ねずみさんのクリスマス☆

クリスマスの朝、
ねずみさんは、トントントンと　
とびらをたたく音で、目がさめました。
はあい、とへんじをして、とびらをあけますと、
だれもいません。
あれぇ？　とびらのとってに、
あかいながぐつのふくろが、かかっています。
ねずみさんが、なかを見てみますと、
みどりいろのリボンのかかった箱と、
ふたつおりのカードが、はいっていました。
そこには、こう書いてありました。

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　ねずみさんへ　

　　ことしは　すこしはやく、きんかんが手にはいったので、
　　タルトをこしらえてみたぞ。おいしいお茶といっしょに
　　おあがりなさい。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　サンタクロースより☆

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たんぽぽカフェでは、
のうさぎさんが、いきを切らしながら、
お茶のしたくをはじめていました。
うふふ。ねずみさん、よろこんでくれたかしら。
そうだと、いいな。
のうさぎさんは、こころのなかで、おもいました。

たんぽぽカフェのお客さま④

パーティーの日は　朝から、みんなで　飾りつけです。
ゴールデンクレストの　ツリーには、たくさんの星を
つけました。食いしんぼうのねずみさんは、
「はやくきんかんのタルトが食べたいな」と、書いた
紙をつりさげて、しろうさぎのおとこのこに、
「ねずみさんったら！たなばたさまみたい～」
と、笑われています。

のうさぎさんは、にんじんのケーキを焼いたり、
スープをこしらえたり、おおいそがし。

オコジョさんは、だんろにくべる　たきぎをあつめに、
森へ。ついでに、きのこも　とってきました。

しろうさぎのおとこのこの　おかあさんは、みんなに
マフラーを　編んできました。
(ケーキを食べおわるまでは、ないしょです)

くまのこは、はじめてのクリスマスパーティーに、
きょうみしんしん。目をぱちくりして、きょろきょろ。

さあ、じゅんびができました。
メリークリスマス！

たんぽぽカフェのお客さま③

くまさんが、アップルパイを食べていると、
ねずみさんが、やって来ました。

「のうさぎさん、ぼく、クリスマスパーティーのことで
おはなしがあって、来たんだけど…」

「クリスマス、ってなあに？」
と、くまさんは　たずねました。
「ぼく、かぜのたよりで　聞いたことはあるの。でも、ぼく、
よくは知らないの」

「そうよね…。くまさんは、そのころは　もう、ふゆごもりを
しているのね？」
のうさぎさんが、こたえます。

「くまさん、クリスマスって、とってもたのしいんだよ！！
おいしいものが、たくさん　食べられるの」
食いしんぼうの　ねずみさんが、いいました。

「それじゃ、ことしは、くまさんも来ることができるように、
すこし　はやく、パーティーにしましょうか」
のうさぎさんが、ていあんしました。
「オコジョさんにも、れんらくしましょうね」


……………………………………………………つづく☆

たんぽぽカフェのお客さま②

のうさぎさんが、りんごのジャムをこしらえていると、
窓のそとで、おおきくて　くろいものが、
がさごそと　動いているのが見えました。それから、
トントンと、ノックする音。
のうさぎさんが、とびらをあけると、
ちょっとおおきな、くまのこが　立っていました。

「こんにちは。ぼく、どんぐり山に住んでいる　
くま、です。そろそろ冬眠しようとおもって、
春までさよならねって、さいごに　
おそとに出たの。そうしたら、かぜさんにのって
あまずっぱい　おいしそうなにおいが　したの。
それで、そのにおいを　たどってきたら
ここに　ついたよ。ぼくにも、おいしそうなにおい、
わけてくれますか？」

のうさぎさんは、くまに、アップルパイを
ごちそうしてあげました。

………………………………………………つづく☆

たんぽぽカフェのお客さま①

北の町に住むオコジョさんが、
たんぽぽカフェにやって来ました。
もう、すっかり冬毛にかわっています。

こっちは、まだ ちょうちょさんが、
とんでいるね。
きせつをさかのぼって来たみたい。

のうさぎさんが、オコジョさんを
パーティーにおさそいしたのです。

それは、こういうわけでした。　


………………………………つづく☆