小雪舞う

[チクワに目もくれず爪を研ぐ]

久しぶりに銀座に出ると……買い物を終えて有楽町に向かおう、というところでチラチラと雪が舞った。
地面につくかつかずかで溶けるような儚いものではあったが、悩みを深くしてくれるものである。

はからずしも、今回は日曜日が非常に暖かく、上着のランクを下げるかどうか迷ったばかり。
ただ、また二日後の火曜日の夜遅くに茨城に行くことを考えると、仮に東京で大げさな格好になっても冒険はできない……と、冬装束を続行した。
一応、正解だったわけだが、いつ「暖かいのに厚着」になってしまうかは、分からない。