五行日記

健康ニュースや日常の出来事、感想、意見など。

まだ、油断できない、感冒? インフルエンザ?

2016-03-29 11:20:42 | 健康


ここの天候の不安定な変化に体がついていけず、風邪を引いている方が多くご相談に来られています。

この天候の変動制は春季の特徴といわれていますが、温かいと思うと突然寒い日があったりします。日が照っていても風が冷たかったりします。これからはだいぶ温かくなるから大丈夫と思いがちですが、油断の出来ない季節という感じです。

だいぶ以前の経験ですが、ゴールデンウイーク直前に強烈な発熱、悪寒、頭痛、惡心、嘔吐、下痢をを起こした方がいます。漢方薬の煎じ薬の服用で回復していただいた経験があります。

今日もインフルエンザにかかった患者様が抗インフルエンザ薬のイナビルの処方された処方せんをもってきております。突然、発熱、頭痛、筋肉痛、関節痛というような方もいますが、普通の風邪かなと思っていたらその数日後にジワジワと熱がでてきた方や筋肉節々が痛く感じる方や惡心、嘔吐、下痢など胃腸症状が現れる方もいます。熱が下がったと思ったら又上がり交互にくるような方もいます。

医院に診察したときはインフルエンザは陰性だったので安心していたら、その後症状が悪化してきたので再受診したら陽性になっていたという方もいます。現在、西洋医薬にはインフルエンザにはタミフル リレンザ イナビルなど特効薬がありますが、

漢方薬の「麻黄湯」(麻黄;桂皮;杏仁;甘草)をインフルエンザの患者様に投薬して有効性を調べたところ同等の効果が確認されたという報告があります。風邪かインフルエンザか解りづらい場合など漢方薬の「麻黄湯」などが良いのではという考え方があります。

漢方薬には
発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、には「麻黄湯まおうとう」。
首こり肩こりがひどい場合には「葛根湯かっこんとう」。
寒気、頭痛、腰痛などには「麻黄附子細辛湯まおうぶしさいしんとう」。
関節痛、神経痛に冷えを感る場合には「桂枝加朮附湯けいしかじゅつぶとう」。
発熱、頭痛に惡心、嘔吐、下痢などの胃腸症状の強い時には「藿香正気散かっこうしょうきさん」などが良く用いられ効果を発揮します。
それぞれ飲みやすいエキス顆粒、細粒などがあります。
その他に
疲労倦怠、食欲不振や手術後などの補剤としても用いる「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」にも、ウイルスの増殖を抑える効果があることがわかっています。
風邪をひきやすいタイプの人などに予防として用いたりするのも効果的です。中医学では「玉屏風散ぎょくへいふうさん:(生薬の黄耆、白朮 防風が入っています)」という処方も自汗し感冒などを引きやすいタイプの人に体質改善などにも用いられます。

薬局でご相談により購入できる漢方薬は証(症状)に合わせたものを用いるととても有効です。体を補い免疫力を上げることでウイルスの増殖を抑制するなどの漢方薬の特徴を生かして上手にご利用していただければと思っております。

パニック障害が改善していく 患者様の一例

2016-03-18 10:58:15 | 健康
クリニツクにてパニツク障害と診断されており1年半が経過 心身共に辛いご様子でした。  
そのご相談の患者様の改善例です。
素早く改善効果があった一例です。

すこし長くなりますが、参考にしていただければと思います。

パニック障害の症状には主にどのようなものがあるのでしょうか?

●心臓がドキドキする
●汗がドッと出る
●吐き気や腹部の不快感があるる
●息が詰まり呼吸が速くなる
●窒息するような感じがする
●胸が痛い。不快感がある
●全身または手足が震え

●冷えたりのぼせたりする
●めまいやふらつく感じがする
●感覚が麻痺する
●現実感が消失したり、離人感に襲われる
その他

これらの症状のうち、4つ以上が突然に起こり 電車にも乗れない状態になる方がいます。

漢方医学や中医学では
 その方の症状から「証」を分析してそれにあった漢方薬で体調の調整をはかります。漢方薬自体が総合的に働く生薬で構成されていますが、穏やかに効いてくる印象を持たれる方が多いようです。
逍遥散(白朮・白芍・白茯苓・柴胡・当帰・麦門冬 甘草・薄荷;生姜)などの疏肝(新陳代謝をたかめ、精神的な緊張を調整する)作用のある漢方薬が良くもちいられますが、それ以外のものでも 個々の人の「証」症状に合わせた漢方薬を選んでいきます。

春の季節は五臓では「肝」の働きが活発になりますが、樹木も芽吹きがあるように陽気が増してきて、自然界も社会も流動的な変化があらわれやすい季節ということです。体調の悪い人は精神的にも鬱しやすく、イライラも現れやすいといわれています。
養生としては筋肉・筋を伸ばしよくストレッチをかけて伸びやかに柔軟にしていくことが必要です。体から心へアプローチして心身の調和をはかりましょう。

