はせ辰のスキー三昧

2016-2017シーズン長野県北信濃へ移住、スキー三昧を計画した還暦オヤジの記録・・・

木島平スキー場営業最終日

2017年03月31日 | 日記

3/31
 毎朝、南側のガラス戸から木島平スキー場を見てきたが行ったことが無い。高社山の山頂直下から三角形に広がる特徴的なゲレンデレイアウトは飯山盆地のどこからでも見ることが出来る。今日は最終営業日でリフトを無料開放している。と言っても第8スカイフォーリフトと第6ペアリフトだけの運行だ。ファミリーのお客さんが多く、午前中は気温が低く固く凍った雪面に難儀しているようだった。私も最初はフォルクルCD178で滑り始めたが迷うことなくアトミック・レッドスター188GSに履き替えることにした。乗り方は難しいが硬い雪面で抜群のキレと走りを得られる。
 通常は野沢で滑っているから規模の小さいスキー場、それも限定したコースのみではすぐに飽きがくる。早めの昼食を摂り1時間程休憩した。メニューもかなり限定されていて客が少ないことを予想している。午後になり雪面がかなり緩んだ、こうなるとフォルクルCD178の方が思い通りに滑る事が出来るのだが履き替えるのも面倒だし、そろそろ切り上げて馬曲温泉に行こうと思う。
 今日の気温を考慮して露天風呂を止めて室内温泉に入ることにした。馬曲の室内風呂は初めてで、広くは無いが白木の浴槽が好い雰囲気だ。源泉温度が低いため加温しているが頃合いの湯温でゆっくり入れる。湯上りに木島平特産牛乳で作ったソフトクリームをいただいた。帰りには麓に下りながら木島平、飯山盆地が見渡せる。その昔、雪深い北国において千曲川流域の豊かな水と肥沃な土壌の田園は飯山藩4万石を築いた。


穴掘りは・・・

2017年03月26日 | 日記

3/26
 上ノ平ハーフパイプでユース・キッズのスキーHP大会が開催された。カテゴリーU-12では低学年のキッズが恐れることなくパイプの壁に挑んでいた。なかでも女子U-12には傑出した子がいた。次々回の冬季オリンピックの有望選手になるのだろう。
現場では大会スタッフの上野雄大君が忙しく立ち回っていた。選手の親たちに気さくに声を掛け、場を盛り上げる姿勢は好ましかった。フリースキーの普及は新たなスキーヤーの増加につながる。彼の思いがその表情に見て取れた。
 11時から「春山まつり」、ゴンドラやまびこ駅前で樽酒、バイアスロン鍋が振舞われ春スキーへの集客を祈念していた。この日は真冬並みの気温で雪も舞う状況に樽酒に並ぶ客は少なく鍋には長蛇の列となった。さすがに私も酒は2杯だけ?で、鍋の列に加わった。
 この後、雪堀大会が始まった。4人がひとチームになり制限時間内にどれだけ深く雪穴を掘るかを競うものだ。道具は除雪によく使う平型スコップ一丁、この道具は雪をすくうには適するが穴を掘るには全く不向きなのだ。雪に拘わらず土面を掘るときは先の尖った剣先型を使う。それも効率よく細く深く掘るためには2丁あればすごく都合が良いのだ。具体的な方法はここでは披露しないが、掘削に従事する者ならご理解いただける。


ヘルメットいいね!

2017年03月24日 | 日記
3/24
 夜来の降雪で木島平は再び雪化粧の朝になった。春の彼岸を過ぎても5㎝~10㎝の降雪がある北信濃の冬は、豪雪の恐怖と刃の様な美しさを併せ持ち、束の間に見せる陽に映えた純白の雪原は極楽浄土を観想させる。
 野沢に至る上り坂で登坂車線のある付近から積雪路面となり、長坂の第1駐車場は5㎝程の積雪があった。
 午前中、やまびこエリアで新雪を楽しみ昼食は日影ゲレンデのヤ**で摂ることにした。メニューの全てがボリュームがあり、若人に人気がある。私は店主のT君以下、スタッフの気さくな対応が嬉しくてよく利用している。店に入ると「お帰りイ~」と迎えてくれ天候やゲレンデの状態を語る。私の定番はビールと「もつ煮」、食べたいときは「信州そば」と決まっている。食べ終わった頃、モエちゃんが「コーヒー飲みますか?」と声を掛けてくれた。「いただきます」、入れたてのカップを手に外でタバコにした。
 ちょうど午後のスクールが始まった。最盛期からは随分と少なくなったが、外人ファミリーやキッズの入校が見られる。外人客に対応するインストラクターのなかにここ3年ほど見かける女性スタッフがいる。彼女のトレードマークはヘルメットに付けた虎の尻尾なのだ。小柄でキュートな彼女はボードとスキーの両刀使い、どちらもかなりの足前だ。
 海外のスキー場では当たり前のようだが、親は幼い子でもスクールに預け本人たちはスキーを楽しむ。スクールのスタッフは昼食の面倒も見る、ヤ**はその予約席を準備していて、昼時になると外人スタッフが子供たちを連れ予約席に集まり、賑やかなランチとなるのだ。ここ数年の外人客増加に伴い、スクール外人スタッフが増員され海外のスタンダードが野沢に定着している。
 もう一つ彼らのスタンダードが功したのがヘルメットの普及だ。彼らはスキー・スノボの際は親子、老若に拘わらず必ずヘルメットを着用する。野沢でも十数年前、南半球の客が持ち込んでくれた。日本人スキーヤーの普及はまだ低かったが、彼らのスタイルはとても格好良く、「ヘルメットいいじゃん!」と爆発的な普及につながったのだ。

