忘年会のシーズンです。今日の会場は新宿住友ビルの48階の京料理店、朝日カルチュアセンターがあるから馴染みのビルなのに48階ははじめて。そこで発見したのが「平和祈念展示資料館」でした。いやに生真面目な館名だなと思いましたが、総務省委託とあったから納得。
コーナーが3つありました。兵士コーナー、戦後強制抑留コーナー、海外からの引き揚げコーナーで日本人の戦争体験の労苦を写真や絵画、実物資料を通じて知ってもらおうというのがねらいのようです。ビデオもあります。
時間がないので駆け足見学でしたが、戦後闇市派のひとりとしては興味深く、「やっぱり戦争は」の思いを強くしました。それにしても初めて目にした『臨時召集令状』のお粗末な印刷ぶりにには驚きました。赤紙だから赤い。しかし、なんとお粗末な赤色、こんなみじめな紙質、印刷の紙切れ1枚で軍隊にかりだされ、あげくに戦死ではと。
さらに戦後、旧ソ連のシベリアやモンゴルなどで強制労働に従事させられた兵士たちの生活用品展示、一般民で海外から引き揚げてこられた人々の労苦の証拠品、とくに引き揚げ船内のジオラマには心打たれました。
同じ日、朝刊には2015年を表す㈠字として清水寺で大書された文字が「安」だとありました。安倍政権、安保関連法案の安、テロや杭偽装などが醸し出した不安の安だとか。
私は知りませんでしたが、多くの人に東京都庁のとなり、住友ビルで展示を見て平和を祈ってほしいものです。入館無料で9時半から5時半です。