ドクトルかっちゃん[笑顔で元気] 1314KHzラジオ大阪OBC

ラジオ大阪(水) 17:45~パーソナリティーかっちゃん&仲みゆき・毎週お届けする医療健康情報です。

脂質も必要な栄養素、摂りすぎと酸化には要注意

2023-12-06 21:14:58 | 医療健康
この番組には食事に関してのお問い合わせが多いですが、なるべく無添加、無農薬か低農薬の食材を選んで、和食中心でご飯と発酵食品が大事です。
蛋白質は、肉は控えめにして豆類や魚貝類を食べて下さい。
調理は「煮炊き物にして、揚げ物、炒め物を控える様に」いつも私が言っていますが、毎日の食事の用意、主婦は大変ですよね。
短時間で調理が出来る冷凍食品を沢山買って、揚げ物、炒め物ばかり作っている家も多い事。
揚げ物の油も何度も使用している家も多い様です。
そんな人は、病気になったら病院に行けばいいと思っているでしょうが、食べていた物が病気の原因の要因だとは思わないですね。
私たちの体は食べ物から作られていますが、健康的な体も、病気に罹りやすい体も、食べ物が大きく関わっています。
血液、体液が汚れれば病気のリスクが高まります。
その為には腸で腐敗、酸化する食品は控えて、発酵する食品を食べる事が重要です。
アレルギーの子供さんやご主人の病気の相談で、炒め物、揚げ物を控える様に言うと、食べる物が無いというお母さんがいます。
昔は「和食の本を買いなさい」と言いましたが、今はインターネットで検索できます。
でも調理に時間がかかると嫌がるお母さんもいます。
一気に全て改善出来なければ、少しずつ出来る事から努力しましょうとしか言いようがありません。
とりあえず、炒め物、揚げ物を控える事と調理温度と油の管理の話をします。
体に良い野菜も高温調理をすると、発癌性物質のアクリルアミドが発生しますので、調理温度は120度以下にする事。
野菜炒めを作る時は、油を使わずに調味料を加えて、弱火で蒸し焼きにしてから、火を止めて油をまぶしてください。
酸化を防ぎ、食感も変わりません。
コロッケも弱火で素焼きにして、後から油を塗れば良いです。
揚げ物は控えめにして、マメに油を変える事が重要です。
透き通ったサラダ油を使う人が多いと思いますが、酸化が進むと体内で活性酸素が増加し、過酸化脂質に変わり、体も酸化して病気の原因になります。
1~2回ぐらいで変える方が良いでしょうね。
私も外食をしますが、魚や野菜が多いです。
たまにイワシやアジのフライも食べますが、小まめに油を変える店でしか揚げ物は食べません。
換気扇から油の臭いがする店には入りません。
使用中の油の酸化チェックは5項目あります。
①白い小皿に入れて黄色や茶色に変色していないか?
②サラサラだったのが、ドロッとしていないか?
③加熱した時に嫌なにおいがしないか?
④煙が出ないか?(通常は230度ぐらいで煙が出ますが、酸化すると、揚げる温度の180度で煙が出る)⑤ブクブクという泡が大きく消えにくい。(新しい油は細かい気泡が出て直ぐに消える)
以上の5点をチェックして、油の管理をしてください。
お好みでゴマ油や、こめ油、オリーブオイルなどブレンドするのも良いでしょう。
風味も付きますし、リノール酸やオレイン酸、αリノレン酸、ビタミンE,ガンマオリザノールなど様々な有効成分も摂取出来ます。
でも揚げ物は控えめにしてください。
不飽和脂肪酸など脂質も必要な栄養素です。
ポン酢と混ぜてドレッシングなどの調味料に使用すれば、油の酸化も進みません。
脂質はゴマや大豆、小魚、クルミなどでも摂取出来ますし、卓上に煎りゴマ入りのゴマすり器を置いておくのも良いでしょう。
煮物は面倒だという人もいますが、具材を切って調味料を入れて加熱すれば出来ますので、少し時間はかかりますが、実際の手間は炒め物とそう変わりません。
特にこれからは魚介類と豆腐、野菜の鍋物がお勧めですね。
残った出汁にはアミノ酸やビタミン、ミネラル、水溶性食物繊維など様々な栄養素が含まれています。
ご飯を入れての雑炊も美味しいし、出汁が多ければ、半分残して翌日でも雑炊に出来ます。

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