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『ハインズ博士「超科学」をきる:真の科学とニセの科学をわけるもの』

2008-02-03 16:15:08 | 読書日記(映画)
◎読書猿 Reading Monkey
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メルマガ読んで、手抜きの転載です。
たまに思い出したように送られてくるこのメルマガ。
今回は絶版特集か。


ワタシ左利きだから右脳が発達して、それは芸術方面で…今の今まで信じていましたが?
学界的には完全に葬られた説ですか。
確かに、生物でやったような各部位の分化、胚の柔軟性とかを思い出せば、「脳の機能が限定的である」という説を疑う根拠になる…でいいのかしら?

あるいは心理学で「右手で学習した作業内容は、左手にも反映される」だっけな。そんな感じの実験をやったのは…大学1年だったか。


■■『ハインズ博士「超科学」をきる:真の科学とニセの科学をわけるもの』
                           (化学同人)==■

 栄養学とならんでポピュラー・サイエンス化(あるいはブードゥー・サイエン
ス化?)しやすい心理学(脳科学とやらもそうだ)。こうしたココロ系で、トン
デモを識別するのに、最も簡便な目印は「右脳」だろう。

「右脳/左脳」と言ってるようなのは、みんなトンデモ。NLPからドーマン法
まで、これで切り捨てできる。



邦訳は1988年の初版からの訳だが、原書の方は2003年に増補改訂した第2版があ
る。2006年には素材となったトンデモ理論を集めたリーディングスまで出ている。
しかし初版では最終章である12章のCurrent Trend in Pseudoscienceの中に、
Functional Differences Between the Two Sides of the Brainという節があった
のだが、第2版ではすでにCurrent Trend(最近の動向)でなくなったらしく(そ
りゃそうだ)、Pyramid Powerなどとともに、節ごと消えている。右脳/左脳説は
ピラミッド・パワーと同じくらい古くさいという訳だろうか。

なお「Functional Differences Between the Two Sides of the Brain」の部分は
某所にへたくそな訳文があるので、検索してみるのもよいかもしれない。

催眠トンデモ情報局:催眠は右脳に働きかけるってホント? その1


■■貝沢二朗『医学薬学翻訳事典:医学・薬学の基礎がわかる』
                         (イカロス出版)==■

医療翻訳は、他の産業翻訳とちがって景気にあまり左右されず、ニーズはずっと
あるのだが、それに応える翻訳者が足りない。翻訳力を足りないし、翻訳者も足
りない。力のある翻訳者がなかなか育たない。



と、こんな本が、品切れ/絶版なのだという。



■■バーバー『催眠』(誠信書房;催眠名著シリーズ2)=========■

 催眠というと、何か特別なことができるんじゃないかと思っている人はまだ大
勢いるらしい。

と、こんな本が、品切れ/絶版なのだという。
原書の方は、1995年にリニューアル版が出てる。