ドクトルかっちゃん[笑顔で元気] 1314KHzラジオ大阪OBC

ラジオ大阪(水) 17:45~パーソナリティーかっちゃん&仲みゆき・毎週お届けする医療健康情報です。

体に悪い甘味料と体に良い甘味料

2024-08-29 00:11:47 | 医療健康
砂糖の害を言われる先生がいます。
私も控える様に言いますが、健康なら3時のおやつに和菓子を1個ぐらい食べても害はありません。
また、調味料で使用するぐらいも大丈夫です。
でも摂りすぎれば血糖値が上がりすぎて、糖尿病になります。
食後のケーキ+アイスクリームは血糖値が上がりやすいです。
1960年頃までは、砂糖を使用したお菓子も少なかったですが1970年代から現代に至るまで、商品も増えて砂糖の消費量も増加してきました。
今は摂りすぎの人が多く、糖尿病も増えました。
空腹時血糖値の基準値は109以下となっていますが、90以上の人は控えた方が良いでしょう。
最近は低カロリーの甘味料がブームになって来ましたが、体に良い物と体に悪影響を及ぼす物があります。
フラクトオリゴ糖など酵素変換で作っている甘味料は血糖値も上がりにくいですし、大腸のビフィズス菌や酪酸菌などの餌として活用されて、大腸の腐敗菌を抑制し便通の改善もしてくれます。
その他、ミネラルの吸収促進効果、コレステロールの減少効果、免疫の改善作用などもあります。
摂りすぎると軟便になる人がいますが、便秘の方は沢山食べて下さい。
風邪などの発熱時、便が出ていない時は、多めに薄めて飲むと短時間で排便して熱も下がる事があります。幼児ならティースプーン2~3杯、大人なら大匙1~2杯ぐらいで良いでしょう。
最近話題のアルロース(希少糖)も酵素変換で製造しています。
甘い(甘味度・砂糖の70%)のに血糖値を上げず、糖質の吸収抑制効果(血糖値低下作用)、脂肪燃焼促進効果などがあります。
アルロースにビートオリゴを配合したレアシュガーオリゴ粉末は血糖値の高い方にお勧めです。
又、ケーキやアイスクリームを食べる前に摂取すると、血糖値の上昇を抑制します。
最近ダイエットの為にと〝ゼロカロリー〟の甘味料が使用されているものがあります。
WHOが注意を呼び掛けています。
「砂糖をNSS(非糖質系甘味料)に換えることは、長期的には体重コントロールの役に立たない」と明言しています。
NSSとは、砂糖の代わりに用いられる糖質でない甘味料の事で、アセスルファムK、アスパルテーム、サッカリン、スクラロース、ステビア、ステビア誘導体などが含まれます。
エネルギーになる糖質ではないため、「カロリーゼロ」の食品には、よく使われています。
アメリカの南カリフォルニア大学(USC)ケック医学校が研究したデータがあります。
「過去3カ月間の体重が安定している健康な成人74人(平均年齢23.40±3.96歳、女性58%、過体重者32%と肥満者31%を含む)」を対象にして研究しました。
12時間の絶食後、人工甘味料(スクラロース)溶液、砂糖溶液、水を飲ませて代謝や食欲の変化を比較しました。
摂取後にMRI装置を使って脳活動を調べました。
食べ物の写真を見たときの脳の反応や、実際にビュッフェ形式で自由に食事をさせて摂食量の違いをチェックしました。
スクラロース溶液摂取後は、食欲を亢進させるホルモンの値が、砂糖水摂取後よりも高くなることがわかりました。
また、女性や肥満者では、砂糖水と比較して、スクラロースを摂取したとき、脳内の食欲に関わる領域の活動が活発になりました。
人工甘味料が腸内細菌叢を変化させ、糖の代謝障害をもたらす可能性が報告されています。
他にも、人工甘味料が炭水化物とともに摂取されると人体に有害な影響が生じる可能性がある様です。
病気については、人工甘味料の摂取量の増加に伴い、心血管疾患のリスクが上昇し、特にアスパルテームは脳血管疾患、アセスルファムKとスクラロースは冠動脈性心疾患のリスクと関連するとした研究結果が、2022年に発表されています。
平均年齢42.2±14.4歳、10万3388人(女性79.8%)を対象に、追跡期間約9年の大規模なものです。人工甘味料の総摂取量の増加に伴い、心血管疾患のリスクが有意に上昇するという事は、特に高齢者は要注意です。
