容認、協力した沖縄人も犠牲となる。

 日本の安全のために沖縄は危険と犠牲を引き受けよ。森に穿たれた4つの穴は日本政府の沖縄を愚弄するメッセージである。怒りと憎しみをもってそれを眺めよう。

---------------------------------------------------------------------
日本の安全のために
沖縄は危険と犠牲を引き受けよ。
森に穿たれた4つの穴は
日本政府の
沖縄を愚弄するメッセージである。
怒りと憎しみをもって
それを眺めよう。









《孫崎享のつぶやき》を読み解く-安倍首相の外交政治への疑問解決へ-

2016-12-11 18:18:58 | 転載と私見
《孫崎享のつぶやき》を読み解く
~本文は変えず小見出し〈 〉、私感*をつける作業で自らの理解を促進~
2016/12/11
                       櫻井智志

〈何が問題なのか〉節操ない安倍首相。
〈ヒラリーと安倍〉選挙中ヒラリーと会談。
〈オバマと安倍〉トランプが大統領選勝つや真っ先に駆け付け、APEC会議時オバマ冷たい対応。すぐに真珠湾合同慰霊発表。
 大統領選、オバマはトランプを大統領不適格と激しく批判。
 〈トランプと安倍〉安倍・トランプ良好な関係??
(*アメリカと安倍の関係が空洞化してしまった)
2016-12-11 06:50

〈*安倍首相の言う「信頼」「信頼できる指導者」の中身のからっぽさは覆うべくもないほどに酷い〉
 安倍晋三首相は11月17日夕訪問先の米ニューヨークで、トランプ次期大統領と会談した。安倍首相は会談後、記者団に対し「胸襟を開いて率直に話ができた」、トランプ氏については「信頼できる指導者だと確信した」とした。この時期、主要閣僚は決まっていない。政策が全く不透明の中のトランプとの会談には個人的な関係構築をしたいというのは一つの判断であろう。
 私は、 12月6日「蝙蝠男、
第1幕、大統領選挙戦中ヒラリー詣で、トランプ世界の指導者に嫌われてる発信、
第2幕大統領選トランプ勝利即座に、ヒラリー詣での反発恐れ、
第3幕ペルーAPEC首脳会議でオバマに相手にされず。俺無視したな。
第4幕あわてて真珠湾でオバマと。
第5幕トランプ怒る。O、大統領選中T攻撃」
とツイートしたが、まさに安倍首相はお互いに反目しあう人の間を行ったり来たりしている。

 安倍首相は今月26日と27日にハワイを訪れ、真珠湾攻撃の犠牲者をアメリカのオバマ大統領とともに慰霊することを明らかにした。
〈安倍はオバマもトランプもまったく理解せずに、空気とムードだけで国際政界を浮遊し、確実に各国首脳から浮き上がっている〉
 米国大統領選挙でトランプを最も強く非難していた人物はオバマ大統領である。いくつかを列挙してみよう。

〈*トランプの外交や世界戦略はトランプ流の主観であり、とても国際政治のリーダーの判断力が欠落している〉

・・オバマ大統領は4月1日、
大統領選の共和党候補指名争いで首位を走る実業家トランプ氏が日韓両国の核兵器保有を容認したことについて批判。
日韓両国との同盟関係の意義を強調し、
「外交や世界をよく分かっていない」
「その重要性を認識していない人物は大統領になってほしくない」などと述べた。

・ 2016年 08月 3日ロイター

「 オバマ米大統領は2日、共和党の大統領候補であるトランプ氏がイラクで戦死した米兵士の遺族を中傷したとして、批判を表明した。
さらに共和党指導部に対し、「不適格な」候補への支持をなぜ取り下げないのか疑問を投じた。
オバ大統領はトランプ候補について
「米国のために多大な犠牲を払っている戦死者の遺族を攻撃するという概念、
さらに欧州や中東、アジアにおける主要問題に関する基本的な知識に欠如しているようにみえることは、
大統領の責務をこなす用意がまったく整っていないことを示している」と語った。

