JA1KIH's Radio Memo

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土光敏夫語録 から現代を読み解く

2020年06月20日 | 国際・政治

土光敏夫語録から引用

労使に利害の対立はつきものだ。この対立が前向きになるか否かは、労使が一つの共通の土俵に立つかどうかによって決まる。

⇒ 私ども私企業の場合、労使にとって厳然たる事実は、「自らかせいで、自らくわねばならぬ」ということである。 食うというのは。パイの分配の場にほかならない。 大切なことは、一つの共通の土俵の中で取り組むことだ。悲劇は別々の土俵で戦ったところから発生した。

かみ砕くと、企業では人を使用する方と、使用される方が一体となって事業を行い、稼いでそれをみんなが納得する方法で分配するのが正しい。 しかし、実際はお互い敵対し、使用者側は労働者をこき使い使用者側が儲かる様にし、労働者側は使用者側と敵対しているのが現状だ、ということです。

 

これを日本国に置き換えると次の様になりませんか?

政府(行政)と民間(国民)の利害の対立はつきものだ。 この対立が前向きになるか否かは、政府と国民が一つの土俵に立つかどうかによって決まる。

かみ砕くと 私ども政府の場合、政府と国民にとって歴然たる事実は「政府は国民をとことん働かせ税金を出来るだけ多く収めさせ、政府および行政は高級な生活が出来るだけの給与を税金から取り、残りを国民のために使う。 税収で足りないところは、赤字国債を無限に発行してそのつけはアホな将来の国民が負担する。」と、いうことである。 政府および行政従事者は国民を極限まで働かせそれでもダメな場合は社会保障費を削減する。

 

今起きていること(下記)を直視すると、上記のことが当たっていませんか?

1.一般会計予算で、毎年赤字国債を数十兆円発行する  税収で足りない分は日銀ファイナンスする(要は輪転機で貨幣を刷る)。これは 税収<予算 である限りずっと続きます。 が、問題視するニュースは見たことがないです。

2.2011の震災復興費用は所得税から毎年2.1% 25年間徴収されています(知ってますか?)。 今回のコロナ騒動ではその何倍もの国債が発行されますが、これを2011と同じ感覚で所得税から徴収すると10%以上になるかもしれません。 誰がこれを負担するのか? 議論は? 聞いたことがないです。

土光語録を国と国民に置き換えると、政府(行政)と国民(代表は国会議員ですが)が違う土俵で相撲を取って敵対していれば最後はどうなるのでしょうか? 国民の代表である国会議員の発言を見ていると国民の意見を代表している様には見えない感じがします。 皆さんはどう思いますか?

最近感じるのは、赤字国債は政治家の特権であり、いくらでも発行できる。 実際1000兆円を超える国債を発行しても金利は下がりっぱなし、株価も上がり、なにが悪いのか? と、言った言葉が飛び交っています。 MMTしかりです。 いずれ真実が証明すると思いますが、クリアな将来像を知りたいですね。

 

 

 

 

 

 

 


PW1修理できた 追加情報

2020年06月15日 | 無線機

PW1修理を自力で完了されたOMから交換した部品のリストが届きました。 参考に以下記載します。

PW1の電源は次のサブボードで構成されています。

FIL-AC: AC入力を受け次のボードにACを供給する

REGRELAY: 突入電流制御がメイン

SUBREG: 低圧13.5V

ACTFIL: 45ボルトの大本の380ボルトのACを発生させる

CONV: 380ボルトを45ボルトに変換

CONV CTRL: 45ボルトの安定化

FILDC: 45ボルトのフィルタ

CONNECT: サブボード間の制御とPW1本体とのやり取り

今回自力修理された方のPW1電源はこのうちSUBREGとREGRELAYの二つで部品故障がありました。 おそらく落雷による弱いサージがAC入り口にあり直近のボードが被害をうけたと想定されます。

