つらなりのほつれfray of sequence(17)雨も土も、栗花落。
あなた、まだ、ましよ。幾分かは、 物語を落ちてしまうにしても。 悲哀に満ちた物語を読...
いま世界はうなだれている(51)のほほん、ブニュっと。
(山羊兄妹はいつものほほんとして 話しをもぐもぐよく噛むとなか身がブニュっと出てくる ...
詩育日誌06.24うずくまる
周到を口語のまま記述する 夜からはじめてはなしを彫る爾来[じらい]のかたちになるまで ...
つらなりのほつれfray of sequence(18)月桃魚図①
差異/外遅。とってもイヤらしい、あきれるほどの、人魚たちだ。 月魚は木魚の身内である...
いま世界はうなだれている(52)月傘、可笑しい。
消えてしまっても雨を感じて月が滲むせえでええんか? (雨のすきまを菌糸が走りまわって...
詩育日誌06.27たまちばし、雨花。
すこしは発語の間をあけて居ない人を呼びこむそりゃ、楊梅か?ちばけな。焼け残ったたまちばしでたちばなしやまももさんは脳内では紫のレインコートだ過ぎ去った私語からラララが落ちて空襲...
つらなりのほつれfray of sequence(20)ニーナの首飾り
花をころがる首に 笑顔を飾り、橋を渡る。 月を渡ってしまった、と手を挙げて発言したのは、ニーナ。ざぶん、ざぶん。なんだろう、あの塔は。ハーゲンだったかシモンだったか四谷だっ...
詩育日誌06.29風に会った日
こうもりからあまもり雨が止んだのにもっともな答えから吊り下がるもしもをタタキではたい...
ゆらぐかけらShakenFragments(28)海流
海のゆらぐかけらがぐるぐる海のなかにどうして川が流れているの 風の向き、あるいは外への想いの強さ冷い水のうえに熱い水がのっかるから コリオリの力*が地球のおなかをコリゴリの...
6月の山羊句
六月は雨の句が多いはずなのに、早めに梅雨明け、あれれっ、梅雨めく声で始まったと思ったら、凛ひとしづくが夕暮れを煮詰めたジャムにして、のほんん虹で終わりじゃが。連日猛暑で、七月は汗を...