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腸内善玉菌は乳酸菌、ビフィズス菌以外に隠れた存在「スーパー善玉菌」

2024-08-21 18:58:42 | 医療健康
今年は、暑い日が多いです。
食欲が無いとか、何か体がしんどいという人が増えています。
そんな方は腸内細菌善玉菌が減っているのかもしれません。
日中の外出時は冷たい物を飲んでも良いでしょうが、エアコンで冷えたご自宅では常温の飲み物が良いでしょう。
そして和食中心に発酵食品を種類多く食べて下さい。
食欲の無い方は消化の良いお粥と梅干、具沢山のみそ汁や暖かいお蕎麦などを召し上がって下さい。
腸内細菌は1000種類100兆個もいます。善玉菌が減ると体調不良になる事が多いです。
乳酸菌やビフィズス菌は、菌自体に効果はありません。
菌が発酵して造る物質に様々な健康効果があります。
食養生で中々体調が戻らない時は、善玉菌の元気が無いのか、減っている可能性があります。
そんな時は、整腸作用のあるサプリなどもお勧めです。
腸に良いだろうと販売されている代表的な製品は4種類あります。
  • 菌そのものを応用したもの「プロバイオティクス乳酸菌」生きたまま腸まで届く乳酸菌やビフィズス菌、又は死菌。
何回かお話しましたが、お腹に棲んでいる乳酸菌やビフィズス菌は、人によって棲んでいる菌のタイプが違います。
先祖から遺伝していて、白血球と相性の良い菌しか、腸に定住出来ないので食べても排泄されてしまいます。
腸内で発酵増殖しなければ十分な成果は期待できないかもしれません。
  • 乳酸菌や酵母菌の発酵物質「バイオジェニックス」乳酸菌類を培養して菌の発酵物質「乳酸菌生産物質」を原料にしたもの。
菌の発酵物質なので、様々な有益な働きをします。
  • 菌の餌になるもの「プレバイオティクス」
これは元々お腹(大腸)に棲みついている善玉菌の餌になるので、善玉菌を増殖発酵させてくれます。
  • プロバイオティクスやプレバイオティクス、バイオジェニックスを配合したシンバイオティクス。
菌の餌を配合しているので常在菌を増殖発酵させてくれます。
私のお勧めは、小腸、約5mの乳酸菌を元気にするバイオジェニックス(乳酸菌生産物質)と大腸の善玉菌の餌になるプレバイオティクスの組み合わせです。
大腸の病気が増えていますが、小腸の乳酸菌が健康な小腸の機能を保つことによって、大腸の善玉菌が増えるからです。
大腸は小腸6mよりも短く1.5mしかありませんが、上部にビフィズス菌が棲んでいます。
ビフィズス菌を増やす餌になるのが、ビートオリゴやフラクトオリゴ糖です。
健康な人を対象にした2週間摂取のデータですが、1日1gの摂取でビフィズス菌は2.5倍、3gの摂取で3.2倍、5gの摂取で4倍まで増殖します。
そして便臭の改善、ミネラル吸収促進、低カロリー(難消化性)、 血糖値を上げない、脂質代謝改善、腸内免疫の改善などが報告されています。
その他、水素ガスを作り、活性酸素を除去する「スーパー善玉菌」を増やす働きもあります。
水素産生菌のスーパー善玉菌の代表は2種類です。
酪酸菌の仲間のクロストリジウムブチリカムとバクテロイデスです。
フラクトオリゴ糖は両方とも増やす事が出来ます。
健康な人の腸内では1日10ℓ近くの水素ガスが作られ、その水素が健康になる為の様々な働きをしています。
今月のプレゼント「フラクトオリゴ糖95」は、市販されているシロップのオリゴ糖の中では一番純度が高く糖質も少ないです。
オリゴ糖の甘味はオリゴ糖の味ではなく、糖質の甘味です。
純度の低い低価格のシロップは10%の物もあり、砂糖を食べているのと変わらない物もあります。
高純度のシロップならフラクトオリゴ糖95が良いでしょう。
糖質の含有量は僅か3.7%程です。
少し甘みが欲しい食品にご使用下さい。
但、フラクトオリゴ糖は個人差がありますが摂りすぎると軟便になります。
逆に便秘の方は沢山摂取してください。
調理の甘味料に使用するには甘味が少ないので、お料理にご使用になる場合は、純度55%のフラクトオリゴ糖55%の700g入りのシロップをご使用ください。