低圧電源 SUBREGボード : 2SC4237 RG4C S1VB60 D3SBA60

               電解コンデンサ 400V 220UFに変更。

REGRELAYボード     : RL1 D1 D4 D5 Q1 C6 R2 R4 

回路図や構成図はネットで検索してみてください。

 

 


PW1修理できた! 修理記録

2020年06月14日 | 無線機

4月中旬ある方から稚拙のPW1修理記事を見て問い合わせがありました。 そのメールはKW局を開設するため入手した故障品PW1の修理に関するものでした。その時点でご自分で修理トライされすでに3か月経過していました。公務員をリタイアされたOMさんですが果敢に修理に挑戦され最後に成功されました。主に引用したのはこの方から届いたメールです。 こちらから出したメールもかなりの量がありますが、概要は分かると思います。

 
以下、参考になるかもしれないので以下時系列に記述します。一部飛ばしているところや、回路図&ブロック図がないと理解が難しいかもしれませんがあくまで記録としてご覧ください。

1)PW1を修理しておりますがSUB電源 B6172基盤の 高速整流ダイオードF10SC6の入手が困難で困っており、その代替え品を教えてほしい。


⇒ 代替品名を連絡。


2)早速部品調達することにします。2度もB4940Dのリレー基盤ヒューズをとばしました。トランジスタのC4237も入手に手間取りました。まだまだ トラブルも考えられますがこれで復旧すると考えております。


3)SBT35006J 入手できないまま1週間たちますが、もう一度 F10SC6を調べて見ましたらちゃんと働くではありませんか。 どうもその時は帯電していたようでダメと決めつけたのが間違いのようでした。早々に組み立て(6回目です)まして電源投入するとファンが回りうなり音立てて動きだしました。バンド切替も問題無く又ランプ類も以上なく点灯しております。しかし VⅮが 40V表示しません。 約5Vです。何処をどう見たら良いのかわからなくなってしまいました。ICOMに問い合わせしましたがこの電源ユニットは外注品なので修理できないと。

⇒ PW1のコントロールユニットの写真が添付されランプは正常の様にみえましたがドレイン電圧が出ていないようなので電源ユニットの資料を送付しチェックポイントを連絡。 また、旧ヤフーグループのPW1を紹介し情報入手方法を伝えました。


4)電圧計測いたしました。SUBREG BOARDの12Vは13.46V、140Vは129V(これは高圧ボード)でした。AC100V入力。規定値でないのが心配ですがどうでしょうか。 前面パネル部 FIL-DC BOARD 出力電圧はゼロVでした。


⇒ ざっと見ると低圧と高圧の入り口までOKなようです。さらに高圧(といっても45ボルトのスイッチングレギュレータ部分のチェックを連絡。


5)IC1 TK83854D 基盤(まだ外していませんが)で探してるのですが380V昇圧電源基盤どこについてるか苦闘しております。回路図では D25XB60のブリッジの周辺と思いますが・・・ CONV BOARD の FET Q1~Q4は確認できました。
6)380ボルト(45ボルトのSW部分の整流まえのAC電圧で200V入力時の電圧、100V入力では300ボルト)が出ない。380V出ない点ですがRegelay boardの R2 R4のセメント抵抗 BGR20 2個が断線状態が分かり手持の18Ω5Wで仮付けし20Wでないので不安でしたが電源投入しましたら Vdが40Vd弱(コントロールメーターは)380Vは 298V Conv Ctrl BOARD EP2 EP4では 39.7V DCが出ました(AC100Vなのでこの電圧でOK)。何故 R2 R4飛んでたのでしょうか。又 抵抗を付けたことによりREG BOARDの各リレーが働く事に今頃気付きました。Reg BOARDの各抵抗やダイオード トランジスタは異常ないようです。しかし 仮付けしたR18Ωも断線したようです。3回ほど電源入り切りしたのですが。回路図よく見るとR2 R4が断線でも RL4 AL3でEP6に電圧がかかりますね? 電圧が出なかった時の記憶が出てきません。その時の各リレーの動作していたかもです。R2 R4 まだ入手に時間がかかりそうです。仮のR 2個目も断線していました。

