燃やす物がなくなって、ダテコ氏は、まず煙突を閉じました。
次に燃し口にもふたをしました。
窯の温度を下げないようにしたのです。
それでも、温度は少しづつ下がっていきます。
あと一時間。
一時間のうちに、燃料を見つけなければなりません。
え?
森のどんぐりの木ですって?
残念ながら、乾いた木でなければ燃料にはならないのです。
土の子太郎とロクロ之助は、帰り道を急いでいました。
突然大きな音と光が、目の前でおこりました。
まるで雷がおちたような感じです。
月のでた、こんなに良いお天気なのに・・・
シューシュー・・・
銀色の丸い物が、湯気を出して光っています。
周りには、赤や青や黄色の光が見えています。
丸い物の一部が膜のようになり、そこからにゅーっと人が出てきました。
「やっぱりちょっとずれた所に出てしまったようだ。
どうもクラウドチャンバーの調子がわるい。」
なにやらわめいています。
土の子太郎たちは、木の陰からその様子を見ていました。
「なんだろう?人かな?」
すると、丸い物から出てきた人が・・・
「おーい、そこにいるのはわかってるんだ。
出てきてくれたまえ。」
「え?」
二人は顔を、見合わせました。
つづく
次に燃し口にもふたをしました。
窯の温度を下げないようにしたのです。
それでも、温度は少しづつ下がっていきます。
あと一時間。
一時間のうちに、燃料を見つけなければなりません。
え?
森のどんぐりの木ですって?
残念ながら、乾いた木でなければ燃料にはならないのです。
土の子太郎とロクロ之助は、帰り道を急いでいました。
突然大きな音と光が、目の前でおこりました。
まるで雷がおちたような感じです。
月のでた、こんなに良いお天気なのに・・・
シューシュー・・・
銀色の丸い物が、湯気を出して光っています。
周りには、赤や青や黄色の光が見えています。
丸い物の一部が膜のようになり、そこからにゅーっと人が出てきました。
「やっぱりちょっとずれた所に出てしまったようだ。
どうもクラウドチャンバーの調子がわるい。」
なにやらわめいています。
土の子太郎たちは、木の陰からその様子を見ていました。
「なんだろう?人かな?」
すると、丸い物から出てきた人が・・・
「おーい、そこにいるのはわかってるんだ。
出てきてくれたまえ。」
「え?」
二人は顔を、見合わせました。
つづく