またまた無線とは関係ないポストです。 9月3日にポストしたお勧めの本(日本経済入門)で考えてみたの続編です。 前回示した相関図(国債、税金、稼ぐ人、税金を使う人)のタイトルを お金の流れから見た各機能相関図 に変更し下記に再掲します。 追加した点は稼ぐ人(行政及びそれに関わる人たち以外と言う意味)に”年金生活者=リタイアした人たち)を入れました。稼ぐ人から離れているかもしれませんが稼ぐ人が納める社会保険料を考えここにいれました。
前回のポイントを要約すると;
1)GDPに相当する国債を日本銀行(BOJ)が持っている・・・何と日本人が働いて得た付加価値の一年分相当額の国債を中央銀行が持っている。
2)国債は政府が発行し市中銀行が購入するので政府は銀行から資金を得る。このお金は銀行に預金している人たちのお金なので政府は皆さんの預金を使っている・・・と理解できますね。(良く国の借金=国民一人当たりxxx百万円と聞きますが図を見てわかる様に政府が国民から借金しているのです) 注)政府が外国から借金している場合は国の借金といえます。
3)政府の発行する国債には道路や橋など長期間に渡り使われるインフラ用の建設国債がありますが、毎年の税収不足(予算に対し税収が少ない)を補う赤字国債があります。 赤字国債は国会の承認があればOKとなりそれが常態化しているので政府の借金はどんどん膨らんでいます。
4)次に銀行が買った国債はすぐに中央銀行が購入し、国債を買い上げた銀行への支払代金はBOJにある各銀行用の当座預金口座に入っています。 この当座預金を各銀行がどう管理してるかは分かりません。良く豚積みといわれるので恐らくそのままでしょう。 もし、当座預金のお金を銀行が市中で需要があり供給していれば流通する貨幣量が膨らみ流通紙幣が増えるはずですがそうなっていないようです。
5)政府と日銀は一体だから日銀が買った分はチャラになるという意見がありすが、図で分かる様に当座預金に変っただけで政府の借金はそのままと見るのが正解のはずです。
ここまでが前回の話でした。 次に幾つかの点について調べてみました。
お金を生むのは誰か?
ここで少し見方を変えると、お金=付加価値は何処で生まれているのでしょうか? 結局人が働いて価値を生み、物々交換の代わりにお金で交換し、その付加価値がお金に換わるわけです。 そのため、付加価値を生む人が必要とするお金を貸す銀行が融資先を信用し、これが信用創造になります。
この信用創造がお金を生むと言うことです。借金した方はそのお金を使って仕事をし利益を得て返済します。 実際にはコンピュータ上で数字のやり取りで行われますが、貨幣が必要となると日本銀行が刷ったお札を使うわけです。(硬貨は政府が作りますが、紙幣は日銀が印刷する)。紙幣は銀行が日銀に要求しお札を刷ってもらいます。 これが発行銀行券といわれるものです。
日銀が銀行から国債を買って日銀にある各銀行の当座預金口座に入ったお金は単なる数字でお金ではなく、発行銀行券には数えられないそうです。
図を見ると付加価値を生んでいるのは稼いでいる人(企業やそこで働く人)ですね。 所が人数が多くなると道路や橋など皆が使うインフラや社会を維持するためのいろんな取り決めとそれを運用するために人が働きますがその人たちの費用やインフラを整備するためのお金が稼いだ人や取引をした人から徴収する税金です。
いわゆる政府には税金を集めそれを上手に使って企業などが気持ちよく仕事が出来る様に環境を整備します。 なので、政府はお金を使う人と言ってもいいはずです(図にはそうしています)
税収不足? 無駄使い? GDPが増えない?
所が、政府は社会保障はじめ沢山の事業をやっているので年間予算に対し税収が足りななった場合、国会で了解されれば税金の前借をしてもいい、すなわち国債を発行しても良いとなっています。
今起きているのは毎年100兆円程度の予算に対し、税収は60兆円に達していないので毎年40兆円位不足し、それを国債を発行してつじつまを合わせています。
税収を増やすには、税率を上げるか、稼ぐ人にもっと稼いでもらう(GDPを増やす)か、出費を減らすため各事業項目に無駄がないか、余分なことが入っていないかなど細かく見るのは当然ですね。 しかし現実にはいろんな人の思惑がはいり十分な議論もされないまま決まってしまうようです。
何時まで赤字国債で税収不足を賄えるのかは調べたところでは、預金残高(1800兆円オーバー)までいいのではとか言われていますが明確な話は見当たりません。
外貨(ドル)を稼げなくなったら何が起きる?
日本はエネルギー資源はほぼ100%輸入に頼っています。図を見てわかる様に、もし、石油や天然ガスが買えなくなったら何が起きるでしょうか? このエネルギーは一般的には基軸通貨であるドルで買いますが、このドルは何処から得ているのでしょうか?