⇒ PW1の高圧スイッチングレギュレータユニットのAC入力に突入電流を抑えるためごく短い時間抵抗(上記ではR2とR4)がシリーズに入りその後リレーでその抵抗をショートする様になっているので動作原理などとリレーチェックを連絡。


7)RL1 等5個のリレー確認しました。全て 動作及び接点確認異常がないと思われます。RL1は基板から外して(必要なかったですが)又もどしました。9Vで動作させたらきちっと皆電磁的に稼働して 接点不良もなかったです。 R2 R4まだ仮で断線したままですが、電圧はでています。コントローラーも異状なくですが、まだエキサイター試験してません。チューナーリレーも アンテナリレーも異状なく動いていますがチュウニングが上手くいくか 心配ですが。先に R2 R4問題解決してからと思っております。取り替えて 20Wであれば断線しなければエキサイター投入と思います。昨日R2 R4を取替まして 電源ONで稼働しました。高圧部も302.1V 規定値通り Vd値 及び 40Vも安定して出るようになりました。何回も電源ON OFF繰り返し 又 Rの異常無いか確認し無いことで無事試験を終えました。


⇒ この時点ではリレー動作がたまたま正常だった様です。


8)今日電源投入したら Vd 出ません。REGRELAYボードのEP6 EP7 100V出てません。AL5 AL6 はリレー端子に 電源12.65V 供給されて可動していますが RL4 AL3 は12V 来ておりません。可動もしていないと思います。何度も試験してOKだったのにガッカリです。Q1関連調べてみようと思いますが、・・・


⇒ そのリレーは高圧が出力されたことを確認して動作しますが、扱う電流が大きいので接点不良が発生しやすい。抵抗が切れるためリレーが動作していないか接点不良と思われるのでリレーを基盤からはずし5個あるリレーの動作チェックと接点チェックを連絡。またリレーの制御用トランジスタのチェックを連絡。

9)HVSAとは何の略語で働きは何でしょうか? 例のTR交換しました、また異常ではなかったですが D1 D4 D5も交換しました。D1は見た目にガラスが白っぽかったのでそうしました。D6は異常無きようでそのままにしました、また 又何故がでてきました、プラグ刺した状態で当初はEP1―EP6 不通 EP2―EP7 導通 でしたが今回 その逆となっています。
プラグ刺した状態で EP2-EP7  導通 約 100V、EP1-EP6  導通 同 100V、 EP6-EP7  導通 同 100V
電源ON(コントロールユニットのメイン電源スイッチ)EP2-EP7 100Vから 0Vに、 EP1-EP6 導通 100Vのまま、 EP6-EP7  不通 0Vに。
当初 ML側が不通でしたが MN側が不通の状態となりました。RL1はカバー外して電源ON時目視確認していますが 稼働してないようです。 一瞬の事と思いますが、約1秒一寸 2秒切れるぐらいと思います。R2 R4異常なしです。又 12VがRL4 AL3にも12V出てきてないのに MLライイには100V送り込んでいるようです。 AL5 AL6の端子には12Vでています。 リレーが稼働しているのかはRL1のように上部フタ式になっているのか不明で、まだ確認していません。各電圧 OFF ON時の HVSAや回路図の電圧は全部出ております。TRも正常と思います。各リレーも 9V電池で動作確認では皆動いております。素人判断で 直 EP2-EP7端子に接続しても 何ら変わらないので次段が、不良か何かで保護しているんでしょうか?


