明治以降国家の近代化を目指し、その柱となる工業化を進めるためには原材料や機械鉄鋼など物資の輸入に充てる外貨が必要で、そのため綿糸や生糸の生産と輸出に全力をあげた。 第二次世界大戦直前には輸出は国内総生産の4割近くを占めるまで成長した。
戦後3年を経ても輸出は3億ドル強に過ぎず、しかし天然資源の多くを海外に依存する日本は貿易で身を立てるしか道はなかった。 気がつけば60年代の高度成長期を経て70年代にはアメリカ、ドイツにつぐ世界第三位の輸出大国になっていた。80年代には日本の輸出は世界の10%台に迫っていた。工業製品に限れば15%近くになる。
と言う書き出しに惹かれて購入してみました。 最近気になっているのは資源を海外から輸入しなければやってゆけない日本が輸出で苦戦をしている(貿易赤字)話や、ハイテク製品は中国や台湾それに韓国から輸入、日本発のサービス事業もあまりぱっとしない、これらの原因はなんだろうか? と言うことでした。 この本はそれにヒントをくれると思った次第です。
新興国・途上国(中国やタイ、マレーシアなど)の技術力が上がり、既に日本を上回るところもありその結果日本から買う必要がなくなった・・と言うのが大筋です。
そうであれば、資源やエネルギーを外に頼っている日本の製品が沢山売れているので外貨獲得し、ガソリンや食料を自由に購入出来ていますが、日本製品が売れなくなったら(外国からみたら日本製を買う意味がなくなったら)輸入品をどうやって手に入れるのかと言う疑問が出てきます。 国に外貨はたっぷりあるから大丈夫と言う声が聞こえてきそうですが、たくわえはいずれなくなります。 一方、円は強いからドル円レートはそう変わらない、円をどんどん刷って原油を買えば問題ないと言う意見も出そうですが、日本製=中国やタイとなったとき円は今と同じ価値を持つのか大きな疑問ですね。 円が強いのは日本の技術力が生み出す最先端製品に価値があるからではないでしょうか。 読む価値は十分ありそうです。
戦後3年を経ても輸出は3億ドル強に過ぎず、しかし天然資源の多くを海外に依存する日本は貿易で身を立てるしか道はなかった。 気がつけば60年代の高度成長期を経て70年代にはアメリカ、ドイツにつぐ世界第三位の輸出大国になっていた。80年代には日本の輸出は世界の10%台に迫っていた。工業製品に限れば15%近くになる。
と言う書き出しに惹かれて購入してみました。 最近気になっているのは資源を海外から輸入しなければやってゆけない日本が輸出で苦戦をしている(貿易赤字)話や、ハイテク製品は中国や台湾それに韓国から輸入、日本発のサービス事業もあまりぱっとしない、これらの原因はなんだろうか? と言うことでした。 この本はそれにヒントをくれると思った次第です。
新興国・途上国(中国やタイ、マレーシアなど)の技術力が上がり、既に日本を上回るところもありその結果日本から買う必要がなくなった・・と言うのが大筋です。
そうであれば、資源やエネルギーを外に頼っている日本の製品が沢山売れているので外貨獲得し、ガソリンや食料を自由に購入出来ていますが、日本製品が売れなくなったら(外国からみたら日本製を買う意味がなくなったら)輸入品をどうやって手に入れるのかと言う疑問が出てきます。 国に外貨はたっぷりあるから大丈夫と言う声が聞こえてきそうですが、たくわえはいずれなくなります。 一方、円は強いからドル円レートはそう変わらない、円をどんどん刷って原油を買えば問題ないと言う意見も出そうですが、日本製=中国やタイとなったとき円は今と同じ価値を持つのか大きな疑問ですね。 円が強いのは日本の技術力が生み出す最先端製品に価値があるからではないでしょうか。 読む価値は十分ありそうです。