JA1KIH's Radio Memo

DXとの交流や設備メンテなどをアップしています。

Vk2ARZ Max 再び来日

2017年11月07日 | DXとのおしゃべり
昨年に続き今年もMaxが来日しました。 目的は東松山市で行われた第40回記念大会日本スリーデーマーチの参加です。11月3日から5日の3日間世界中から参加があり歩きを通じて交流を行う大会です。 同市HPから引用します。

この大会は、自然と健康とロマンを求め、世界各国や全国各地の歩く仲間との出会いとふれあいを楽しみながらみんなで自由に歩く国際祭典であって、順位や記録を争う競歩大会ではありません。どうぞ武蔵野の自然や歴史と対話し、世界や全国の歩く仲間との出会いを楽しみ、心ゆくまで武蔵野の秋を楽しんで歩いてください。

Maxは現在84歳、元オーストラリア鉄道のエンジニアでしたが、目が悪くなり今ではほとんど見えないそうですが、EUやアジアで行われるこの類の大会に参加しています。 日本の後、今週末台北の大会に参加するそうです。 実は、今年EUの大会後体調を崩し心筋梗塞の疑いがあるためカテーテルを使った手術を数週間前に受けたばかりでした。医者から渡航許可が出たので予定通り行くとの連絡が家族から1週間前にあり、2度目のアイボールとなりました。

例によって秋葉原でロケットと富士無線に寄り小物を購入、そのあと秋月やラジオデパートなどを散策し、JA1COR Sanyoさんと合流ランチミーティングを行いました。 色々話を聞く中で、半年前からS9プラスのノイズが24時間発生し、HF帯は使用できなくなったと悲しんでいました。 IC7700のバンドスコープ写真を見ると確かにノイズの海で、雑音源チェックのため1Km四方ラジオを持ってあるいても特定できず、唯一変化が起きるかもしれないケーブルテレビのシステム変更がある来年3月までは手の打ちようがない感じでした。 雑音問題まえはアクティブにCWを楽しんでいましたが今は2mFMでローカルとお喋りするくらいと寂しそうにしていました。 可能性があるのはインターネット用に開発され導入が進んでいるPLCかも知れないと情報提供はしておきました。

秋葉原のあとJJ1RZG Shunさん宅にお邪魔ししばし雑談、聞くところによると1952年自作無線機で開局、その後軍用無線機やEUのQRP機を経て今はIC7700だそうです。 VKではアンテナ建設規制が厳しく、10m以下のポールは壁やフェンスから5m以上はなさないと許可されず、10m以上の場合特別許可が必要となるのでおいそれとは出来ないそうです。 しかし、同じ場所に70年住んでいるMaxの場合壁から5mと言うのは先住権があるので言い逃れできるとか、やはり抜け道はあるものですね。

それにしても84歳で強度の弱視、血管手術を受けるような方がウオーキングのため一人で海外遠征をするとは相当すごいとは思いませんか? 同じような健康状態であれば日本では病院通になり新たなことに挑戦する意欲もなくなっているかもしれません。色々話した中で両親の介護を長い間やっていたので結婚するチャンスを逃し現在独身でありそのため昔できなかったことを一生懸命トライしているのかもしれません。又来年歩け歩け運動で楽しんでもらいたいものです。

Venezuela: We can't pay our debts anymore (ベネズエラ:これ以上借金の返済できません)

2017年11月03日 | 社会・経済
CQWW PHONEではベネズエラから数局が聞こえていましたが、今日見たCNNでは経済的に崩壊一歩前の様です。
タイトルはベネズエラはこれ以上借金を返せないとなっていますが、読んでいくと本当に危機的な状況です。 

以前に多用な記事を掲載しましたが、ベネズエラはチャベス大統領の逝去後MADURO大統領になり社会主義体制は維持されてきました。 石油資源は埋蔵量世界一で国の収入のほとんどは原油輸出で占められていました。チャベス大統領になってから今で言うベーシックインカム(政府が国民に一律の現金を支給する)と同じような政策、すなわち政府が生活用品の支給、食料品価格の低価格提供など国民受けする政策を進めてきました。そのため、豊富な石油収入で外国から食料を含めほとんどすべてを輸入しそれを非常に安く国民に提供しました。その結果農業をやる人はいなくなりました。 所がその後石油価格が半分以下に暴落し国の収入も減りました。 その結果国は借金をせざるを得なくなり国債を発行しました。ほとんどがドル建てです。 アメリカはじめ中国やロシアからも借金をしています。

自国通貨での借金ではないので、返済期限がくればドルで返さなければなりません。その期限が次々やってきましたが、国には1兆円くらいしかなくこれ以上返済できないとなったようです。こんな状況なので通貨ボリバールは価値がなくなり1ドルが0.1セント(0.1円くらいですね)になっています。また700%のインフレになっているようです。

一方三千万国民は自国供給できるものがほとんどないので、食べるものや医薬品が枯渇して人道危機に近く、政府はウサギを食べろといっています(ウサギだけでどうするのでしょうか?良く理解できません)。

