ドクトルかっちゃん[笑顔で元気] 1314KHzラジオ大阪OBC

ラジオ大阪(水) 17:45~パーソナリティーかっちゃん&仲みゆき・毎週お届けする医療健康情報です。

乳癌患者の増加と乳癌を予防する食べ物

2024-07-24 17:45:16 | 医療健康
先週はガン予防のお話をしましたが、近年増加傾向にある乳癌も食べ物と関係している様です。
検査も大事ですが、予防する食べ物と生活習慣はもっと大事です。
欧米人は日本人と比較して乳癌の発症率が高いです。
欧米人があまり食べないのが大豆です。
殆ど食べない人も多い様です。
大豆だけに多く含まれる成分で「イソフラボン」があります。
イソフラボンはインスリンの効き目が良くなり糖尿病の予防になります。
その他、脳梗塞と心筋梗塞の発症率を下げ、骨からのカルシウムの流出を減らします。
血液中に含まれるイソフラボンの濃度、イソフラボンの摂取量と、乳がんとの関係を調べたデータがあります。
参加者をイソフラボンの摂取量により4つのグループに分けて比較したところ、摂取量が多いほど発症率が低くなりました。
摂取量が最も少ないグループとくらべると、イソフラボンを最も多く摂取しているグループは、乳がんの発症率がなんと約3分の1になっています。
という事は、イソフラボンには乳がんを防ぐ効果があります。
イソフラボンは大豆、豆腐、みそ、納豆から摂取して、サプリメントは使用していません。
その他、運動でも閉経後の女性がスポーツや運動を週に3回以上おこなうことで、乳がんの発症率が30%くらい下がることも分かりました。
大腸がんなどその他の癌も、日本人で運動による予防効果が確かめられています。
また、睡眠不足で乳がんの発症率が上がるという報告もあります。
不規則な生活によって、人間にもともと備わっている体内時計が乱れると乳がんが発生しやすくなります。
欧米の調査では夜間勤務の女性は、昼勤務の女性と比較して乳がんの発症率が1,4倍です。
旅客機の女性客室乗務員が退職後に乳がんになる確率は、そうでない女性とくらべて5倍高いなどの報告があります。
欧州の一部の国は、夜勤が多い看護師と客室乗務員が20年以上勤務したあとで乳がんになった場合に、労働者災害補償保険による給付が受けられる制度があります。
日本でも、夜中に仕事をしている人は肥満になりやすく、高血圧、心臓病、脳血管障害、糖尿病、さらには、うつ病の発症率が上がることが分かっています。
これに関係すると考えられているのがメラトニンというホルモンです。
人間には体内時計があり、昼間活動して夜間眠るよう生の機能を調節しています。
メラトニンは体内時計のリズムを作るのに欠かせないのです。
夜間勤務、もしくは不規則な生活で夜間も明るい照明にさらされると、メラトニンの分泌が大きく減ってしまいます。
メラトニンは体内時計の調節だけでなく、がんの発生をおさえるがん抑制遺伝子の作用や、性ホルモンの分泌にも深くかかわっていて、夜間勤務でメラトニンが減少すると、乳がんを発症しやすくなるおそれがあります。
女性だけでは無く男性も、交替勤務につく男性は、昼間だけ働く人とくらべて前立腺がんの発症率が3倍高くなっているのも分かっています。
もちろん、昼勤務の人と、夜間勤務の人では食事の内容も違うと思いますが、残念ながら総合的に調査されたデータはありません。
取り合えず今出来る事は食養生、肉よりも大豆や魚で蛋白質を多く取る事。
大豆、豆腐、みそ、納豆、きな粉がお勧めです。
そして発汗する様な適度な運動と早寝早起き。
結局、昔の人の生活を真似する事が病気の予防になります。
メラトニンを生成するのには必須アミノ酸のトリプトファンが必要ですので、発酵食品(味噌、納豆、漬物類)や小魚を食べる事と鉄分不足を補う事も重要です。
発酵食品に含まれる乳酸菌発酵物質は整腸作用や免疫細胞を活性化する働きもあります。
また、アミノ酸には疲労回復効果があります。
但し油料理や肉の油などはアミノ酸の吸収が低下するので要注意です。