・オバマ大統領はイスラム教徒の米国入国発言について怒りで(in an angry)こき下ろした(lambasted)

真珠湾訪問はどうしても行わなければならないものでない。
自分の政敵とみなされる人物と特別の式典を準備する。
トランプがこういう人物を信頼にある人物として関係を構築するか。
日本人はこういう人物を「蝙蝠」と称して蔑視する気風を持っていた。

〈*こうしたコウモリは風見鶏ナカソネよりも酷いのに、日本のマスコミが提灯持ちをつとめ権力批判というジヤーナリズムの本質、資質を自ら破壊させ、全く解体してしまった〉

いまや日本のマスコミは権力者安倍首相の提灯記事に終始し、
マスコミの使命である権力者批判をすることは全く止めてしまった。

「参考」
【孫崎享のつぶやき】本文
http://ch.nicovideo.jp/article/ar1153445
http://ch.nicovideo.jp/magosaki/blomaga/ar1153445





《孫崎享のつぶやき》を読み解く-安倍首相の外交政治への疑問解決へ-

2016-12-11 18:18:58 | 転載と私見
《孫崎享のつぶやき》を読み解く
~本文は変えず小見出し〈 〉、私感*をつける作業で自らの理解を促進~
2016/12/11
                       櫻井智志

〈何が問題なのか〉節操ない安倍首相。
〈ヒラリーと安倍〉選挙中ヒラリーと会談。
〈オバマと安倍〉トランプが大統領選勝つや真っ先に駆け付け、APEC会議時オバマ冷たい対応。すぐに真珠湾合同慰霊発表。
 大統領選、オバマはトランプを大統領不適格と激しく批判。
 〈トランプと安倍〉安倍・トランプ良好な関係??
(*アメリカと安倍の関係が空洞化してしまった)
2016-12-11 06:50

〈*安倍首相の言う「信頼」「信頼できる指導者」の中身のからっぽさは覆うべくもないほどに酷い〉
 安倍晋三首相は11月17日夕訪問先の米ニューヨークで、トランプ次期大統領と会談した。安倍首相は会談後、記者団に対し「胸襟を開いて率直に話ができた」、トランプ氏については「信頼できる指導者だと確信した」とした。この時期、主要閣僚は決まっていない。政策が全く不透明の中のトランプとの会談には個人的な関係構築をしたいというのは一つの判断であろう。
 私は、 12月6日「蝙蝠男、
第1幕、大統領選挙戦中ヒラリー詣で、トランプ世界の指導者に嫌われてる発信、
第2幕大統領選トランプ勝利即座に、ヒラリー詣での反発恐れ、
第3幕ペルーAPEC首脳会議でオバマに相手にされず。俺無視したな。
第4幕あわてて真珠湾でオバマと。
第5幕トランプ怒る。O、大統領選中T攻撃」
とツイートしたが、まさに安倍首相はお互いに反目しあう人の間を行ったり来たりしている。

 安倍首相は今月26日と27日にハワイを訪れ、真珠湾攻撃の犠牲者をアメリカのオバマ大統領とともに慰霊することを明らかにした。
〈安倍はオバマもトランプもまったく理解せずに、空気とムードだけで国際政界を浮遊し、確実に各国首脳から浮き上がっている〉
 米国大統領選挙でトランプを最も強く非難していた人物はオバマ大統領である。いくつかを列挙してみよう。

〈*トランプの外交や世界戦略はトランプ流の主観であり、とても国際政治のリーダーの判断力が欠落している〉

・・オバマ大統領は4月1日、
大統領選の共和党候補指名争いで首位を走る実業家トランプ氏が日韓両国の核兵器保有を容認したことについて批判。
日韓両国との同盟関係の意義を強調し、
「外交や世界をよく分かっていない」
「その重要性を認識していない人物は大統領になってほしくない」などと述べた。

