ドクトルかっちゃん[笑顔で元気] 1314KHzラジオ大阪OBC

ラジオ大阪(水) 17:45~パーソナリティーかっちゃん&仲みゆき・毎週お届けする医療健康情報です。

病気の予防と健康維持には腸内フローラと腸の機能が重要

2024-04-25 09:44:26 | 医療健康
腸の働きは?
と聞かれると食べ物の消化吸収って答える人が殆どです。
一般的にも栄養の消化、吸収から排泄までと言われますが、腸内細菌に助けられて、もっと様々な働きをしています。
腸内細菌が発酵して毒素を分解解毒したり、短鎖脂肪酸、ビタミン、体内酵素、体内ホルモン、免疫物質の生成、造血など20種類以上の働きをしています。
一般的に血液は骨髄で造られると言われていますが、昔から腸管造血説という理論があります。
千島学説、森下敬一学説と言われ、赤血球は腸管で造られるという理論です。
多くの医者がそんな馬鹿な事と言われていましたが、2018年の研究で、腸を移植した患者の血液にドナーの血液(白血球)が混じっていることが確認されています。
腸は単なる管ではなく、「第2の脳」と呼ばれるほど複雑な組織です。
表面が絨毯の毛のような「腸絨毛」5000万本に覆われています。
表面積は皮膚の200倍(テニスコート1,5面分)で、体の外に接しています。
腸の中には内容物がありますが、血管はありません。
だから体の外なのです。腸には、全身の毛細血管の55%、リンパ球の60%、脳以外の神経が50%集まっています。
腸は最大の免疫組織、最大の末梢血管組織、最大の神経組織なのです。
そして、脳内ホルモンのセロトニンは90%が腸に集まっています。
血小板に8%、脳にはわずか2%しかありません。
セロトニンは脳内ホルモンというより、腸内ホルモンですね。
元々は腸の伝達物質ともいわれます。
特に腸は十二指腸から小腸の機能が重要です。
大腸は1.5mで水分吸収と排泄に関わっています。
小腸は長さ5~6m(十二指腸、空腸、回腸)に分かれていて、様々な働きをする場所で重要です。
その大事な小腸にも病変が見つかっています。
421人のダブルバルーン内視鏡検査で、215人何と51%の人の小腸の病変が確認されています。
その中に小腸癌が7例見つかっています。
抗生物質、痛み止め、風邪薬、アスピリンなどによるキズ、ただれの炎症性腸疾患が増えています。
特に痛み止めの鎮痛剤による炎症が多いようです。
農薬や添加物などの化学物質、高脂肪、高蛋白の食事による「腸内フローラ」の乱れも原因の一つと考えられます。
血液検査の異常や病気も毎日の食事と腸の機能低下が大きな原因です。
健康維持を考えて運動その他、実践する事も大事ですが、健康維持の基本は毎日の食事と食べ物の受け皿、小腸と腸内細菌のバランスを良好にする事です。
昔からの郷土料理など和食中心で、高温調理と油物を控えて、発酵食品をしっかり食べる事です。
特に外食だけでなく、ご家庭の料理も発酵食品と食物繊維、ミネラルの摂取量が不足しています。
このご時世、野菜が少ないと思ったら食前のサプリも活用すべきです。
腸の働きが気になる方は、みそ汁、酢の物、漬物、梅干など毎日食べてください。
塩分が気になるという方もいますが、ご飯を食べれば塩分は薄まります。
また、これから暑くなり汗をかけば塩分も排出出来ます。
その他、カリウムの多い夏野菜は塩分の排出を促進してくれます。
糠漬けなどの発酵食品には乳酸菌発酵の「乳酸菌生産物質」が微量含まれています。
これは小腸の働きを助けます。
大腸のビフィズス菌には「オリゴ糖」がおススメです。
お料理の甘味料としてお砂糖代わりに使うには純度55%の「フラクトオリゴ糖」シロップ。
その他ヨーグルトやパンに塗ったり少し甘みが欲しい時は純度95%のフラクトオリゴ糖95というシロップがあります。
フラクトオリゴ糖95は、市販されているオリゴ糖シロップの中でも一番純度が高いです。
もっと高純度で甘くないオリゴ糖は純度99.5%、糖質0%のビオネ・ビートオリゴがお勧めです。
ビオネのビートオリゴは、市販されているビートオリゴやラフィノースよりも純度が高いです。
腸内細菌は腸の部位により棲んでいる菌が違います。
小腸の乳酸菌には乳酸菌の発酵食品、大腸のビフィズス菌にはビートオリゴ、大腸の酪酸菌には食物繊維が必要です。
和食は日本人の腸内細菌バランスを健康にしてくれます。
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便秘と便臭の改善には食物繊維と高純度のオリゴ糖

2024-04-17 23:02:19 | 医療健康