物質である肉体自身へのアプローチは物質の薬でおこないますが、

さあそこで、大切になるのが心へアプローチをするカウンセリングです。

以前、パニック障害を改善した方の手記を読んだことがあります。その著者の場合は原因は子供の頃の認識にあったようです。その事に気付き理解し思考を変えてからどんどん改善されてきたということでした。気付くまでに3年間かかったといいます。
このように幼少のころからの認識からくるトラウマに苦しんでいる方もいるようです。

自分は、いつ、どんな時に、どんな状況でパニック障害の症状が出やすいのかを分析して原因となった出来事やその時の心理的な認識を知ることが大切です。そして肉体が心に影響されています。その心は脳の思考からくるものです。否定的に物事をとらえていることが肉体にも抑制的に働いていますので、その心のブロックを取っていけるように話しを進めていきます。否定的な思考の習慣を肯定的な思考の習慣に変えて行く方法を教えていきます。
カウンセリングで思考の受け取りがうまくいくと、みるみる改善していきます。
初回は、「漢方薬の味が苦くて苦手」と言っていたのが、2回目から美味しく感じ始めたと言います。その変化と同じように電車に乗ることも怖くなくなり、吐き気も収まり、動悸もなく、息の詰まることも薄れていきました。すごいことは、すこし息苦しいと感じても、数回深呼吸をするとおさまり、電車を自分で降り、やり過ごして調整できるようになったこです。自信が付き「こんどは好きなところへ遠出してみようと思う」というのです。1ヶ月以内での変化です。明るく、にこにこして、ますます元気になっています。自分で「私は偉い!(^^」といっています。

すごいですね
いつも思います、本人の「自然治癒力」は素晴らしいものだなーと感じてしまいます。ご本人に伝えます。受け取りが良かった全て貴方の力です。私はほんのちょっとお手伝いしただけですよ、本当に嬉しいことです。ありがとうございます。(^^)




気功教室の皆さんお疲れ様でした。「ありがとうございます、感謝しています」の秘密

2016-03-15 13:03:16 | 「漢方と気功で健やかライフ」日吉サークル
 
2016/3/12 土曜日   漢方と気功で健やかライフ」の皆さんお疲れさまでした。
 毎回、皆さんとお会い出来るのが楽しみです。
気功の教室なので、教室の気を良い状態にすることがとても大切です。アロマオイルを利用していただき香りのエネルギーでスッキリしていただくことや、元気の出る漢方茶などを飲んでいただくことで、気功の練気をより効果的にしています。

その他にとても大切なことがあります。まず指導する私の気が充実したパワフルなエネルギーになっていることです。そのためには大自然のエネルギーを採集した状態て教室におもむくようにしています。
さらに大切なことが、エネルギーが強ければいいというものでなく、私の気の質が純粋で清々しく綺麗な気でなくてはなりません。気を指導している者として、皆さん自身に幸せになっていただきたいという「気」を放つようにしています。そのためには私が幸せであることが大切です。
この教室があるから自分が指導できるという場をもらっているので本気で感謝している気持ちを気のエネルギーとして放つようにしています。

「ありがとうございます。感謝しています。」この波動が大切です。
今回は、私の実践で、「ありがとうございます。感謝しています。」を出来るだけ言い続けることで、どんな効果があるのかお伝えしました。

それは、外に向けているようですが、自分に向いています。「自業自得」の法則は良いことも悪いことも自分に返ってくるという法則です。それをを知る時、「感謝・ありがとうございます」は自分の「徳」を積む好意にもなっていることに気づくと「徳(とく)」が「得(とく)を生むということです。

禅・瞑想について
よーく冷静になって自分の「存在」を感じて見てください。私達の感じるという状態は、「あれもこれも感じているのは誰」その根源は「どこから来ているの?」という問いかけをする時、自分の中からなんだ、自分なんだ、自分の奥にある自分の心・思考からなんだと気がつくことができます。
苦痛も外から受けたものを自分自身で感じているという状態なので、まずは、最も大切にすべき相手は自分の心・自分自身へということになります。インドのヨガ修行者が自我を消そうとして無我の瞑想をしようとするのはその自分の感じるを超越しようという修行だといわれています。

全てのエネルギーは外にあり自分の外からくると思いがちですが、それは半分の状態で、もう半分は五感から感情のセンサーが受け取って自分の思考で自分自身が中心となって放っているエネルギーであるということです。

少林寺気功は佛教・禅宗の思想があるのが特徴です。

「禅」では自分の存在の探求に「呼吸の瞑想」、「食事の瞑想」、「歩行の瞑想」をしたりして自分が「生きている・息している」
自分にとっては、この世界では自分が宇宙の中心にいて自分自身の中にも宇宙があり一体化しているという自覚に目覚めるためのトレーニングをしているようなものです。

「今の貴方の一呼吸に、一歩に貴方の存在の全てがある」(ベトナムの高僧テイクナット・ハン大師の言葉)を自覚をできる時、一番大切な人は自分ということに気がつくでしょう。その自分は周り全てから与えられているということに気がつくとき、今、吸っている無料の空気にも、それを造っている樹木にも水にも大自然にも「感謝、感謝、ありがとうございます」という気持ちがわいてくるはずです。

