JA1KIH's Radio Memo

DXとの交流や設備メンテなどをアップしています。

クワッド障害(8月23日の台風9号)

2016年08月29日 | アンテナ
今年に入りクワッドが既に2回エレメントが切れていますが、台風9号の強風で今度はガンママッチ部分が壊れた。アンテナはエレベータで下げた状態にしてありますが、南から北に強風が吹き根元径で30センチはある高さ5-6mの梅ノ木が見事に根元から倒れ、この強風にエレメントが煽られ特に補強をしていなかったガンママッチ部分のエレメントとマッチングセクションを接続しているワイヤが写真の様に切れた。

台風が去ったあとリグにスイッチを入れ14メガを受信したが雑音レベルが低すぎ変だと思いSWRを見たら∞となっていた。他のバンドではSWRは同じ程度になっていたので同軸は問題なし、マッチング部分と見当をつけチェック結果、マッチングセクションを保持するアルミパイプ(ブームに接続されているパイプ)とエレメントの中央は接続されているがこれが外れていたのと、マッチング用コンデンサ(銅パイプに同軸の芯線を入れCとしている)とエレメントの接続用銅線の接続点・・・ともと風で揺られるとストレスがかかるところなので自己融着テープで厚みを持たせてありましたが、見事に10D-2V芯線と1.6ミリ銅線の接続点が切れていた。 同時に他のバンドをチェックしたところ、18メガ用コンデンサ(銅パイプと同軸芯線)に水が入りこれも修理。結局数時間かけやっと修理完了した。 ついでにスプレッダーのエレメント固定部分をチェックしたところ、止め金物(Oリングの様なもの)と銅線がすれてかなり磨り減っていた。 この部分はパイプで補強してあるところですが、経年変化で金属同士がすれる様になった結果でしょう。 従い、後どれだけ持つか、多分強風でつぎつぎ切れるのではないかと予想できます。 ハイバンドはしばらくダメだし、また、このクワッドはもうすぐ5年になるのでそろそろエレメントの全面張替えかシンプルアンテナへ変えるか選択の時期でしょう。さてどうするか? バンドコンデションx年齢xやる気=答え? 

VK2ARZ Max 来日

2016年08月26日 | DXとのおしゃべり
Max VK2ARZからメールがあり(実際には旅行代理店担当者から)、11月に東松山で行われる3日間のウオーキングに参加する前後に東京(池袋)で時間が取れるのでアイボールが出来るかどうか問い合わせがあった。 Maxは80歳オーバーのOMでCWに良く出ています。80歳を越えてもわざわざ東松山で行われる3日間のウオーキングに参加するとはお元気そのものですね。ウオーキングの詳細はここ  世界中から参加があり3日間で8万人も参加するとは知りませんでした。
日程では11月1日お昼頃日本着で2日は東京、3日に東松山へ移動、7日に東京に戻り8日はオープン、9日に帰国となっています。今のところ11月2日と8日がオープンなのでアイボールはどちらかで行うつもりです。 Maxとアイボールしたいという方は当方までメールください(アドレスはQRZ.comにあります)。

ハムフェア CW仲間とのアイボールQSO

2016年08月21日 | 無線室
ここ数年行っている欧文CWで国内外とラグチュウする人たちとのアイボールQSOが今年も日曜日午後ビッグサイトで行うことが出来た。 一月前くらいから連絡をとり合計10名の参加となった。 JA1AGG,JA1COR,JA1NUT,JA1KIH,JJ1RZG,JE1TRV,JL1GEL,JE1RZR,JA7WTH,MD0CCE。 無線にかかわる四方山話を昼食を挟んで午後3時近くまで楽しむことができた。 JE1RZR ManabuさんはUK/JE1RZRでウズベキスタンからオンエアされておりたまたま一時帰国されて来週にはウズベキスタンに戻られるのでまた現地からFBなトンツーが聞こえるでしょう。 JA7WTH Hroさんは最近作られたデルタループが調子いいとのことでますますオンエアに熱が入っている感じでした。JJ1RZG Shunさんは毎朝3時頃起床し7メガでDX狙いの運用だそうです。 MD0CCE BobさんはJA1NUT ShinさんにFOBメンバーとのアイボールの問い合わせをされ参加されました。 日本のFOCメンバーであるJA1NUT&JE1TRVの2名と会うことが出来喜んでいました(注・・日本のFOCメンバーは確か数名でこのお二人以外には1人かもしれません。FOCはトンツー最上位レベルの送受信力がありかつアクティブで世界に500名しかいないメンバーから推薦がないと入会できないクラブです)

