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【短期集中】ドンたちの思惑【スト球界再編】

2004-09-19 09:36:12 | 球界再編、スト問題
《独断と偏見》で書き綴っております。

まず確認しておきますと、
ここでは讀賣新聞社朱筆、元球団オーナー、横綱審議委員(でしたっけ)
渡辺恒雄氏、通称ナベツネ(今後はナベツネと書く)が球界を牛耳っている、
その前提で話を進めます。
「球界は讀賣の私物である」と。


讀賣巨人軍が自称「球界の盟主」として好き勝手やってきました。
その背景にあったのはテレビ放映権。
毎日当然のように巨人戦を全国放送することで選手の知名度をあげ、
1試合1億円とも言われるテレビ放映権料で大きな利益をあげ、
また相手チームも自らの主催試合ではおこぼれにあずかる。
(野球黎明期の効果は認めますが、ここでは割愛)

セリーグの球団は、阪神をはじめ手放すまいと必死。
パリーグの球団は妬み、なんとか分けてくれと叫ぶ。

それをいいことに、自分の主張を通すために
ナベツネはしばしば言い放ったものです。
「新リーグを立ち上げるぞ!」

その他のオーナーは渋々(という態度を見せ)ながらも従いました。
(消極的な共犯関係)


そして、今回、仲良しの堤オーナー(西武)、お金持ちの宮内オーナー(オリックス)と
本格的に乗り出したのが「1リーグ構想」
まず、苦しい中で息をつけるパリーグ連中は賛成。
あとは「脱退」なり「巨人パリーグ移籍」とでもぶち上げて
いつも通りセリーグ連中を黙らせる。これが乱暴なシナリオ。


「球界の盟主」巨人軍の、否、讀賣グループの思惑はこうでしょう。
松坂や岩隈、(現在の)「王者ダイエー」と試合することで、
低落傾向を続ける野球中継の視聴率にてこ入れができる。

しかし、実はそれ以上のプラス材料があります。
パリーグは、北は北海道から、南は福岡まで、セリーグ以上に幅広い範囲に散らばる。
大讀賣新聞の拡販のために、キャンペーン集団ジャイアンツが
しばしば北海道、九州に上陸できれば効果絶大。

讀賣グループにとって、ジャイアンツとはそれ自体の儲け以上に
讀賣新聞拡販のツールとしてこそ意義があるものです。
球団が儲けるためだけなら、あそこまで金に糸目をつけぬ補強はしません。
締めるところは締めるはず。
客寄せだからこそ「スター」の知名度にあれだけ金をバラまけるのです。

パリーグとの試合……願ったりかなったりでしょう。
「チケットつけるよ」が決まり文句の新聞拡張員。
それが北でも南でも、威力を発揮するようになるのですから……

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