馬屋記ーヤギとクリの詩育日誌

南フランス田舎紀行(16)羊皮のデレナージュ、マザメMazamet

マザメ Mazamet は、タルヌ県とオード県の県境にある。

ノワール山(黒い山)山塊 majestueux massif de la Montagne Noire のなか、奥まったところに位置する、人口1万程の小さな町だ。

街の紋章から「3匹のミツバチの町」"Ville aux 3 Abeilles"と呼ばれる。

 

羊皮のデレナージュdélainage がこの町の産業であったが、今は寂れている。デレナージュは、羊や山羊の皮から傷つけることなく毛を取り去って、上質の皮を作る技術のことだ。中世ではこれが紙のかわりをしていた。

アルビジョワ十字軍によって攻撃された山の上の村オープールから逃げてきた人々が造った町と言われている。

マザメの街並みはどこにでもあるフランスの田舎町。歩いている人はいない。

カフェでは、静かでゆったりした時間が流れる。

バスを待つ人々と18世紀前半に建てられたサン・ソヴール教会 l'église Saint-Sauveu(左奥に見えている)。

バスはなかなか来ない。バスも国鉄もこの町が終点だ。

街の真中にカタリ派博物館 Musée du Catharisme がある。オフィス・ド・ツーリスムと同じビルにある。

この地域にも、アルビジョワ十字軍は侵攻した。アルビジョア十字軍 Croisade des Albigeoi 1209年 - 1229年は、南フランス(当時はオクシタニア)で盛んだった異端カタリ派を征伐するために、ローマ教皇インノケンティウス3世が呼びかけた十字軍である。

リンゴのタルトがあまりに美味しそうなので、一切れもらった。

今夜のワインはこの近くのフロントン Fronton "森の良い眺め"という名のシャトー2012年。日本では飲めないワインだ。

明日は、この町の近くにあるオーポールの廃墟に登る予定だ。

”良い眺め”を期待して早く寝る。


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