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夏バテ予防には発酵食品とスパイス

2024-08-14 21:41:35 | 医療健康
夏バテ予防は、温かいものを食べて、発酵食品とスパイスを種類多く使いましょう。
食欲が無ければ、お粥に梅干や漬物、お腹が冷えたら甘酒や味噌汁、粕汁がお薦めです。
その他、ニラ、にんにく、ゴーヤは古来から夏バテ防止食品です。
にんにくの酢漬け、味噌漬け、醤油漬け、シソ鰹漬けは臭くなく疲労回復効果バツグンです。
そして食欲減退時にはスパイス。
スパイスと言われるとご年配の人は何があるのかね?と思う人がいると思います。
日本でもスパイスは昔から山椒、ワサビ、生姜、ゆず、胡椒を使用していました。
唐辛子が使用されたのは江戸時代からです。
日本では唐辛子が入ってくる前は、うどんに胡椒を入れていたそうです。
今でもお蕎麦屋さんで柚子胡椒を出す店があります。
様々なスパイスは戦後、特に1960年代から多用される様になりました。
胡椒は754年に鑑真が持って帰ったとされるものが正倉院に残っていると言われています。
2500年以上の歴史がある胡椒は、強力な殺菌・抗菌作用が特徴で、冷蔵技術が未発達であった中世においては、料理に欠くべからざるものでもあり、大航海時代に食料を長期保存するためのものとして極めて珍重されました。
ヨーロッパの様々な料理に使われていて、その影響を受けた様々な料理でも使われています。
このため、インドへの航路が見つかるまでは、ヨーロッパでは非常に重宝されていました。
取引には、金と胡椒が同重量で交換された時代もあったそうです。
胡椒は主に2種類に分かれます。
ブラックペッパー(黒胡椒)とも呼ばれ、胡椒の木から取れた未熟な実を乾燥させたものです。
世界中のどんな地域を旅しても、塩の隣にブラックペッパーの小瓶が並んでいると言われています。
強い独特の風味があって、特に牛肉との相性が良い様です。 
ホワイトペッパー(白胡椒)は、完熟してから収穫した後、乾燥させた後に水に漬けて外皮を柔らかくして剥ぎます。
ホワイトペッパーは、マイルドで魚料理等と相性が良いです。
辛味料は、免疫力を高めて発汗、脂肪代謝も促進してくれます。
スパイスには、発汗解熱作用のある物、咳止め作用、悪酔い予防、催眠作用、口臭防止、殺菌作用、下痢止めなどの整腸作用、視力強化、ビタミンCを含む物、乳汁分泌を促す物などがあり、西洋の民間薬や漢方でもつかわれています。
特に夏のお勧めは「ターメリック」カレーを食べると腸内発酵が促進されて体内水素量が増加し、活性酸素を除去します。
生体ガス(体内ガス)中の水素は腸内細菌が食べ物を発酵させる際に増加します。
1gの炭水化物が腸内細菌で発酵すると 150~200ccのCO2(二酸化炭素)と50CCの水素ガスを作ります。
実は皆さんが呼吸で吐き出す炭酸ガスは、50%が腸で作られたものです。
腸管から吸収された水素は呼吸から14%排出されています。
その他、皮膚から排出される水素ガスもありますから、腸で発酵して造られた水素の約80%が体内で消費されています。
それが活性酸素を除去して遺伝子や細胞を守っています。
腸内発酵を助ける食品としては、乳酸菌の餌になる玄米やご飯を食べないと、小腸の乳酸菌が増えません。そして発酵を促進する物質は糠漬けやキムチ、白菜の塩漬けなどに含まれる乳酸菌発酵物質です。
白菜の塩漬けを買って来たら、直ぐに食べずに数日間置いておくと発酵が進み、乳酸菌発酵物質の含有量が増えます。
発酵が進むと賞味期限が過ぎても腐敗する事はありません。
小腸の腸内細菌の発酵が進むと大腸の腸内発酵も促進させます。
そこにフラクトオリゴ糖やビートオリゴを摂取すれば、大腸上部のビフィズス菌が増え、更に大腸下部の水素生成菌(スーパー善玉菌)が増えます。
スーパー善玉菌とは・酪酸菌のクロストリジウムブチリカムやバクテロイデスです。両方ともフラクトオリゴ糖やビートオリゴを餌に増殖し、水素ガスを作ります。
健康な人の腸内では、1日10ℓもの水素ガスを作っています。