⇒ 回路図から追いかけるとどうも測定方法に疑問がでたので測定ポイントを連絡し再度チェックしてもらった。


10)100V関連 アナログテスターでしたので デジタルテスターで測りましたら、おっしゃる通り 0Vでした。それぞれの端子間にテスターピンを当てて測ったんです。何処かでループになっているかと思っておりました。 ACTボードの端子外して ONでEP6-EP7 電圧出ておりません。EP1-EP6 繋がっていません。 RL1動いていないし RL4 AL3が働いてないようです。EP2-EP7 繋がっていました、 AL5 AL6は稼働しているようです。RL1(上部のカバー外してあります)動いてません。RL4 AL3リレー不良のようです。再度調べます


⇒ REGRELAYボードのリレーが動作不良と判断できたので交換することに、その結果次のメールが。


11)さて PW-1ですがやっと戻りました。エキサイター接続でフルパワーでないですが。100VAC 約20W入力 約250W出力 が出てます。
12)あれから RL1 AL3 RL4 重点的に再々チェックでリレーに電圧かかってるか、(以前何度もみたのですが)RL1には電圧 12.8V 以前来て無かったのに。来てるのに動かない。AL3 RL4には電圧かかってない。 当初から来てない。D6は異常無いようなので C6を仮のと取り替えました。そしたら 動きました。


⇒ このコンデンサC6が時定数回路を構成するものでこれが不良だとトランジスタが動作しない=リレーが動作しない 現象がおきます。


13)SUBボードの 12Vの出力 当初13.5Vを正規にしました。C6の容量抜けのようでした。RL1働かないので R2 R4負担かかってないので 断線も無いようです。 これから RL1の交換とC6取替をします。気になることがあります。


⇒ 回路図では12Vとなっていますが、実際は13.5Vと連絡。


14) ユニット組立ようと思います。ANTチューナーユニットも異状なくて助かりました。 何度も山越 谷超えの日々でした。パーツ今日届きましので RL C6交換完了しました、異常無く稼働しております。長い道のりでした。RL1 その物も不具合だったですが、一番の原因がわかりました。交換前までは、RLには 13.8V電圧が印加されているのに電磁石として動いてない。上から端子を強制的に接触させて電源ONしても カチとも動かない状態でした。
15)すこぶる安定して稼動しております。バラ状態や組み込む前や ユニットに収めた後本体組み込み後 フルケース収納後と それぞれにテストしながら完成に至りました。 安心感持てました。 

 

この履歴は回路図と睨めっこしながらでないと理解は難しいかもしれませんが、この方の努力と執念には恐れ入りました。 次の写真は修理中のスナップです。 

 

 


持続化給付金で思うこと

2020年06月12日 | 社会・経済

文化放送をワッチしていたら持続化給付金の中抜き問題となり、”我々の税金が無駄に使われている”で結構盛り上がっていました。 ここで”我々の税金”という言葉が気になりました。 第二次補正予算は全額国債発行で賄うと報道されています。 国債は通常インフラ整備など長期に渡り国民に便益を与える事業をいわば税金の前借をして60年に渡って返済していくものですが、最近は税収<予算の不足分を特別国債(赤字国債)で財政ファイナンスしているのは周知の事実です。 長年にわたって赤字国債を発行していることから次の様なことが国債を発行する人たちの中で起きているのではないでしょうか?

 
配る方は税金から払っている感覚はなく、政府が作って日銀に買わせた”国債”=すなわち政府が生み出したお金を使っているのだから自分たちの勝手でしょうと言う理屈です。 過去特別国債を何十年にも渡って発行しその残高が1000兆円オーバー、毎年数十兆円の新規国債を発行し、借り換え債も含めると最近は毎年100兆円オーバーの特別国債を発行し、どこからも返済を迫られることはない打ち出の小槌を政府は持っているわけで、とても民間の様に借りたお金は利息をつけて予定通り返済しないと債務不履行でアウトなる世界ではない人たちからすれば31兆円超の第二次補正予算(全額国債)は政府が作った国債を日銀(実際は民間銀行⇒日銀)に買わせ日銀の各銀行の当座預金に入れそれが政府口座に振り込まれる、正に政府が作ったお金であります。


こう考えれれば商流(政府⇒A⇒B⇒C・・・Z)は好き勝手にでき、天下り先にプレゼント出来るチャンスと考えるのも自然かもしれませんね。ドラ息子にアホな親が無限にお金を渡しているうちにドラ息子は自分があたかも稼いだと勘違いしているのと同じですね。