戸隠で・・

2017年03月18日 | 日記

3/18
 今日から長野市の北にある戸隠スキー場に2泊する。毎年春分の日の連休に開催するクラブ行事ツアーに参加の為だ。長野オリンピックを境に減少の一途を辿るスキー人口も、80年代前半まではこのツアーにも大型バスを貸し切る参加者があり、シーズン中の最大イベントでもあった。ここ数年は10人にも至らず宿泊の部屋割りに悩むことも無い。
 会員の高齢化に加え家族の参加が無くなり、スキーの楽しみ方が多様化し画一的なツアーは敬遠されている。そんな中でも戸隠スキー場に来るスキーヤーはSAJ教育本部の信奉者が他スキー場とは比べ物にならないほど多い。如何にもデモコピー然とした最新のチームウェアの華が咲き、金太郎飴的シルエットのスキーヤーが自己陶酔しながら滑走している様は、スキーバブルを彷彿とさせる。日本も漸くリゾート型スキー場に活路を見出そうとしている今、真逆のベクトルが作用する戸隠は希少と言える。その意味では多様化するスキーヤーの一方向なのだ。このスキー場に集う彼らは、その空気感と同じ匂いを放つ同胞達に言いようのない幸福を感じているのだろう。

激辛鴨汁そば

雪が降って、仲直りすれば?

2017年03月16日 | 日記
3/16
 飯山の朝は雨で、気温も高い。朝食を済ませ何時もより遅く山へ向かった。長電バス野沢線の経路に沿って走るのだが関沢東の信号を過ぎ、笹沢バス停に至る付近から状況が変わる。ここから登り坂が続き、冷え込んだ朝は北竜湖手前の峠までぴっしりの凍結路面となることが多い。今日、野沢は雪の中だ。
 駐車場で顔見知りとなった若い係員と挨拶を交わし、日中の天候を尋ねる。午前中は雪が残り、午後から晴れ間が出る、との予報をいただいた。彼の言は良く当たるのだ。
やまびこゲレンデはガスがかかり視界不良。Cコースを流しフォーリフトで毛無山頂、Eコースを滑り降り連絡リフトでスカイラインに入った。25㎝ほどの少し湿り気の積雪で雪面は柔らかい、膝、腰に優しい状況が嬉しい。
 長坂Gで再びやまびこ駅に上がり水無から黒鞍コースに入った。名前の通り鞍のような尾根が日影ゲレンデ上部に落ちている。既に鞍の頂部はボードの深いトラックが刻まれているため鞍の肩に残ったノートラックを落ちることにした。やや重い雪に膝まで入ると抵抗がありトップを下に向けたままでもコントロールが効く。
 何とか日影まで降りて、ヤマキ食堂に入るとバイトのモエちゃんが手を振って迎えてくれる。いつになく空腹を感じたのでカレーを注文し、さっさと平らげ表でタバコする事にした。予報通りに陽が差してきたのでアウターを脱ぎインナージャケットの前を開けても寒くは無かった。キッズゲレンデ前では中国系と見られる男女が憚りもなく言い争いをしていた。その声の大きさに周囲は唖然としている。語尾が上がる特徴的な言葉で女性は男性を激しく非難しているようだ。何をしたのだろう?すっごく興味が湧く・・が言葉が分らない。男性は時々、女性を抱きしめ優しい声で取り成そうとしているが、甲斐なく女性は爆発を繰り返した。それにしても長い、タバコ2本を吸ってウェアを着込みバックルを留めヘルメットをかぶり、スキーラックへ向かっても未だ続いている。やがて男性もキレて来たのか声が大きくなって、益々騒々しい。食堂の若い兄ちゃん達も見物を始め、中の一人は勝手なアフレコを付けて楽しんでいた。ハッピーエンドを期待しながら日影Gに向かった。オシアワセニ・・