虎(黄にゃんこ)と馬と猫

競馬とタイガースと時たまねこのお話

読書日記~ビジネス書

2007-06-12 16:43:16 | Weblog
「レアメタル・パニック」中村繁夫
「ダメな議論」飯田泰之
前者
蝶理の無頼商社マンから会社を立ち上げている人で、確か以前に「ガイアの夜明け」に出ていたはず。
現場の皮膚感覚からのマテリアル【15年周期説】、若者への言葉、政策提言は重みタップリ

後者
なんとなくの常識からダメなものをまず排除するルール
序盤は直前に読んだ「大学での過剰な実績重視の中で、学問の基本となる哲学などの基礎教育が軽視され、学者が減り、教養課程からも減少の一途」…要するに手っ取り早く金になる分野ばかりに注力されるようになり、ますます論理的思考力が失われていく…と

考えない人間の増加は有り難い、という階級の人間は確実にいますが


後半は「ヤバい経済学」を思い浮かべていたら、やはり影響の強い一冊である、とのこと。

5つのチェックポイント
【単純なデータ観察で否定されないか】
【定義の誤解・失敗はないか】オフィシャルな定義の無視、曖昧や不確定な定義を前提とした論議(つまりスタートの間違い)
【無内容または反証不可能な言説】曖昧な定義を元に議論を進めた結果、都合の良い名言の引用など、それっぽい言葉を並べて説得「術」に頼る…なにかしら当たる占いや言い逃れ可能な経済予測などもここ
【比喩と例話に支えられた主張】例の逆、例外を探してみよう
【難解な理論の不安定な結論】ある特殊な状況における、ある特殊な対象のみに当てはまる理論で汎用性がない、また他の事例での検証も困難


社説とかを、これを意識しながら読んでみよう