・ 2016年 08月 3日ロイター

「 オバマ米大統領は2日、共和党の大統領候補であるトランプ氏がイラクで戦死した米兵士の遺族を中傷したとして、批判を表明した。
さらに共和党指導部に対し、「不適格な」候補への支持をなぜ取り下げないのか疑問を投じた。
オバ大統領はトランプ候補について
「米国のために多大な犠牲を払っている戦死者の遺族を攻撃するという概念、
さらに欧州や中東、アジアにおける主要問題に関する基本的な知識に欠如しているようにみえることは、
大統領の責務をこなす用意がまったく整っていないことを示している」と語った。

・オバマ大統領はイスラム教徒の米国入国発言について怒りで(in an angry)こき下ろした(lambasted)

真珠湾訪問はどうしても行わなければならないものでない。
自分の政敵とみなされる人物と特別の式典を準備する。
トランプがこういう人物を信頼にある人物として関係を構築するか。
日本人はこういう人物を「蝙蝠」と称して蔑視する気風を持っていた。

〈*こうしたコウモリは風見鶏ナカソネよりも酷いのに、日本のマスコミが提灯持ちをつとめ権力批判というジヤーナリズムの本質、資質を自ら破壊させ、全く解体してしまった〉

いまや日本のマスコミは権力者安倍首相の提灯記事に終始し、
マスコミの使命である権力者批判をすることは全く止めてしまった。

「参考」
【孫崎享のつぶやき】本文
http://ch.nicovideo.jp/article/ar1153445
http://ch.nicovideo.jp/magosaki/blomaga/ar1153445





福島県沖激震で、福島第2核燃料冷却装置一時停止

2016-11-23 19:03:48 | 転載と私見
福島県沖激震で、福島第2核燃料冷却装置一時停止

「前説」
 11月22日のM7.4の激震に東日本太平洋岸の住民は、あの悪夢を思い出していた。

 私は電力会社が原発の耐用期限を40年名から50年、60年へと見境なく恣意的に延長させていることに不快感を覚えていた。全国の耐用期限を越えた原発がのきなみ老朽化し、しかも再起動をあちこちで再開したら・・・・想うだけでぞっとする。

対応策はひとつ。自民党から日本共産党までのどんな政党が政権についても、福島原発を政治の根本として構想力をもつことのできる内閣でなければ、政権担当資格がない。これを忘れぬことだ。(櫻井智志)

===参考資料引用開始===

【日刊ゲンダイ】

【早朝の列島に悪夢再び…福島第2核燃料冷却装置が一時停止】
2016年11月22日

写真はイメージ(福島第1原発4号機の使用済み燃料プール、東京電力提供)


 東日本大震災の悪夢が脳裏をよぎった。22日午前5時59分ごろ、福島県沖を震源とするマグニチュード7.4の地震が発生。福島、茨城、栃木3県で震度5弱を観測した強い揺れにより、福島第2原発が緊急事態に陥った。

 原子力規制庁によると、午前6時10分ごろ、福島第2原発3号機の使用済み核燃料プールの冷却装置が自動停止し、核燃料を冷やす水の循環ができない状態となった。

 3号機の使用済み核燃料プールには2544本の核燃料が貯蔵されており、うち184本が新燃料。停止当時のプールの水温は28.7度で、1時間に0.2度ずつ上がると予想され、運転上の制限値である65度に達するまでには1週間程度の余裕があった。

 核燃料の発熱量が少なかったため、すぐさま危険な状態には至らなかったが、午前7時47分に冷却用のポンプが再起動し、冷却が再開されるまで実に1時間半にわたって現場には緊張が走った。NHKが津波への警戒のため、「東日本大震災を思い出してください!」と避難を促すアナウンスを連呼する中、あの大惨事を思い出した方も多かったことだろう。