また、筋肉を付ける為に必要なたんぱく質は朝食べる方が効果的なので、朝食には納豆やみそ汁、小魚(缶詰)なども食べる様にしてください。
その他、造血に必要なビタミンB12は海苔に豊富に含まれていますので海苔も食べましょうね。
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癌の予防と再発予防は生活習慣

2024-07-17 18:18:11 | 医療健康
二人に一人が癌になると言われていますが、二人に一人は癌が治っているとも言われています。
治る力を生活習慣が邪魔をしている人は癌が治りにくいし、治っても再発するリスクが続きます。
本来健康である身体の邪魔をしているのは、自分自身の生活習慣です。癌が治る生活習慣を実践する事により自然治癒力が働いて癌が治る人がいます。
癌が治る生活習慣は、がん予防にもなります。
自然治癒力の原点は、奇麗な血液が全身隈なく循環して、酸素と栄養を全身の細胞に供給する事です。
自然治癒力=「心・食・体」の調和
心・神経を使うと筋肉が緊張し、血液循環が悪化。
消化管の働きが低下し、体が冷える。
ストレスを溜めない、悩んでも結論の出ない問題は長時間考えない、将来やりたい事を考えて希望を持つ事。食・腸内フローラを発酵型にして奇麗な血液を作る。(和食と発酵食品が重要、高温調理をしない事)
体・筋肉の緊張をほぐし、骨格のバランスを整えるストレッチや入浴。
適度な運動で血液循環を促進する。
細胞は一秒間に500万個入れ替わります。
30秒(1億5000万個の細胞)に1個、癌細胞が生まれますから、1日に数千個の癌細胞が出来ます。
健康体なら自然治癒力で癌も消滅しますが、生活習慣の悪い人の体内では癌が増殖していきます。
1センチの癌(10億の細胞)が出来るのは10~20年かかります。
癌が分かった時に癌になったのでは無く、もっと以前から癌になっていたのです。
但し1cmの癌は1~2年で急激に増殖します。
癌は低体温、無酸素、糖質を好みます。
睡眠、有酸素運動、食事が大事です。
体を温めてヒートショックプロテインを増やす(細胞の修復、癌細胞をアポト-シス)
入浴や温熱療法なども有効です。
顆粒球(好酸球、好中球、好塩基球)は交感神経で働きます。
昼・緊張は細菌を殺すが癌細胞を増殖させる。
心、精神面も大事です。
リンパ球は副交感神経で働きます。
夜・適度な睡眠(早寝早起き)と心の安堵は癌細胞を殺します。
夜10時からの4時間は寝る様に。
不安、痛み、ハードな仕事、不眠は癌を増殖させます。
長期の抗がん剤 ⇒リンパ球を減少させて免疫を壊す。
癌に限らず、様々な病気がありますが、予防も治療も生活習慣を意識して良好な体の状態を維持する事が大事です。
動物性たんぱく質や油物の取りすぎは腸内フローラが悪化して血液を汚します。
老廃物の排泄は排便(70%)と排尿(25%)、そして発汗(5%)も大事です。
肝臓で解毒された老廃物や体内毒素、化学物質は胆嚢に胆汁と一緒に貯められて十二指腸に出てきて、便と一緒に排泄されますが、腐敗菌が多い人はまた毒素に変わり体内に吸収されてしまいます。
便秘の方は最悪です。
オリゴ糖や食物繊維、発酵食品をしっかり摂取してください。
血液を汚さない為の食養生と免疫の最前線の腸内フローラを良好に保つ事は重要です。
エアコンなどで汗をかかない時は、老廃物が溜まりやすいです。
血液循環を促進し発汗を促す入浴や適度な運動も大事です。
特に低血圧、低体温の人は汗が出にくいので要注意です。(本来の日本人の平均体温は36.9度)
腸内細菌の善玉菌は腸の場所によって棲んでいる菌が変わります。
小腸約5~6mは乳酸菌と酵母菌。
増殖させる為にはご飯と発酵食品が必要です。
低血圧や特に低体温の人はご飯と発酵食品不足の人が多いです。
大腸は1.5mですが上部と下部で棲んでいる菌が違います。
大腸上部はビフィズス菌。
ビフィズス菌はオリゴ糖の摂取で増やす事が出来ます。
甘味料ならフラクトオリゴ糖シロップ。
お米を炊く時に混ぜるなら糖質0%のビートオリゴがお勧めです。
