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Life is a journey - 3人乗りの船で人生を航海中

どんなに望んでも もう 得られないもの

自分の思考の整理のために書きます。


まとまらない状態で書きなぐるため、途中で不愉快な表現がありましたら、申し訳ありません。



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仕事で頻繁に連絡する取引先がいた。



私達は、いわばお客さん。支払をする側である。



会社にいらっしゃる際には、毎回ランチをご馳走した。



専門的な話だけでなく、仕事の枠を飛び出して、笑いが絶えない時間を多く過ごしてきた。




仕事については、全幅の信頼を寄せた。




何かあると、生徒のように無邪気に相談して、頼りまくった。






だが、ある時、ある問題が起こった。




それは残念ながら、笑って済ませられる問題ではなく、私はこの問題の責任を負わなければならなかった。




過去に遡って記録を集め、本社に当時の状況を聞くために





何度も打ち合わせを招集し、バラバラな情報を1つずつパズルのピースのようにはめていく作業に追われる毎日。




上司がいない中、仕事はどんどん降り積もる。




毎日、やってもやっても 減る事のない To Do List。




夕食を済ませて、家で作業をする日が続く。




休みも、仕事。




終わりが見えているなら、耐えられる。




でも、いつまでたっても新しい上司は来ない。




ゴールは まだ、固く閉ざされ 暗くて何も見えない。




ほんの少しでも気を抜けば、何か大切な仕事をこぼれ落としてしまうような




綱渡りの生活。




だんだん この生活に辟易し、精神的に追い込まれていった。




そんな状況下での問題だったので




当然ながら、私はその取引先にその問題を解決してくれることを期待した。




しかし









頼みの綱の取引先は、




非常に逃げ腰だった。




対応の違いに、最初は




あれ?どうしたんだろ?きっと忙しいんだな。




そう思っていたが、対応の違和感は増すばかり。




何かが違う。気のせいではなく。




温度感が違う。電話しても、冷たい対応。早く切りたそうな。




ふと、私は思った。




「ああ、そうか。本気で避けたいんだな」





それはなぜか?





答えは1つ。





面倒だから。時間がかかる案件だから。
触れたくない。
私の会社が損を被れば済む話。





その答えに辿り着くまで、結構時間を要した。







あんなに、ご馳走したのに。



私達は、ほとんど彼女らの時間を奪う事はなかったはず。少なくとも今までは。



支払だけを続け、結構割の良い客だったと思う。



それなのに。



一番、肝心な時に 逃げ腰になった。



逃げ腰になる理由をいくら聞かされても、首を縦にはふれない。



「こうしようと思う」
「こう攻めてみようと思う」



せめて、そんな気概を見せてくれたら



結果がどうであろうとも、私は心の準備をしたと思う。



でも、結局、私が聞きたかった言葉は、遂に本担当者から聞くことはできなかった。



もちろん、同じ社の他の方からは連絡があった。



うん、わかりますよ。



同じ社の方から連絡しているから、これは、立派に「責任を果たしている」ということになるだろ、と言いたいのだと思う。



でも。。。うーん。。。




今まで何かあれば、すぐに相談できた その本担当者とは話ができないまま。




遠い距離。



忙しいなら、そう言ってくれれば良い。なぜ、連絡できないのか?



「仕事が重なっているからすいません、○○に任せることになると思うけど、
私も調べますからね!しばしお待ちを」



嘘でもいいのに。



最初にそう聞いていれば、不満ながらも仕方ない、と納得したのに。



そういう説明さえ、全くなかった。



シンプルに私は傷つき、「このままではいけない」と気づく。



そこからは、怒涛のメールを送った。




「〇〇は、どうなっていますか?必ず今日中に連絡をください」




「今まで、お金もお支払いしています。その分の仕事をして下さい。」




取引先に動いてももらわなければ、私の会社は、千万単位の損失を被るかも知れないのだ。



なんとしてでも、阻止しなければ。




先方から連絡のない間に、私の考え方はかなり極端になっていった。




ある時、直接担当者と電話で話をする機会があった。




私は、今までの不満をぶつけた。




どうして連絡してくれなかったのですか?




たった1度でも、連絡が欲しかった。




どちらかと言うと、身内が甘えて怒るような そんな気持ちだった。




でも、本担当者はこう言った。




「お客様は、いくらでもいるんですよ。別に契約を解除してもいいです。そんなに〇〇さんに時間を割けないですから。今後、私が表に立って御社と連絡する事はありませんから。」











鋭い痛みが走った。













いかに、私の会社が 面倒なのか、詳細を説明された。



「そうですか。。。私達は、今年、そんなに時間とりましたっけ?」



担当者は、それには答えず、とにかく今忙しい。私の会社の問題は他の担当者がやるから。と言った。



もっと、顧客の立場に立ってほしい。



せめて、嘘でも良いから、不安な気持ちに寄り添った対応をしてほしい。



必死に伝えたが、全く響いていないようだった。



話は平行線を辿り、担当者はどんどん感情的になり 収集がつかない状態で話は終わりを迎えた。












その後













他の担当の方が、一生懸命に対応してくれ、問題は収束の方向に向かっている。



めでたし、めでたし。







でも







失ったもの。








楽しかった2年間の 本担当者との時間。










仕事の専門的な事、家族、お子さんの恋人、下のお子さんの受験、趣味、自分のお小遣いの話



仕事の枠を超えて、気軽に話ができて



とてもスムーズに進んだ仕事。








今では、











何かを連絡したくても、ためらって仕事にならない。



私達は客の立場なので、



他に専門の会社を見つければ良いだけ。



ただ、それだけの話。



だから、後ろを振り返り、くよくよ悩むのは不健康だ。




それでも、時々考えがふとよぎる。



アサーティブに、自分の主張もきっちり通し、それでいて相手を不快に思わせないようなやり方を取ることもできたのだろうか。




もう1人の私は言う。



キツく言わなければ、きっと事は解決に向かわなかった。



担当者の性格を考えても、それは確実。



指をくわえて 会社が損失を計上するのを見ている事はできない。



どんなやり取りをしたところで、この案件が出てきたら、相手はスーッとフェイドアウトしたはず。



何が正解だったのだろう。




私は、どうすれば良かったのだろう。




どんなに望んでも もう 得られない。




気軽に話し合えた 楽しかった時間。




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