左から JA1AGG, JA7WTH, JJ1RZG, MD0CCE,JA1COR, JL1GEL,JE1RZR,JA1NUT (後ろの帽子の方は部外者です)
来年の再会を約束して散会しました。


RI0FS Shikotan Island には /JA8 は不要なのか?

2016年08月15日 | うんちく・小ネタ
8月11日から17日にかけロシアのハムが色丹島からQRV、クラスタにもいくつかアップされている。最初の頃はクラスタに”出て行け”と書き込まれていましたが、今は何も考えない人が喜んで呼んでいる様です。 北方領土問題の島なのに幾らIOTA(AS-062)遊びの為?とは言え、それも終戦/敗戦記念日をまたいでQRVするとはやはりロシア人はたいしたものだ。




北方領土についてネット上含めはいろんな見方がありますが、アマチュア無線で電波を出す以上何らかの意図が背景にあるかもしれない。日本領土であれば日本の電波法に従う必要がありますが、北海道総通に申請はあったのだろうか? これを機会に一度北方領土問題を考えてみてはどうでしょうか? (同じことが尖閣や竹島にも言えますが)


TS-590 プリアンプ不良修理

2016年08月13日 | 無線機
TS-590のプリアンプをオンにすると受信が出来なくなる現象が発生した。 回路図は次の通り。



回路的にはプリアンプスルー(回路図では上部のダイオードが2個直列に見えるところ)と2SC5551のアンプ及びその切換用ダイオードで構成されている。 切換回路は図面上部にあるので見えないがプリアンプをオンにするとCN2 RATB(PON)に13.36Vが加わりD232とD234がオンになり、同時にD231とD233に加わっていた13.45Vが0となりスルーからアンプオンに切り替わる。
当初プリアンプオンボタンを押すとこの電圧切換回路が悪いと検討をつけ上記ポイントをチェックしたが正常? 次にダイオードかと思い調べたが2個とも正常? それでは2SC5551が不良と思い電圧チェックしても問題なし。 SGで14メガの信号をベースに入れるとこれまた問題なし。次にダイオードにちゃんと切換電圧がかかっているか調べD234の方は基板の部品面にあるCN238に電圧がかかるので容易に確認できるが、D232の方はその様なチェックポイントがないのでD232に一番近いL231(部品面に実装されている)の端子をチェック。所がプリアンプオンにしても電圧0? 13.36VがR231,R248そしてL231を経由してダイオードに加わる単純な回路なのでこれらチップ部品をチェック(と、言ってもテスタで)したところ、どうもこの1000μHが断線していることが分かったので手持ちのインダクタを入れたところ正常に動作した。 なぜこのインダクタが切れたのかは理由は不明。しばらく様子みとした。

両面基板でかつチップ部品が多用されているので、回路図上で検討をつけ実際にテスタなどで測定しようとしてもどこに部品があるのか発見するまで相当時間がかかり、又、配線が表裏で立体構造となっているので回路図と部品配置図を眺めながらの作業になるので非常に疲れる。 多層プリント基板だとこんな面倒なことは頭から無くすぐメーカ送りが正解でしょう。どこかのメーカの様に製造から10年をオーバーしたリグの修理は受け付けないポリシーはチェンジニア(基板やモジュールなどを交換する技術者のこと)方式であれば予備基板がないと出来ないので仕方ないかもしれません。