(山羊兄妹はいつものほほんとして
話しをもぐもぐ
よく噛むと
なか身がブニュっと出てくる
(楽しみを皿に多めによそってるわけじゃない
ほとんど、あるがまま。
腹が減ってくる
つらい鬼を
裏がえした声になる
(おーい、おーい、柵のせまいところに頭がはいって抜けない
角がひっかかる
からだ、がどんなに苦しくても
夏至の虹
で、思索する
(バラ科のくせにサクラの子どもを撥音便してさくらんぼう
ブニュっとが
そのことを露呈させても
雨の中でダンスする
だれかに気をつかうこともなく
(超ぶっとい白ネギを噛むつぶらな目とふくよかな濁音で
どんなにつらくても
が
のんきに冗談ばかり言っている
ように
のほほん
(つづく)