海外との取引が全くないとしたら、石油を買うのに日本の美味しいメロンで売ってくれるでしょうか?やはり外国との貿易でお金を稼ぐことが必要になります。 では、外国から見て、その人たちが持っていない又は作れないものを日本が持っているとしたら、資源のある国はその資源を売って日本のものを買ってくれるでしょう。 資源の無い国でも、他の国との取引でドルを稼いでいたら日本のものを買うことが出来ますね。
資源国でもその資源を採掘し日本など資源の不足している国に輸出するには、採掘や処理、輸送など高度な技術が必須です。幸い日本にはその技術があるので資源国から見ると日本と取引せざるを得ないので、日本は隠れ資源国かも知れません。 テレビCMで巨大なトラックが外国の露天掘り炭鉱で無線操縦で石炭の輸送をやっていますが、正にこの技術力があるので日本は輸入が出来るのです(日本のプラント会社や大型重機メーカー、産業用ロボットメーカなどは超一流です)。 しかし、その技術が中国などが追いついて追い越されると日本はただの消費国になっていずれ蓄えた外貨を使い果たすと・・・そうならないように技術立国でなければならないはずですね。
今回はここまでにしておきます。
前回のポイントを要約すると;
1)GDPに相当する国債を日本銀行(BOJ)が持っている・・・何と日本人が働いて得た付加価値の一年分相当額の国債を中央銀行が持っている。
2)国債は政府が発行し市中銀行が購入するので政府は銀行から資金を得る。このお金は銀行に預金している人たちのお金なので政府は皆さんの預金を使っている・・・と理解できますね。(良く国の借金=国民一人当たりxxx百万円と聞きますが図を見てわかる様に政府が国民から借金しているのです) 注)政府が外国から借金している場合は国の借金といえます。
3)政府の発行する国債には道路や橋など長期間に渡り使われるインフラ用の建設国債がありますが、毎年の税収不足(予算に対し税収が少ない)を補う赤字国債があります。 赤字国債は国会の承認があればOKとなりそれが常態化しているので政府の借金はどんどん膨らんでいます。
4)次に銀行が買った国債はすぐに中央銀行が購入し、国債を買い上げた銀行への支払代金はBOJにある各銀行用の当座預金口座に入っています。 この当座預金を各銀行がどう管理してるかは分かりません。良く豚積みといわれるので恐らくそのままでしょう。 もし、当座預金のお金を銀行が市中で需要があり供給していれば流通する貨幣量が膨らみ流通紙幣が増えるはずですがそうなっていないようです。
5)政府と日銀は一体だから日銀が買った分はチャラになるという意見がありすが、図で分かる様に当座預金に変っただけで政府の借金はそのままと見るのが正解のはずです。
ここまでが前回の話でした。 次に幾つかの点について調べてみました。
お金を生むのは誰か?
ここで少し見方を変えると、お金=付加価値は何処で生まれているのでしょうか? 結局人が働いて価値を生み、物々交換の代わりにお金で交換し、その付加価値がお金に換わるわけです。 そのため、付加価値を生む人が必要とするお金を貸す銀行が融資先を信用し、これが信用創造になります。
この信用創造がお金を生むと言うことです。借金した方はそのお金を使って仕事をし利益を得て返済します。 実際にはコンピュータ上で数字のやり取りで行われますが、貨幣が必要となると日本銀行が刷ったお札を使うわけです。(硬貨は政府が作りますが、紙幣は日銀が印刷する)。紙幣は銀行が日銀に要求しお札を刷ってもらいます。 これが発行銀行券といわれるものです。
日銀が銀行から国債を買って日銀にある各銀行の当座預金口座に入ったお金は単なる数字でお金ではなく、発行銀行券には数えられないそうです。
図を見ると付加価値を生んでいるのは稼いでいる人(企業やそこで働く人)ですね。 所が人数が多くなると道路や橋など皆が使うインフラや社会を維持するためのいろんな取り決めとそれを運用するために人が働きますがその人たちの費用やインフラを整備するためのお金が稼いだ人や取引をした人から徴収する税金です。
いわゆる政府には税金を集めそれを上手に使って企業などが気持ちよく仕事が出来る様に環境を整備します。 なので、政府はお金を使う人と言ってもいいはずです(図にはそうしています)
税収不足? 無駄使い? GDPが増えない?
所が、政府は社会保障はじめ沢山の事業をやっているので年間予算に対し税収が足りななった場合、国会で了解されれば税金の前借をしてもいい、すなわち国債を発行しても良いとなっています。
今起きているのは毎年100兆円程度の予算に対し、税収は60兆円に達していないので毎年40兆円位不足し、それを国債を発行してつじつまを合わせています。
税収を増やすには、税率を上げるか、稼ぐ人にもっと稼いでもらう(GDPを増やす)か、出費を減らすため各事業項目に無駄がないか、余分なことが入っていないかなど細かく見るのは当然ですね。 しかし現実にはいろんな人の思惑がはいり十分な議論もされないまま決まってしまうようです。
何時まで赤字国債で税収不足を賄えるのかは調べたところでは、預金残高(1800兆円オーバー)までいいのではとか言われていますが明確な話は見当たりません。
外貨(ドル)を稼げなくなったら何が起きる?
日本はエネルギー資源はほぼ100%輸入に頼っています。図を見てわかる様に、もし、石油や天然ガスが買えなくなったら何が起きるでしょうか? このエネルギーは一般的には基軸通貨であるドルで買いますが、このドルは何処から得ているのでしょうか?
海外との取引が全くないとしたら、石油を買うのに日本の美味しいメロンで売ってくれるでしょうか?やはり外国との貿易でお金を稼ぐことが必要になります。 では、外国から見て、その人たちが持っていない又は作れないものを日本が持っているとしたら、資源のある国はその資源を売って日本のものを買ってくれるでしょう。 資源の無い国でも、他の国との取引でドルを稼いでいたら日本のものを買うことが出来ますね。
資源国でもその資源を採掘し日本など資源の不足している国に輸出するには、採掘や処理、輸送など高度な技術が必須です。幸い日本にはその技術があるので資源国から見ると日本と取引せざるを得ないので、日本は隠れ資源国かも知れません。 テレビCMで巨大なトラックが外国の露天掘り炭鉱で無線操縦で石炭の輸送をやっていますが、正にこの技術力があるので日本は輸入が出来るのです(日本のプラント会社や大型重機メーカー、産業用ロボットメーカなどは超一流です)。 しかし、その技術が中国などが追いついて追い越されると日本はただの消費国になっていずれ蓄えた外貨を使い果たすと・・・そうならないように技術立国でなければならないはずですね。
今回はここまでにしておきます。