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春が加速度を増し僅か二日でゲレンデの様子が変わってしまう。今日はチャレンジコース最後の壁中央部分に雪が無くリフト際に迂回して降りた。急速にコース上の雪が消滅していく。
圧雪車が入らない雪面は茶色い縞模様を浮き出させ、スキーの進入を拒絶している様にも見える。表面の雪が融ける際に雪の間に混ざっていた砂や土埃が雪面に残り現れるもので、これにより雪融けのスピードが増すことにもなる。
この雪面はスキーが滑らないし滑走面を傷める。下手にWAXなど使うと悲しいほど滑らない。滑走面が傷むのを承知でもノーWAX、ベース素材のままがいい。言うなれば紙ヤスリの上を滑っている様なもので、WAX成分がヤスリの粒子に引っかかり滑りを妨げるためだ。何だったら滑走面にステンレス板でも貼り付けるとか・・・。
この時期にだけ味わえる雪質と思えば随分と面白いものだ。シーズンを通して多様な雪を滑るのも当初の目的だったので満足している。
いつまで降りられるか、林間コースの雪が無くなればカンダハー入口から長坂までのシャトルバス運行も終わる。残り2週間を切り、桜、木蓮、水仙、菜の花が同時に咲く飯山の里から、やまびこゲレンデに向かうのも後幾日だろうか。
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