虎(黄にゃんこ)と馬と猫

競馬とタイガースと時たまねこのお話

ターン 

2008-01-17 00:49:00 | 読書日記(映画)
映画「ターン」主演 牧瀬理穂 中村勘太郎

これですよ、これ。
なにかと言うと、そもそも(勝手に)「アイアムレジェンド」に求めていたイメージは。

原作・北村薫
他の映画を探していて、見かけたので一緒にレンタル。
こんなのあったかな? が見ているうちに予告編の記憶が蘇ってきた。

交通事故をキッカケに、今まで暮らしてきた世界の中で
ただ自分しかいない…という状況に放り込まれる
そして、交通事故が起こった時間になると、「状況」は全て元通り
明日のこない24時間を毎日過ごす…そんなストーリー



なぜか、電話の繋がった青年との唯一の交流
そして、同じ「状況」にもう1人の男が存在したことが発覚し…

そのことを知った青年のかすかな嫉妬心
青年から現実世界で意識不明の自分がいることを知らされた時の、さらに後に回復の傾向が見えるという知らせに、主人公が「置き去り」にされる予感に怯える不安感

牧瀬理穂も中村勘太郎も、いい表情で演じていたと思います


監督がちゃんと北村薫ワールドを理解し消化している人と思われ
ラストをほぼ無言で通したのは、少し原作と違いながら、原作の空気がよく出ていて良かった
また、原作より母親との絡みを増やして、寂しい状況をうまく増幅していた


ただ、ひとつ残念だったのは本当の最後のラスト・シーン
牧瀬理穂が、そんなに無表情にゾンビみたいに「ただいま」と言わなくても(苦笑
そっとはにかんで、終わって欲しかった気がする



そうそう。主人公が夜に雨戸もカーテンも全て締め切ってしまうシーン
状況は違えど「アイアムレジェンド」と通じる場面だった

メイキングで動いて喋る北村薫さんを見れたのも良かった

最新の画像もっと見る