

サルノコシカケは主な有効成分 効果・効能
β−グルカン 免疫増強作用、抗腫瘍作用、血糖値の低下
エルゴステロール 免疫増強作用、骨粗しょう症予防
パルミチン酸 栄養の体内循環、皮脂の分泌
オレイン酸 コレステロール上昇抑制 などがあると言われていますが、
漢方薬を扱うプロとしては栽培品と天然品の違いがわかっていることもあり、免疫増強作用、抗腫瘍作用を利用したい患者様のことを考えるとどうしても天然品にこだわるときがあります。
動物で言えば、野生と飼育の違いのようなものでしょうか、大自然の中で長く生き延びてきた生命力というものを天然物から感じるものです。しかし、栽培品は多量に栽培できることで手に入りやすく安価にもなりますから良い面もあるわけで要は使い方しだいです。
ある患者様のことを考え天然物のサルノコシカケを刻んで生薬として利用します。
漢方では大きな押し切り包丁でもない限り刻むことができない石のように硬い樹木に寄生する猿もこしかけられるくらい硬いキノコです。
「象形薬理」という言葉を使うことが東洋医学・漢方医学にはありますが、生態・形態・性質・色・味・時期などから効能を詳細に推測します。場合によっては易・風水土地理論なども読み取って性質を理解します。
何かと栽培品で間に合う現代ですが、古人の漢方医になったつもりで気持ちを込めて丁寧に刻んでみました。
刻んでいる時に改めて発見したことがあります。感謝です。「ありがとうございます」といいながら自然に感謝しながら、刻んでいました。

かなり硬いです、斧とゴム性のハンマーでたたき割ります。


最後は枝きりバサミでさらに細かく刻みます。

ふ-と一息
最近行ったお気に入りの場所
やはり大自然には心身を浄化する働きと癒す働きがあります。