整理すると下記の様になると思いますが、石油資源やカリブ海沿岸のきれいな風光明媚な地形、独特の地形が興味をそそるギアナ高地、三千万の人口、などの資源が生かされず破産寸前になっています。 (実際カリブ海でのカジキマグロ漁をやった人から聞いた限りすばらしいレジャーの様でした)

1)財産(世界一の石油資源)がある
2)ジャブジャブ入ってくるドルでフリーランチ(ベーシックインカムもどき)をやった。
3)その結果農業すらなくなり、他の産業も発展しなかった。(まじめに働く意味がないですね)
4)そこに石油価格の暴落が起きなすすべがなくなってきた。

そんなストーリーが読み取れます。 裕福な親に寄生している子供が親がいなくなった後相続した資産を食い潰しても、日本では社会保障を頼れますがベネズエラではそれもなく、動画を見ると悲惨な状況です。

ベーシックインカムと言う言葉は先の選挙で希望の党が提案していましたが、それに必要な資金はどうするのでしょう? 最近のニュースで言うと、教育無償化(2%増税の使途には高等教育の無償化は入っていませんが、これには数兆円もかかるそうです)資金はどこから捻出するのでしょうか? ベネズエラの場合は石油収入に頼った訳ですが収入ダウンした結果デフォルト寸前になっています。 円建て国債で償還期限なしあれば外国からの借金でないので返す必要もないなど無限に輪転機ぐるぐる出来るような記事が本やネットで垣間見ることができますがどうなんでしょか? 社会の不思議現象と言っても良いと思います。

テキサスの自作派ハム KG5NII

2017年11月01日 | DXとのおしゃべり
17mバンドでCQを叩いていたらKG5NII Ronからコールあり、久しぶりの北米局とQSOできました。 59歳の現役エンジニアです。RigはFTDX1200の100ワット。 

QRZ.comを見るとハムを始めたころのエピソードが出ていたので興味あることを伝えた所で終了しました。しばらく経ってRonよりメールが届き、TXで当局の信号を録音したファイルを送ってくれました。結構強く届いていたのでコンデションは良かったと思います(S8のレポートでした、Ronの信号はS6位)。 GooブログではMP3はアップロード出来ないので残念です。

QRZ.comに出ているリグらしき写真は何かメールで聞いたところ、なんと自作のトランシーバー、色々実験しながら作っているとのことで、幾つか説明をしてくれました。 特に使っているケースの思いでも知らせてくれました。

KG5NII自作トランシーバーのパネル面写真 (現在は10M CWオンリー、5ワット)



Ronのメッセージ (要約版)

QRZ.comに掲載している写真は自作の10M用トランシーバーです。 Arduinoを制御に使い、DDSを使った2VFOタイプです。 250Hzのフィルタを組み込んであり、シングルコンバージョンです。このリグは将来的にはLANかWiFiを経由してパソコンと接続できるようにしようとしています。 そのためC++ソフトを開発しています。 その他沢山の特徴ある機能を入れようと考えています。 表示も現在の20x4表示からカラーTFTタッチスクリーンに変えるつもりですが、あとのお楽しみですね。

目で見てすぐ分かる様に見やすい明るいLEDを使っています。 現在5W出力でCWオンリーですが、現在100Wのアンプを製作中です。 後日このリグをマルチバンドにしてデジタルモードも出来る様にするつもりです。

このリグは実験が目的でいつもいじっているので綺麗に仕上がっていません。 アルミのケースは巾431.8ミリ、奥行203.2ミリ、高さ50.8ミリですが一言で言えば大きすぎますね。

このケースには思い出があります。 小さい頃、確か1967年頃ある年配者が金属店をやっていて2つのケースをくれたのです。但しそれを使って何か作ることが条件でした。 そのときまだ10歳か11歳だったので何かを作るためのお金も知識もなかったのです。 それでそのケースを物置においたのですがそのことについてすっかり忘れていました。それから48年くらい経って、ボルトやナットの保管場所となっていた亡き父のガレージで私はトランシーバーを作り上げたのでした。勿論そのケースを清掃して使える様にしてです。 これでやっとその年配者との約束がほぼ半世紀経って果たせました。

私はメーカー製の様に仕上げようとは思っていません、なので、つまみは綺麗にならんでおらず表示部分はすこし横になっていたり・・などなど。 しかし、これはこれで個性があって良いと思っています。 ということでこのリグは完璧とは正反対の状態です。このリグは何よりもいろんな実験のプラットフォームとして使っているので決して完成することはないかもしれません。

このリグはマンハッタンスタイル構造の組み合わせです。プリント盤はKiCadと言うフリーソフトをつかっています。このソフトはEagleの様にパワフルではありませんが、簡単に使うことができます。 ソフト開発はすべてLinuxベースです。 現在資金問題のため進捗は遅れていますが、れはそれで楽しいものです。

要約終わり

ひょんなことからアメリカの自作派ハムの作品を拝見することが出来、刺激を受けました(と言っても目が悪くなってきたので高齢者ハムには楽しい工作はだんだん疎遠になってきました)。 100ワットのオールバンドオールモード機が完成したら是非QSOしてみたいですね。