 福島第1原発には現時点で新たな異常はない。宮城県の女川原発、運転を停止している茨城県の東海第2原発でも異常は確認されていない。

■仙台港 1メートル超え津波

 福島県などで震度5弱を観測した地震は、太平洋沿岸に1メートル超えの津波をもたらした。

 気象庁は福島と宮城両県の太平洋岸に津波警報を発令。6時49分にいわき市小名浜で60センチの津波を観測後、広い範囲で津波を観測。最大観測は仙台港の140センチ(8時3分)、次いで相馬港の90センチ(7時6分)、石巻市鮎川の80センチ(7時39分)、久慈港の80センチ(7時54分)。関東でも、茨城県大洗で50センチ(7時8分)、千葉県の内房で30センチ(7時10分)、八丈島で30センチ(7時22分)の津波を観測している。同庁は、震源は東日本大震災の余震域内だが、プレート境界ではなく陸側プレート内で起きた正断層型地震と発表している。

 都内では、千代田区、中央区、新宿区、渋谷区など広い範囲で震度3を観測した。

====参考資料引用終了=====

核兵器の破壊力の不可逆性か北朝鮮と他国との歴史的経緯をふまえた分析考察か

2016-09-10 14:52:32 | 転載と私見
核兵器の破壊力の不可逆性か北朝鮮と他国との歴史的経緯をふまえた分析考察か



「前説」
 もっとも説得的な見解に出会えた。目下、私はこれよりも自らがうなづくことのできる見解を読んでいない。進歩的ないくつかの論調も
「核兵器の破壊力の重大なとりかえしのつかない不可逆性」をメインとしている。孫崎享氏は、北朝鮮と諸外国との歴史的経緯をたどりながら分析し考察している。そこに説得力の源泉がある。(櫻井智志)

【孫崎享のつぶやき】

北朝鮮の核開発にどう臨むか。第2次大戦後北朝鮮は世界で最も核兵器攻撃の恐怖下。対抗措置として核開発考えるのは自然。ではどうするか。北朝鮮の政権国家を軍事的手段で崩壊を求めない国際的枠組みを作ること(キッシンジャーの『核兵器と外交政策』の適用)

2016-09-10 08:133


A事実関係

1:北朝鮮は9日午後1時(日本時間午後1時半)、朝鮮中央テレビで「核弾頭の威力判定のための核爆発実験が成功裏に行われた」との声明を伝え、核実験の実施を発表した。北朝鮮の核実験は今年1月6日以来で、通算5回目となる。核弾頭の実験実施に言及したのは初めてだ。核弾頭を搭載した弾道ミサイルの実戦配備に近づいた可能性が大きく、日本や韓国などにとって脅威は一段と増大した。


韓国気象庁は9日午前9時半頃、北朝鮮北東部・豊渓里プンゲリの核実験場がある咸鏡北道ハムギョンプクト吉州キルジュ郡付近を震源とするマグニチュード(M)5・0の人工的な揺れを観測。日本の気象庁や米地質調査所(USGS)などではM5・3の揺れを観測した。(読売新聞)



2:安保理、非公開で緊急会合…新たな北制裁協議か

 国連安全保障理事会は9日午後(日本時間10日午前)、北朝鮮の5回目の核実験を受けた非公開の緊急会合を開始した。非難声明の発表や、新たな制裁決議を含む対応について協議するとみられる。(読売新聞)



B:評価

 今国際社会は制裁強化で北朝鮮の核開発を止めようとしている。それで阻止できるか。どうも逆ではないか。
 もし、本当に北朝鮮の核開発を真剣に阻止したいと単が得るなら次を読んでみてほしい。(『日米同盟の正体』より)

************************************

 キッシンジャーは、核兵器と外交の関係につきさらに次のように述べている。


  ・ 核保有国間の戦争は中小国家であっても、核兵器の使用につながる
  ・ 核兵器を有する国はそれを用いずして全面降伏を受け入れることはないであろう、一方でその生存が直接脅かされていると信ずると    き以外は、戦争の危険を冒す国もないとみられる
  ・ 無条件降伏を求めないことを明らかにし、どんな紛争も国家の生存の問題を含まない枠を作ることが米国外交の仕事である