気功で言うところの「天人地合一・天人合一」の思想はこんなことからも得られます。気功を行う時は心・思考の波動をまずは感謝の気持ちの波動にして行うと自分にも他にも良いエネルギーが流れるということだと思います。

元気になる秘密の方法
目が開いた瞬間、朝のスタートは、「ありがとうございます、感謝しています」、「目が見えます。ありがとうございます。耳が聞こえます、ありがとうございます。息が吸えます、ありがとうございます。触覚があり感覚があります、ありがとうございます。」・・・・・・・・自分の声は自分が最も多く聞いていますからありがとうございます、感謝していますを自分に与えてしまうことになります。何回でも10回.100回ても
ありがとうございます。感謝しています。という言葉を聞いてやな波動を感じる人はいませんから、自分に言っているつもりで外に発していれば良いです。自業自得の法則は鏡のようなもので自分を映し自分に帰ってきます。自分が元気になる秘密の方法です。
知らない内に「徳」を積む「得」を積むことになっています。

私の薬局での話しなのですが、80代のご高齢の患者様が薬局でお薬をもらうとき、「ありがとうございます。」何度も何度も言う方がいます。こちらは当たり前のことをしているだけですが、貴方のお役にたてて良かったです。感謝されて幸せな気持ちを頂いています。ありがとうございます。とこちらからも伝える気持ちになってしまいます。その方の言葉のエネルギーが外と内に向かって流れていくのだと実感します。この方の発する「徳」が私を幸せにしてくれているのです。その方は謙虚てすが、貴方は知らない内に人を幸せにしている事に気がついていますか?この方は今後も幸せに生きていける方だと感じました。

幸せを感じる方法の一つ。
人は人から、ありがとうございます、感謝されるとき、必要とされてるとき、幸せをかんじます。自分が発していれは自ずと自分が幸せを感じることになります。
だから、ありがとうございます。感謝しています。を言って差し上げてください。

倦怠感がとれない!

2016-03-09 12:31:14 | 健康
    

「いつも疲労感があり、もう長い期間、倦怠感が取れないので心配です。とても辛いのですが何か良い薬がありますか?」という問い合わせがあります。

疲れが取れないと思い栄養ドリンクを飲む習慣になっている人がいますが、栄養剤が良いと思い「ドリンク剤」を服用している人は気を付けて下さいね。アミノ酸やビタミン剤が多種類入っているので体に良く効いていると思いがちですが、アルコールやカフェインも入っていて神経を興奮させる働きがあり、一時的に神経が興奮するので効いている気がします。しかし、カフェインも多く取ると後で倦怠脱力感を訴える人もいます。ドリンク剤にたよるよりは安全で良く効いてくれるものが漢方薬にあります。必要以上興奮させることはなく、滋養してくれます。体の証にあいますと、総合的に作用して元気が湧いてきて体調が整うといった感じがします。
ご利用してみてはいかがでしょう。

参考までにお伝えします。
●倦怠感によく使われる漢方薬

※ 胃腸が弱く食欲がなく元気がでない  「六君子湯 りつくんしとう」、など
※ 全身ぐったりして元気がない 人には 「十全大補湯じゅうぜんたいほとう」「人参栄養湯にんじんえいようとう」、など
※ 冷えを伴う全身倦怠感  「真武湯しんぶとう」 冷えがさらに強い場合は「加工ブシ末」を加え調整します。

生薬の「人参」は胃腸も弱っていて貧血傾向があり低血圧症のような「虚証」タイプの方の気を強く補い元気になる実感を得やすい生薬です。薬膳で利用したり紹介した「六君子湯」、「十全大補湯」、「人参養栄湯」、など多くの処方に使われます。
逆に血圧の高い人は「党参」や「西洋人参」を用いると良いでしょう。 
 体の冷えに対しては 「生姜(しょうが)」やショウガを蒸した「乾姜(かんきよう)」や「シナモン・桂皮(けいひ)・肉桂(にくけい)」などが良く使われますが、体の内部からポカポカしてくる感じがします。さらに冷えが強く感じる方には「加工したブシ」が用いられますが、さじ加減が大切なので医師や薬剤師など専門家に相談して使われるものになっています。
          
※忙しい人には飲みやすいエキス顆粒や錠剤などがあります。証にあえばエキス顆粒や錠剤でも効いてるという実感がえられます。そのエキス顆粒や錠剤は飲みやすく便利ですが、原末の混合散剤や丸剤以外、「 ~ 湯エキス顆粒」などは元は煎じ薬液のエキスから作りますから、味にこだわらず煎じる時間がある人は天然の生薬の煎じ液を服用してみると効き目の違いを感じます。煎じ薬を服用したことがある方は解ると思いますが、エキス顆粒などと比べ天然の生薬の明らかにパワーの違いを感じるものです。


その他 にも 食欲不振、 内臓下垂(胃下垂・脱肛・子宮脱) の傾向のある方には「 補中益気湯ほちゅうえっきとう」、などがあります。

自分の証にあった漢方薬は慢性的な疲労感・倦怠感には良く効くという実感があります。今の季節、精神的なものも含め何かと疲労倦怠を感じている方も多くおられます。安心な漢方薬や薬膳など利用して元気になっていただければ幸いです。