ご飯の保水膜が増えて、ご飯も美味しくなります。
大腸下部は酪酸菌。
種類も数も一番多い場所です。
ゴボウ、タケノコ、レンコン、野菜、海藻類などの食物繊維で増えますが、糠漬けなどを食べて酪酸菌を補充する事も必要です。
糠漬けは乳酸菌発酵物質を含んでいますので、小腸の常在菌の乳酸菌を元気にする働きや腐敗菌を抑制する働きがあります。
乳酸菌のサプリも様々な商品が販売されていますが、摂取しても定住して増殖する事は殆どありません。お腹に棲みついている、常在菌の乳酸菌を発酵、増殖させる為にも、発酵食品に含まれる乳酸菌発酵物質や短鎖脂肪酸は重要です。
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日本人の食生活と病気「日本食生活史年表」

2024-07-10 17:53:34 | 医療健康
不健康な生活習慣が病気を招きます。
特に食事は重要ですが、インスタント食品を買う人が沢山います。
糖質や脂肪過多でビタミン、ミネラル類など、大事な栄養素が不足すると様々な病気の原因になります。
特にインスタント食品はビタミンB1不足になると言われています。
昔から日本はビタミンB1不足で脚気が流行してきました。
初期症状は、疲れやすい、食欲不振、倦怠感で、神経や心臓に関連した症状も出始めます。
手足に力が入りにくくなり、感覚が鈍くなったりします。
心拍数が増えていくと動悸や下肢の浮腫みから心不全を発症する事もあります。
腸内細菌はビタミンB群を作ってくれるので、食の原点は和食です。
和食の始まりは縄文時代(期限前1000~600年)です。
大陸より稲作技術渡来
・平安時代 白米を食べていた貴族に脚気流行
・江戸時代 江戸、大阪で庶民の間にも白米常食による脚気流行
・明治10年 西南戦争で脚気患者多数発生
・明治27年 日清戦争で脚気患者多数発生
・明治37年 日露戦争で脚気患者25万人
・明治43年 村井玄斎夫人、脚気に炒り糠入り味噌の常食が効用有と説く
・大正2年 遠山椿吉、脚気予防に5分づき米を推奨・大正3年 玄米食が推奨される
・大正8年 脚気予防に玄米パン、糠入りパンが発売・大正12年 脚気死亡者2万6796名
・昭和6年 二木謙三、玄米普及食堂を開き、講習会を行う
・昭和18年 配給米が五分づき米となる
・昭和19年 六大都市の国民学校の給食、パン食のみとなる
・昭和25年 「タンパク質を摂りましょう」運動「ビタミンを摂りましょう」運動
・昭和27年 完全給食を全国小学校に拡大実施
・※昭和29年 アメリカでPL480法案(通称、余剰農産物処理法)成立
・昭和29年 農林省、アメリカ余剰農産物購入協定調印、学校給食法制定
・昭和30年 粉食指導に全栄養士参加昭和31年 キッチンカー活動開始(5年間で2万会場200万人動員)、小麦粉と大豆油の料理を栄養改善運動と称し大キャンペーンを行う。コーラ発売
・昭和33年 厚生省、国民栄養調査4人に1人が栄養欠陥、インスタントラーメン登場、厚生省「六つの基礎食品」普及活動開始
・昭和35年 大豆の輸入自由化
・昭和36年 「1日1回フライパン運動」を普及
・昭和55年 スポーツドリンク盛況
・昭和56年 「過食時代の栄養失調の子供増加傾向」と警告
・昭和60年 政府食生活指針で「1日30品目」提唱
・平成9年 厚生省、糖尿病実態調査で患者数は予備軍を含め1,370万人。減反政策強まる・・・
日本の食の歴史は、白米を食べるようになってからは脚気との戦いでした。
その後は昭和29年にアメリカでPL480法案(通称、余剰農産物処理法)が成立すると欧米型食生活が定着し栄養過剰との戦いになりました。
日本人の食事は1956年(昭和31年)から西洋食が普及し、と日本人の死因が変わりました。
1947年の死因は結核、呼吸器感染、胃腸炎、脳血管疾患、老衰でした。
現在、癌、心疾患、脳血管疾患、肺炎、不慮の事故
・1958年(昭和33年)から癌、心臓病、脳卒中と死因が変わりました。
現在、老衰でなくなる方は約2%。100人にたった2人?