 キッシンジャーの言葉を現在の極東にあてはめて考えて見よう。われわれにとっては北朝鮮の核兵器開発がどうなるかが、極めて重大な関心事である。

 われわれは通常西側の観点で考える。

では北朝鮮側からはどう見えるだろうか。
ガバン・マコーマックの『北朝鮮をどう考えるのか』(平凡社、二〇〇四年)を参照してみよう。

『========================================================

 米国にとり北朝鮮の核は過去一〇年間ほど主要な問題であったが、
北朝鮮にとっては米国の核の脅威は過去五〇年絶えず続いてきた問題であった。

核時代にあって、
北朝鮮の独特な点はどんな国よりも
長く核の脅威に常に向き合い、その影に生きてきた。

 朝鮮戦争のときには核による殲滅から紙一重で免れた。

米軍はその後核弾道弾や地雷、ミサイルを持ち込んだ。

一九九一年核弾道弾が韓国から撤収されても、
米軍は北朝鮮を標的とするミサイル演習を続けた。

北朝鮮では核の脅威がなくならなかった。

何十年も核の脅威と向き合ってきた北朝鮮が、
機会があれば『抑止力』を開発しようと考えるのは驚くことではない

===========================================』


 北朝鮮がこの恐怖心を持っているさいには、西側はどう対応すべきか。

 ここでキッシンジャーの考えが生きてくる。
キッシンジャーは
「核兵器を有する国はそれを用いずして全面降伏を受け入れることはないであろうし、一方でその生存が直接脅かされていると信ずるとき以外は、戦争の危険を冒す国もないと見られる」
と判断した。

同時に、
「無条件降伏を求めるものでないことを明らかにし、どんな紛争も国家の生存の問題を含まない枠を作ることが米国外交の仕事である」
と指摘している。
この指摘が、北朝鮮の核兵器開発に対する西側の基本理念となるべきではないか。 

*********************************

【ネット人気も当然? 小池百合子は“自民党ネトサポ”の親玉だった!】の記事に共感

2016-07-28 00:56:00 | 転載と私見
【ネット人気も当然? 小池百合子は“自民党ネトサポ”の親玉だった!】の記事に共感


                                櫻井 智志

前説

 世間で出回っている「小池ダントツトップ、追う増田、苦戦する鳥越」の大手報道のパターンは、最初に小池候補らで作られ、それが大手マスコミに流れ、ついには「情報に身の丈をあわせた現実」が生産されてしまうのではあるまいか?リテラの優れた報道感覚に感謝して今回のみ全文を転載させていただく。



【転載】
リテラ > 社会 > 政治 > 小池百合子は“ネトサポ”の親玉だった
ネット人気も当然? 小池百合子は“自民党ネトサポ”の親玉だった! 都知事選では自民党から会員を奪取か

編集部選挙 2016.07.27




 投開票日が間近に迫る東京都知事選挙。各候補とも街頭演説や挨拶回りだけでなく、FacebookやツイッターなどSNSを活用した空中戦を繰り広げているが、なかでもこのネット利用に熱心なのが、優勢が伝えられる小池百合子氏だ。地域訪問や街頭演説の模様を写真に収め、すぐさまツイッターにアップ。キーカラーだという緑色のものを身につけるよう支持者に要請し、演説を見物する群衆の姿とともに「感動!感動!感動!」「もはやこの動きは誰にも止められません」などと猛烈にアピールしている。そして、小池氏がアップした写真をもとにネット右翼たちが「パヨク逝ったwww」「ブサヨの短い夏は終わった模様^^;」などと書き込み、これをネトウヨ系まとめサイトが記事にして投稿。現在、こうして“小池氏圧勝のネット世論”が醸成されているのだ。