家族が使用した後のトイレの臭いがストレスになっている人は多い様です。
本人はいつもの事なので気にならないでしょうが、直後に使用されるご家族は迷惑ですね。
それ以外に便秘で悩む女性も多いです。
お勧めの食材は食物繊維と発酵食品とオリゴ糖です。
便秘も臭い匂いも腐敗菌が多く、善玉菌が減少しています。
大腸の腸内細菌は種類も多く沢山の菌が生息しています。
大腸は約1.5mあり、上部の善玉菌はビフィズス菌、下部には酪酸菌が棲んでいます。
これらが減ると腐敗菌が増殖し、便も黒く臭くなります。
お勧めの食材は食物繊維と発酵食品、特に根菜類のゴボウやレンコン、タケノコ、コンニャク、切り干し大根などの食物繊維は酪酸菌を増やす働きがあります。
そして糠漬けなどには乳酸菌以外に酪酸菌が付いていて、酪酸菌の補充になります。
大腸上部のビフィズス菌を増やすにはオリゴ糖が一番です。
便秘がちの方にもオリゴ糖はお勧めです。
お砂糖の代わりに甘味料で使用されるなら、フラクトオリゴ糖シロップ。
フラクトオリゴ糖は40年以上前に明治製菓が世界で初めてのオリゴ糖として開発しました。
甘味の要らない方には純度99.5%、糖質0%のビートオリゴ(ラフィノース)がお勧めです。
血糖値の高い方も安心して使用できます。
但し甘くありませんので、甘味料として使用できません。
お米を炊く時に1合に1~2g入れて頂くと、保水膜が増えてご飯も美味しく頂けます。
そして1週間程で家族全員の便の色と臭いが変ります。
ビフィズス菌が増えて腐敗菌を抑制するので、便の色も薄くなったり黄色くなったりして、臭い匂いも軽減します。
お茶やコーヒー、紅茶などの飲み物やみそ汁、スープに入れても良いです。
便秘の赤ちゃんには、母乳の場合はお母さんがオリゴ糖を食べると母乳の質も良くなり赤ちゃんの便通も良くなります。
粉ミルクの赤ちゃんにはミルクを作る時に1g程混ぜてください。
1日に1~2回で便通も良くなります。
ビートオリゴの原料は北海道で栽培しているビート(さとう大根)です。
収穫後、外の大きなテントの中で1月迄保存します。
寒い中で寝かせると砂糖大根に含まれる砂糖がオリゴ糖に代わって、ビートオリゴの含有量が増加していきます。
それを絞ったビート糖蜜から砂糖を精製した後、ビートオリゴを抽出しています。
ビートオリゴは平成4年に開発されて、日本で初めて購入して食事指導に取り入れて全国に広めたのが私です。
今月のプレゼントのビートオリゴは植物抽出、高純度(約99,5%)、糖質0%のオリゴ糖で、大腸のビフィズス菌のエサに最適です。
胃ろうの患者さんに使用している総合病院や透析患者に推奨している腎臓病協議会などの団体もあります。
1日5gの摂取で便臭や便秘の改善、アレルギー、歯周病予防効果など様々な成果が報告されています。オリゴは他の食品、大豆などにも含まれていますが、大豆でオリゴ5g摂取しようと思うと、大豆400gも食べないといけません。
その点、ビートオリゴは手軽です。
近年、大腸ポリープや大腸癌、直腸癌も増えています。
便秘と下痢を繰り返す場合、大腸ポリープの疑いがあるので、検査もお勧めします。
便秘や大腸ポリープも食養生で良くなる事もあります。
便秘や腸の不快感の原因は様々ですが、傾向としては肉や油物が多い、野菜を食べない、発酵食品が嫌い、ご飯を食べない、水分の不足、大腸の蠕動運動が悪い、大腸のビフィズス菌や酪酸菌が少ないなど・・・
生活習慣も大事ですので、和食中心の食事を心がけて、発酵食品も種類多く食べてください。
そしてオリゴ糖や乳酸菌生産物質を摂取すると、「健康的なカラダ」に変身する事が出来るでしょうね。
1980年から腸内細菌と乳酸菌生産物質の研究を始め、1985年に乳酸菌生産物質とフラクトオリゴ糖を配合した「乳酸菌生産物質ビオネ」を開発しました。
そして1993年にビートオリゴも配合し、現在のビオネが完成しました。
ビフィズス菌も種類が多く、2種類のオリゴ糖を配合した方が相性も良い様です。
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感染症と血液型・血液型の起源は腸内細菌?植物にも血液型がある

2024-04-10 17:53:44 | 医療健康
最近は感染予防とワクチンのご質問が多いです。
今後も新たなウイルスは発生します。
免疫で大事なのは腸管免疫ですから、善玉菌優勢の腸内フローラを造る食事が重要です。
その他、血液型との因果関係もあります。
インフルエンザも新型コロナもその他、感染症を発症した人の血液型の統計を取れば、感染しやすい血液型の統計がとれると思います。
