印刷博物館の『空海からのおくりもの』の高野版紹介のところに
おもしろい試みがされていました。
無地のカード状の紙が置いてあって、その何枚かを説明に従って
半分に折って重ね揃え、折り目の外側にそばにある糊をつけて、
『粘葉装』という高野版独自の製本のしかたを入館者が実際に理解
できるようにしてありました。
高野紙をつかった高野版には、装丁スタイルとして巻子や折本と
並んで、この『粘葉装』があります。解説によりますと、中国から
来た「胡蝶装」という製本様式を日本風にアレンジしたものだそう
です。いわゆる袋とじとは違いますし、私は『粘葉装』という製本
用語を知りませんでしたので驚きました。
と、これまでは、前置きでして、『空海からのおくりもの』の図
録が糸かがりこそしてありますがこの粘葉装を模してあってノドま
でページが開けて、実に見やすいのです。もっとも背文字はプラス
チックのブックケースの方に処理されています。
また、真っ黒の表表紙、裏表紙には高野版の経本の文字が箔押し
されていて見返しには神秘的な高野山のカラー写真、まさに、造本
装丁コンクールもので見事な造本です。思わず樺山館長に「どな
たの造本アイデァですか」とうかがったほどです。
おもしろい試みがされていました。
無地のカード状の紙が置いてあって、その何枚かを説明に従って
半分に折って重ね揃え、折り目の外側にそばにある糊をつけて、
『粘葉装』という高野版独自の製本のしかたを入館者が実際に理解
できるようにしてありました。
高野紙をつかった高野版には、装丁スタイルとして巻子や折本と
並んで、この『粘葉装』があります。解説によりますと、中国から
来た「胡蝶装」という製本様式を日本風にアレンジしたものだそう
です。いわゆる袋とじとは違いますし、私は『粘葉装』という製本
用語を知りませんでしたので驚きました。
と、これまでは、前置きでして、『空海からのおくりもの』の図
録が糸かがりこそしてありますがこの粘葉装を模してあってノドま
でページが開けて、実に見やすいのです。もっとも背文字はプラス
チックのブックケースの方に処理されています。
また、真っ黒の表表紙、裏表紙には高野版の経本の文字が箔押し
されていて見返しには神秘的な高野山のカラー写真、まさに、造本
装丁コンクールもので見事な造本です。思わず樺山館長に「どな
たの造本アイデァですか」とうかがったほどです。