特に1970年以降からは食生活の欧米化と化学物質で、腸内細菌がダメージを受け、アレルギーが増えています。
1960年代後半からのアメリカでは、心臓病や癌などの生活習慣病の医療費が国家予算を圧迫し、大変な問題になっていました。
1977年にジョージマクバガンが発表した「マクガバン・レポート」は全米に衝撃を与えました。
当時の「アメリカ人の食生活は命を奪う死病の元」として、全粒穀物、果物、野菜、鶏肉、魚、低脂肪乳を増やし、肉類、バター、卵、脂肪、砂糖、塩分を減らすことを報告しました。
アメリカでは病気にならないための食生活の目標が6つ設定されました。
1.炭水化物の比率を(全カロリーの)55-60%に増やす。
2.現在40%の脂質を30%に減らす
3.飽和脂肪酸を10%に減らす。
多価不飽和脂肪酸、一価不飽和脂肪酸を10%にする。
4.コレステロールを1日300mgに減らす。
5.砂糖を15%に減らす。
6.塩分を3gに減らす。
今の日本人は食の改善をしないと、病人が増えますね。
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夏の睡眠不足、不眠症の解消法

2024-07-03 22:35:21 | 医療健康
梅雨時から夏にかけては寝つきが悪くなる季節です。
元々不眠症の人は大変です。
多いパターンは「お布団に入っても30分~1時間以上寝付かないで、熟睡出来ないから夜中に何度も起きてします。朝は起きる予定時間の2時間以上前に目が覚める。寝てはいるけど、眠りが浅く睡眠時間の長い割にはスッキリ起きれなくて疲労感が残る」などの症状をお持ちの方も多いです。
ストレスや不安などで、無意識にいつも考え事をしているから、大脳が休んでいないのかもしれませんね。
不眠症は結構複雑ですが、脳の酸素不足(首から上の血行不良)やメラトニン不足もあります。
いくら寝ても眠い人も同じかもしれません。
特に低血圧ぎみの人は肩甲骨と首のコリのひどい人が多いです。
肩甲骨のストレッチや首の指圧、首のストレッチが有効です。
血流を良くする事以外に、顔色の悪い人は、筋肉や脳の酸素量を増やす事も重要です。
筋肉中にはミオグロビン、脳の中にはニューログロビンという蛋白質があり、ここに酸素を蓄えています。首の筋肉中のミオグロビンが増えれば、首のコリも緩んで脳の血流も良くなります。
脳内のニューログロビンが増えれば、脳内酸素量が増えて精神的にも落ち着きます。
ヘモグロビン(赤血球)や酸素を蓄える蛋白質は、鉄が核になって形成される蛋白質ですから、鉄分の多い食品をしっかり食べる事です。
食材ではホウレン草、小松菜、春菊、切り干し大根、海藻類、木綿豆腐、豆類、小魚、アサリやシジミなどの貝類などです。
鉄分はドーパミンやセロトニン、メラトニンなどの脳内ホルモンの形成にも必要です。
特に睡眠に大事なメラトニンはセロトニンから形成されます。
体内時計のズレからメラトニン不足になっている方は、朝起きたら朝日を浴びるとメラトニンの分泌も促進されます。
体内酸素量や脳内ホルモンも大事なのですが、緊張をほぐしてリラックスする事は更に重要です。
アメリカ海軍飛行訓練学校がパイロットの入眠改善のために考案した方法があります。
その方法とは? 
全身の力を順番に抜き全身をリラックスさせる事。
先ず目を閉じ、ゆっくりと深く呼吸します。
そして、ゆっくりと顔全体の筋肉をすべて緩めます。(額の筋肉から始め、徐々に顔の下のほうへ向けて緩めていく)あご、頬、口、舌、顔全体をすべてリラックスさせます。
目も含めて、すべての力を抜きます。
首、肩、手の力を抜きます。首から背中にかけての肩甲骨周辺の筋肉の力を抜き、布団に沈み込むような感覚になって下さい。
次に、右腕の上部から力を抜き、腕から手へゆっくりとリラックスさせます。
反対側も同じように行います。ゆっくりと深い呼吸を続けましょう。
息を吐いて胸まわりをリラックスさせます。
肩と腕の力が抜けていれば、胸まわりも簡単に力を抜くことができます。
そして脚の力を抜きます。
まず右足の太ももから、ふくらはぎ、足首、足裏も同じように行ないます。
左脚も同じように繰り返します。
ここで心をクリアにしますが、何も考えないというのは難しいことです。
そんな時は、心の中に何かリラックスできるイメージを思い浮かべてください。
暗闇の中で心地よく横たわっている自分自身を思い描いてみましょう。
しかし、それでもうまくいかない場合は・・・
「考えない」という言葉を10秒間繰り返します少なくとも、眠れなくなるようなことを考えずに済みます。
この軍隊式睡眠法は、練習が必要です。
最初の数回はまだ早く眠れないかもしれませんが、続けることで、力や緊張感を手放すことができ、自分自身をリラックスさせることが可能です。
より早く眠ろうと「努力」してもしなくても、誰でもリラックスすることによって眠れます。
それでも出来ない方は、暑い時期、昼食後の短時間の昼寝も疲労回復には有効です。
胃下垂などで呼吸の浅い方は、仰向けになって腰に小さな枕を当てると、内臓も少し上がって呼吸も楽になります。
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