感染者の食事の傾向も統計を取れば面白いでしょうね。
ノロウイルスやその他の感染症も、発症する人、発症しても軽く済む人、発症しない人がいます。
血液型と感染症の関係では、中南米はほとんどがO型です。
Oは梅毒に感染しにくいので、梅毒で沢山の人が死亡してO型が生き残ったと言われています。
インド、パキスタンはO型が少ないのは、コレラ、ペストはOに感染しやすいからO型が少なくなった。A型はペストには感染しにくいが、天然痘には感染する、その他の感染症はA型が一番発症しやすいと言われています。
血液型はABOで表現されていますが、元々人類は(紀元前3万年ホモサピエンス)アフリカ大陸に住んでいてO型しかいませんでした。
東南アジアに移動した農耕民族から紀元前25,000~15,000年前にA型が生まれました。
南西アジアに移動した遊牧民族からB型が発生しました。
AB型は混じり合って1000~1200年前に発生したと言われています。
だから両方が交じり合った朝鮮半島は世界一AB型が多いです。
血液型は赤血球の糖鎖の違いです。
糖鎖とは、赤血球に髭が生えていると想像してください。
(O型+ガラクトースB型、O型+NアセチルガラクトサミンA型、AB型はO型+Nアセチルガラクトサミン+ガラクトース)
血液型は大昔の人類の腸内細菌(乳酸菌や酵母菌など)が関与して、生まれた産物です。
人類の腸内細菌は食生活によって違います。
元々O型しかいなかった人類は食事内容と腸内細菌の発酵物質によってABOの血液型ができたと思われます。
農耕民族の腸内細菌はA型、遊牧民族はB型というように・・・
お腹に棲む乳酸菌も血液型によって、生息する菌のタイプが違います。
乳酸菌を食べても相性が悪ければ、意味ないかもしれません。
でも乳酸菌の発酵物質(バイオジェノミクス)は相性に関係なく、様々な働きをしてくれます。
また、プレバイオティクスのフラクトオリゴ糖やビートオリゴも血液型に関係なく、大腸に棲んでいるビフィズス菌を増やす働きがあります。
人間の血液型を調べるとき、血液(赤血球)と抗体(抗A抗体、抗B抗体)を混ぜて、その反応から血液型を特定します。
実は人の血液型も細かく分類すると37通りあると言われています。
動物もニホンザルB、O、猫A、B、AB、豚と魚はA型が多く、亀B、カエルAB、チンパンジーA、O、ゴリラB、鶏は14通りあります。
実は植物にも血液型があります。
血液の代わりに植物をすりおろした液で同じように調べると、植物に含まれる糖タンパクによりABO式血液型に分類することができます。
血液型が特定できる植物は約10%程度で、代表的なものは以下の通りです。
A型:アオキ、ヒサカキ B型:イヌツゲ、セロリ、ツルマサキ AB型:バラ、スモモ、ソバ、コンブ
O型:ツバキ、ダイコン、ゴボウ、エノキ、キャベツ、ブドウ、イチゴ、梨、サザンカ
カエデ(紅葉)はO型とAB型ですが、AB型だと黄色い紅葉(黄葉)になり、O型だと赤い紅葉になります。
太陽の光に良く当たるとABからO型に変わり赤く染まるという事です。
植物に血液型があるという事を知らない人が多いです。
AB型の蕎麦アレルギーのある人の血液型を細かく調べれば何か共通点が見つかるかもしれませんね。
いずれにしても血液型は遺伝です。
そして腸内細菌も先祖代々遺伝しています。
先祖が食べていた食べ物が一番皆さんの体に合う食べ物でしょう。
日本人の祖先は農耕民族ですから和食が一番ですね。
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感染症の予防、病気の予防の一つ、からだを冷やさない事と温める事

2024-04-03 17:59:55 | 医療健康
今日でラジオ大阪のこの番組も15年目に入りました。
沢山のリスナーさんのお陰で長年続けてくる事が出来ました。リスナーの皆様、本当にありがとうございます。
はしかの感染予防についてご質問がありましたが、はしかは幼少期に一度感染すると殆どの人は生涯免疫が持続しますので大丈夫です。
ワクチン接種も1~2回摂取すれば95%以上の人は予防できると言われていますが、ウイルスと接触しない人もいるので、実際はもっと低いかもしれませんね。
3月もインフルエンザや新型コロナに感染した人が沢山いました。
この数年間はワクチン接種についての質問も多かったです。
ワクチン接種は推奨されていますが、反対されている医師もいますので、自己判断で決めてください。
ワクチンを接種してもコロナに2~3回感染した人が結構いる様です。
また、ワクチンを接種しなくても今まで感染しなかった人がいます。
この違いは何でしょうか?
