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雨樋(Rain Gutter)アンテナ

2024年05月12日 | アンテナ

アンテナ設置に苦労しているハムは世界中にいますが、アメリカ合衆国ではHOA(homeowneres association)が特定地域の景観保護のため建築物設置に制限を設けています。 そんな地域に住居を構えるとアマチュア無線のアンテナ、特にタワーは建てられません。 友人の一人はコロラド州の森の中の一軒家でタワーは勿論、ローバンドのワイヤアンテナを各EU、JA、オセアニア向けに建てて居ましたが、東海岸のHOAエリアに引っ越すことになり、当初は裏庭の木に引っかけたワイアアンテナで楽しんでいましたがやはりストレスがあると言っていました。HOAエリアに住んでいるハムのため国旗掲揚用ポールを利用したバーチカルも市販されています。また、屋根裏アンテナ(ATTIC ANTENNA)で楽しんでいるハムも沢山います。 

最近QSOしたある局のQRZページを見ていたら、なんと雨樋を利用したアンテナでした。ネットで検索すると沢山ヒットしますが、中にはYoutubeで細かく紹介している局や、資料をまとめてアップしている局など、活発な活動を見ることができます。

次の図はこのアンテナの構成の一例です。雨樋のエレメントは29フィート(約10m)、垂直部分(雨樋の縦部分)が9フィート(3m位)合計13mで、9:1バランで給電しています。ここだけ見るとL型バーチカルですね。雨樋にエレメントを這わしているのでそとから見ても全く分からない完全にステルスアンテナになっています。この局は20ワットでDigital Modeで楽しんでいる様です。

 

実際に設置されているのは次のような、一軒家の雨樋を上手く利用してアンテナを作っています。

Rain Gutter Antennaで検索すると沢山資料が見つかるので参考になると思います。 日本でも、特に都市部で敷地に余裕のない場所でも雨樋は必ずあるのでこれを利用してみてはどうでしょうか? 屋根馬もいらないし、隣近所にも気兼ねなくQRV出来ると思います(FT8のローパワーであれば世界中とQSOできると思います)。

 


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