 まさに狙いどおり、と小池氏はほくそ笑んでいるだろう。というのも、もともと小池氏は、ネット工作別働隊・J-NSC(自民党ネットサポーターズクラブ、通称ネトサポ)の監督責任者を務めるなど、自民党の“ネトウヨ動員戦略”の中心にいたからだ。念のため確認しておくと、J-NSCとは、自民党が下野時、有志に呼びかけて設立した党「公認」のボランティア集団。その活動内容は、自民党の政策や方針などをネットに日々書き込むこととされているが、実態は、ネット上で他党のネガティブキャンペーンを行う“別働ステマ部隊”だ。J-NSCの会員専用サイト内には掲示板があって、ここに自民党関係者が他党に関する情報を書き込み、ネトサポが拡散する仕組みだ。


 J-NSCについて記事にした「週刊現代」(講談社)2014年11月22日号には、自民党関係者によるこんな談話が掲載されている。
「J-NSCの会員専用サイト内にある掲示板に、例えば『△△党の××候補が、こんなことを言っている』と書き込むんです。すると、『有志』の会員が勝手にその候補者に対してネット上で匿名の批判を浴びせたり、ネガティブキャンペーンを展開してくれるというわけです」



 こうしたネトサポの問題は本サイトでも何度か取り上げてきたが、周知の通り、J-NSC会員の多くがネット上で韓国や中国への悪罵を連ねるネトウヨだ。実際、ツイッターのプロフィールをサーチできるウェブサービス「ツイプロ」で「J-NSC」を検索してみると、その会員を自称するアカウントのプロフィール欄には以下のような文言を確認できた。「日韓断交希望!嫌韓嫌中」「今、日本は売国奴の手によって切り売りされようとしています」「保守支持!日本大好き、韓流嫌い!」「特亜、マスゴミ、放射脳、地球市民、反日似非日本人は大嫌い」「ネトウヨ上等! 国士上等!!」


 ようするに自民党はこうしたヘイトスピーチを繰り返すネトウヨを組織して他党のバッシングを展開してきたわけだが、そもそも自民党には、NTTあがりの世耕弘成官房副長官や電通出身の平井卓也ネットメディア局長などを中心に、メディアを使って世論を誘導するなど、選挙で有利な状況を作り出すためのコミ戦(コミュニケーション戦略)部隊が存在する。J-NSCもその一環だ。なかでも注目すべきは、ネット選挙が解禁された13年参院選前に発足したネット対策特別チーム、平井ネット局長率いる「Truth Team(T2)」だ。その主な業務は、専門の業者に委託するかたちでツイッターやブログの書き込みなどを24間監視し、自民党に不利な情報があれば管理人に削除要請をすること。他にもスキャンダルなどネガティブな情報が検索エンジンに引っかかりにくくさせるための「逆SEO(検索エンジン最適化)」まで行っている。



 そして、このT2が誕生したときに自民党の広報本部長を務めていたのが、何を隠そう小池百合子氏なのだ。しかも小池氏は、10年にはJ-NSCの設立総会で「相談役」に就任していた。つまり自民党のなかで、専門的なネット対策チームで指揮をとる平井ネット局長などの“上司”にあたる小池氏は、ネトサポ誕生時からその監督責任者の立場にあったわけである。なお小池氏は、2013年参院選前、前述したネット工作についてNHKの取材にこう答えている。「選挙中にですね、この候補者おかしいとかなんか言われるとですね、それは、大変なダメージになるわけですね」小池氏は“ネットで悪口を言われてはたまらないので取り締まってるんですよ”とのたまっているが、自民党がネトウヨを組織化してライバルのバッシングを展開してきたのはれっきとした事実だ。これは完全にブーメランというやつだろう。