感染しやすい人、また感染後の後遺症やワクチン接種後の体調不良も、冷えや血液循環の悪い人に多い様です。
先月初めてお会いした医学博士が面白い方でした。
考え方の基本が自然な発想で、私も同感なので色々なお話をしましたがとても楽しかったです。
神奈川歯科大学大学院統合医療講座、特任教授「川嶋朗」先生です。
東京にある統合医療SMDクリニックの院長で感染後の後遺症やワクチン接種後の後遺症の治療もされています。
同じ病名でも患者さんの体は個々に状況が違います。
でも一般的な治療は同じ治療をされています。
川嶋先生は様々な病気に対して体の状態を把握して、様々な治療法の中から体に合う組み合わせを患者さんと一緒に決めていきます。
冷え研究では第一人者とも言われています。
春になってだんだん暖かくなってきましたが、これから梅雨時までは夕方から冷える日もありますし、初夏、そして真夏もエアコンで体が冷えている人が多いです。
そんな冷える方におススメの本が先月発売されました。
著者は川島朗先生です。
今まで沢山の著書を出版されていますが、今回は「原因不明のカラダの不調は温熱で驚くほど改善する」です。
冷えと温める事に関して分かりやすく書かれています。
2003年からの研究では、アトピーや転移がん患者に湯たんぽによる温熱療法を行い、リンパ球の増殖を確認されています。
その他、温めるグッズの腹巻、カイロ、湯たんぽ、蒸しタオル、ソックス、温熱器などの使い方、体を温める食事、運動、ストレッチ、筋トレ、マッサージ、ツボ刺激、正しい入浴などとても内容が濃い本です。冒頭のまえがきもすごく面白いです。
「原因不明のカラダの不調は温熱で驚くほど改善する」
「温熱」の効果はすでに多くの読者が知っており、「温めることはカラダによい」「冷えはカラダに悪い」という認識をもっている。また、「温熱療法」「温めて症状を改善する」「冷えとり」「体温を上げる効果」に関する書籍も多数出版されている。
他方、体調不良の原因がわからず、不定愁訴や慢性疾患に悩む人が増えている。クリニックを受診しても原因を特定できないことが多く、「加齢によるもの」「ホルモンバランス」「更年期」「ストレス過多」などとあいまいな要因を示し、表層に現れている症状を抑えるクスリを処方し、「しばらく様子を見ましょう」ということになる。
これら原因が特定できない疾病や症状は、多くの場合「自律神経失調症」とされることが多い。つまり、何らかの要因で自律神経の働きが乱れ、それがさまざまな疾病や症状につながっているということである。
そこで本書では、「温熱」や「注熱」によって自律神経に刺激を与え、自律神経の働きをととのえることによって、原因不明の体調不良を改善する方法を示した。
第1章 医療現場から驚きのレポート・こんなにもすごい「温熱」の効果 
第2章 なぜ冷えると病気になるのか
    原因不明の症状は〈冷え〉による自律神経の乱れかもしれない
第3章 自律神経を狂わせる〈冷え〉の正体
第4章 毎日の「温活」で〈冷え〉をとる
第5章 自律神経をととのえる最良の方法ーー「熱刺激」で自律神経を調整する
第6章 診断即治療の実例とセルフケアによる温熱治療の実例
 第7章 がん治療に効果絶大「温熱・免疫療法」
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