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熱中症のリスクを高める医薬品

2024-08-07 18:26:59 | 医療健康
医薬品についてのお問い合わせが時々ありますが、体の状態が把握できないのでお答えできない事が多いです。
医療機関の担当医師にご相談ください。
また、医療の知識があまりないのに、薬を止めさせる指導をされる人もいますが、飲用を止めると危険な場合があります。
特に脳神経系、ホルモン系、循環器のお薬は要注意の物があります。
勝手に止めないで下さい。
今日のお問い合わせの血圧の薬ですが、医師が言われる通りに減らした方が良いでしょう。
患者の事を考えて下さる良い先生だと思います。
血圧は下がりすぎると脳の血流が悪くなり、脳の老化の原因になります。
又、熱中症の原因にもなります。
疾患があって医薬品を服用中の方は、熱中症のリスクが高まりますので、喉が渇く前に水分を補う様にしてください。
血圧を下げる効果が強いためよく使われるARB(アンジオテンシンII受容体拮抗薬)アジルサルタンという降圧剤ですが、気温が高くなると体内の熱を逃がそうと血管が拡張するため、一般的に夏は血圧が下がります。
にもかかわらず同じ量の降圧剤を飲み続けていると、人によっては血圧が下がりすぎてしまい、目まいや転倒の原因にもなりかねません。
総合病院の外来では一部の患者さんに対して、暑くなり始める時期からクスリの量を減らしたり種類を変えたりしています。
年齢を重ねると、体内の水分量は若いころの7~8割にまで減ると言われています。
そのうえ夏場で汗の量が増えたところに強い利尿薬を飲むと、「必要以上に水分を排出してしまい脱水症状につながる」レニベース、カプトリルなどのACE(アンジオテンシン変換酵素)阻害薬です。
ラシックスやフルイトランなどの利尿薬などの降圧剤は腎臓でのカリウム排泄を抑制するため、服用していると夏場に高カリウム血症を引き起こしやすくなります。
これらを飲んだうえイモ類やカボチャなどカリウムが多量に含まれる野菜を食べすぎて、カリウム値が通常の2倍近くまで上がってしまい、急激な血圧上昇を起こす場合もあります。
利尿剤のダイアート、ラシックス、フルイトランは、発汗量が多い日は脱水症状を起こす事があります。
カルシウム拮抗剤、β遮断薬・アムロジン、アダラート、アーチスト、メインテートなど強い降圧剤は眩暈、ふらつきを起こし転倒骨折のリスクがあります。
β遮断薬は脈拍を抑えて熱中症を見逃事があります。
ACE阻害剤のレニベース、タナトリル、オルメテック、ミカルディス、カリウムの排泄を抑制する為、食事の内容によっては高カルシウム血症になります。
糖尿病治療薬で糖分の再吸収を抑制し尿に排出して血糖値を下げる薬、フォシーガ、ジャディアンス、スーグラは、水分を過剰に排出するので脱水症状になりやすいです。
鎮痛剤のロキソニン、アスピリン、イブプロフェンは、腎臓への血流を低下させる為、脱水症状が進み腎機能低下の人は腎障害を起こす事があります。
基礎疾患があって通院されている方は10月迄、暑い日がありますので、熱中症には気をつけて下さい。エアコンを付けているから大丈夫と思っても設定温度が高い家があります。
喉が渇く前に水分を取ってください。
夏は水分不足で便秘になる人もいます。
そんな時は朝一番にコップ1~2杯の水かお茶を飲んでください。
1日に飲む水分にフラクトオリゴ糖やビートオリゴを溶かしておくと便の状態も良くなります。
フラクトオリゴ糖なら大匙1~2杯ぐらい、ビートオリゴ顆粒は5~10gぐらいが良いでしょう。
便通の良い人は少なめに、悪い人は多めに摂取してください。
早ければ1週間程で便臭も取れて、便も黄色くなっていきます。
フラクトオリゴ糖やビートオリゴは大腸上部のビフィズス菌や大腸下部の酪酸菌の餌になり、腐敗菌を抑制して大腸と直腸の環境を整えます。
また、便通を促進してお腹の掃除をして腸の蠕動運動を高めるので、夏バテで食欲が落ちる時期にはお勧めです。
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