 事実、小池氏が広報本部長だった13年の参院選の前後にJ-NSCを自称するツイッターアカウントがどんな発言を行っていたかあらためて調べてみると、〈TVタックルに佐藤まさひささんや、片山さつきさんが~\(^o^)/#テレ朝〉などと自民党候補の告知に熱心なだけではなかった。ネトサポたちは、ニュースやネトウヨ系まとめサイトのURLを引用しながら野党や対立候補のネガキャンをこれでもかと繰り出し、さらには、自民党に不利な情報や報道を打ち消すための悪罵まで振りまいていたのだ。こんな感じである。
〈すっから缶の頭にはウジが沸いてるのな〉(菅直人氏が安倍氏を提訴したことについて)
〈大げさな絆創膏だね、酔っ払い女に絡まれただけでしょ。言論の自由を守るために闘いますだってさ、臍が茶を沸かすだね、左翼野郎!〉(当時民主党候補の鈴木寛氏が演説中に女性に殴られた事件について)
〈国賊、売国奴の民主党、岡崎トミ子は日本国に損害を与えている。多かれ少なかれ、民主党は皆同じ穴の狢〉
〈公務員当時に背任行為を疑われ、米国からは怪しい奴と言われ、ご家族も不信感を持ち輩を総理が批判することは至極当然ですね。モナ男(註:細野豪志氏の蔑称)はやっぱり浅はかで駄目ですね〉(安倍首相が田中均・元外務審議官をFacebookで批判したことに細野氏が自制を促したことについて)
〈民主党といえば無能。民主党といえばパフォーマンス。民主党といえば反省なし。民主党といえば売国。民主党といえばマスゴミの手先。他にも色々〉


 とくに目に付いたのは、ネトサポたちが産経新聞ウェブ版のニュースをよく引用することだ。自民党はこうした安倍応援団メディアの記事をネトサポに送って、それをもとにバッシングを繰り広げることを促していたのではないかとも推測できる。いずれにせよ、小池氏が広報本部長として、自民党のネット工作やJ-NSCの相談役をしていたことは、結果的に“財産”になったのは間違いない。小池氏が広報本部長として自民党のネット工作に携わったノウハウを都知事選でもフルに利用していると考えるべきだろう。


 今回の都知事選でJ-NSC会員のツイートを調べてみると、案の定、鳥越俊太郎候補に対する悪辣な言葉を盛んにばら撒いているが、一方で自民党が推薦している増田寛也候補をヨイショするようなものは比較的少なく、むしろ一部のネトサポたちは小池氏や元在特会会長の桜井誠候補を応援している様子が見て取れた。


「今回、J-NSCのほうで小池応援の指示が出ているとは思えませんが、J-NSC会員の多くはネット右翼と重なっています。とくに、ツイッターで会員だと公言するようなアカウントは中国・韓国への悪質なヘイトスピーチを繰り返すなどコアなネトウヨ層ですから、岩手県知事時代に外国人参政権に賛成していた増田よりも、反対を明確にしている小池や桜井誠を心情的に推したい。つまり、自民党の意図とは別に、ある意味では勝手に小池氏をネットで支援しているという状況です。まあ、ネトウヨのなかには『桜井さんは泡沫だから票割れ防ぐために小池さんにしよう!』みたいな動きもあるようですが(苦笑)」(週刊誌記者)
 つまり、今回の立候補で自民党から公認を得られないことを計算していた小池氏は、韓国人学校への都有地貸与の白紙化や、外国人参政権反対などネトウヨ受けする公約を打ち出し、まず“安倍自民党シンパ”の支持者を割った。そしてやはり、選挙戦でどの候補よりもSNSを活用しているのは、かつての自分の“手下”であるネトサポ、そしてネトウヨたちに猛アピールするためとしか思えない。


 “自民党にパージされても腐敗した都政に挑むジャンヌ・ダルク”なるセルフプロデュースで無党派層を狙い、さらに自前のヘイト体質や中身のない極右思想を売り物にネトウヨ・ネトサポの支援を取り付ける小池氏。この節操のない政治家を、本当に日本の首都の首長にしてしまっていいのだろうか。
(編集部)

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