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【短期集中】先に訴えるべきだった改革【スト球界再編】

2004-09-19 10:06:45 | 球界再編、スト問題
《独断と偏見》で書き綴っております。

パリーグが苦しいのは分かります。
年俸が高騰してコストばかり上がるが収入は上がらない。
最近知りましたが、パリーグの球場に足を運ぶ人の多くが
タダかそれに近いぐらいでチケットを手にいれ、
あまり金を払ってないらしいです。

埼玉の西武グループの店頭では、レジ横に「ご自由におとり下さい」と積んでいるとか
新聞屋に頼むと好きなだけチケットをくれるとか。

噂ですみませんが、これでは苦しいでしょう。


ならばすべきことは?
中村ノリヒロに5億とか払っている場合ではありません。
まず球界全体に、年俸削減を訴えるべきです。

今回の交渉の間、確かに選手会側からも具体的に年俸削減を打ち出すべきだ、
とは思いましたけれども、
球団側からも、それを訴えることがなかったのは、おかしいと思いませんか?

それは球界のドンの意に沿わないからです。


ナベツネら讀賣グループが導入してきたのはFA、ドラフト逆指名制度。
FAは現阪神監督の岡田さんが選手会長時代に、選手の要望から導入したものですが、
非常にお金がかかる形になったのは讀賣の意図、工作です。

一言で言えば「お金で選手を集められる制度」

巨人が毎年のように2つの枠を利用して、上原や高橋ヨシノブ、二岡、木佐貫らを獲得する一方、
広島などは1つ枠を使って有力選手を入れた代わりに、指名が4人だけだったり、
ロッテは今年久保投手を「初めて」逆指名で獲得するように、使わない球団がいます。
ダイエーが妙にうまくて和田や新垣を獲得していなければ、どうなっていたか……

金がないと、そもそも有望選手獲得に「参加」する資格さえ得られなくなってきているわけです。

もし、網の目を逃れた好選手がいたとしても……次はFAです。
落合広沢石井浩朗江藤工藤前田清原……エート。漏れがあることでしょう。

また、年俸を吊り上げ、移籍しやすくする副次効果として
ローズ小久保ペタジーニなども獲得しています。
選手の意思で移籍ができるようになってくると、「横の比較意識」が強くなります。
以前は他の球団の年俸と比べてもあまり意味がなく、
自分の球団の中で「あいつがオレより給料を貰っているのは面白くない」
そう思う程度でしたが、今となっては
「オレと同じ程度の成績の○球団の▲選手と差がありすぎる」
「2年後にはFAで出て行っちゃうぞ」
こんな事態が出てきました。

興行としての目玉選手を失いたくない、
また日本人の感情として「生え抜き大好き」「手放す球団は悪」
という風潮からも、苦しい財布から高額年俸を搾り出すことになります。

しかし、結局最後は耐えられなくなって放出……
巨人か阪神か中日か横浜……今手を挙げるのはセリーグの四つだけでしょう。
移っていきます。
そして、裏での札束競争となると……目玉をかっさらうの巨人。



えー、話が長くなって分かりにくくなりました。
要するに「どうして年俸削減、経費削減を訴える」という
当然のことから始めなかったのか?
それはね「巨人が金で選手を集めにくくなってしまうからだよ」
という話。


競馬が始まっちゃいました。今日はここまで。

余談ですが阪神は逆指名もFAもおこぼれ、きてくれる人に手を出すばかりで
金本で成功するまではひどいもんでした。

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