どこかの だれか

ちきゅうのどこかの だれかさんの あんなこと こんなこと

千本釈迦堂 千本閻魔堂

2012-05-25 | ぶつぞー の周辺

三千院「阿弥陀三尊像」が完成したので、次に描く「千本閻魔堂」の閻魔様に会いに。


途中、千本釈迦堂も立ち寄った。



応仁・文明の乱でも災火をまぬがれ、京洛最古の建造物として国宝に指定されているらしい。
堂内の柱には、応仁の乱の際につけられた、矢や刀の痕が、今なお生々しい。



京都の人が、
「先の戦いで、ここらへんみんな焼けてしもて・・・」と言ったから、
第二次世界大戦の話かと思ったら、応仁の乱のことだった。
という話が、現実味をおびてくる。


宝物館、美形で有名な「六観音像」も確かにすばらしいが、血が通ってそうにリアルな「十大弟子像」も見入ってしまう。


「千本閻魔堂」では、詳しい解説を聞かせていただき、
「平野神社」も通り抜けて、今日もいっぱい歩いたー。


東寺 弘法市

2012-05-23 | ぶつぞー の周辺

東寺の特別公開が5月25日までなので、あわてて行ったら、21日弘法さんの日だった。



境内はたくさんの市が並んでいて、とてもにぎやか。




拝観料を納めて入るところは、それほどの人出でもなく、ゆっくり見られた。
五重塔初層も公開されている。



以前入った時薄暗かった金堂だが、弘法さんの日は、外からも拝めるように扉が少し開けられていて、薬師三尊像がよく見えた。



「京都じっくり観光」HP用に描いた、不動明王と講堂で、ト跋毘沙門天立像と宝物館で、再会。


そして、思いの外よかったのが、観智院。
石で「遣唐船」や「龍神」「神亀」「鯱」などが表現されている、「五大の庭」は落ち着く。



宮本武蔵筆の「鷲の図」「竹林の図」もすごい。
最近、アーニーが買っている漫画「バガボンド」と、その原作「吉川英治作・宮本武蔵」を読んでいるので、
武蔵もこの廊下を歩いたのね・・・と妄想して、感動。


さすが、みうらじゅん氏絶賛の、東寺さん。深いわ。


知恩院 三門

2012-05-01 | ぶつぞー の周辺

モウトと岡崎へ出かけた帰り、別れて、知恩院さんへ。
前から興味があった三門が、特別公開中なのだ。
普通、お寺の「さんもん」は、「山門」だが、知恩院さんは「三門」。
悟りに通ずる「空門」「無相門」「無願門」という、三つの解脱の門を意味しているのだとか。




とにかく、高い!
とても急な階段で、最初すたすた上っていたら、係りの人から、
「必ず、手すりのロープをしっかり持って、上ってください!」
と注意された。
上の方まで来て、ふと見下ろすと、ほんと、フラッときそうに高い。
これは、ロープ持ってないと危険だ。
見渡す景色もすごいし、内部がまた、本当にすばらしい。



「古美術連盟」の学生ボランティアさんが、ガイドしてくれるのも、すごくいい。
5月31日まで公開中。オススメです。




モウトは、「美術館えき」へ、なばたとしたか展を見に行った。
こちらも楽しかったらしい。


大原 三千院

2012-04-30 | ぶつぞー の周辺

仁和寺「阿弥陀坐像」が、もうすぐ描きあがる。
次に描く予定の、三千院「阿弥陀三尊」にお目にかかりに、大原へ。



やはり、山里、まだきれいな桜も。




かわいい大原女みつけました。




菜の花もきれい。




バス停からおみやげやさんを覗きながら、ぷらぷら歩いて三千院御殿門。




新緑の美しいお庭。




苔の中に、おじぞうさんが。




ここにも。




お堂の仏像はすばらしいけど、道端のお地蔵さんもええ感じや~ん。




紅葉の季節は、圧巻だろうなあ。




ここ往生極楽院にいらっしゃる「阿弥陀三尊」、うまく描けますように。




三千院を満喫したあと、またまた、山道をどかどか登って「音無しの滝」まで行った。




もう、お寺に来たら、山歩きして喝を入れなきゃ気がすまない体になったよ。
(どんな体や)





醍醐寺

2012-04-01 | ぶつぞー の周辺

泉涌寺「楊貴妃観音菩薩坐像」ができたので、次の薬師如来に会いに醍醐寺へ。
秀吉が花見をしたことでで有名なお寺なので、桜の時期、混雑する前に拝観した。
モウトがカメラを持って行っているので、写真がないのが残念!
桜の木がものすごくたくさんあって、これ、全部咲いたら・・・と想像しただけで圧巻。






「霊宝館」でお目当ての薬師如来を拝み、多くの国宝や重文にためいき。
ここの枝垂桜は、ぼちぼち色づき始めていて、いい感じ。


秀吉設計という「三宝院」のお庭も、さすが名勝。
最近、秀吉がここに座って庭を眺めたと解明された石の説明を聞いて、桃山時代を妄想・・・。


西大門から無量寿苑まで、お山の雰囲気を感じながら散策。
ここまでが「下醍醐」。





登り口の「成身院」から山頂の「上醍醐」へは、山道1時間。
これまで、お山の中こそ独特の神聖さを感じてきたので、これは登らなくちゃ!と迷いなく進んだ。
・・・・・ごめんなさい。
これは、観光道ではなく、修行道です。
軽い気持ちでは、ムリ。
最後に近づく程、険しい。
なんか、「あと、どれくらいかなあ。」とか、余計な先のこと考えるよりも、目の前の一歩を進め!
と、ちょっと悟りを開いてしまうくらい、脳味噌真っ白・・・。


あきらめたら、いい仏像イラスト描けないかも・・・と、必死で登りきって、
横尾明神が「醍醐味!」と言ったという湧き水をいただき、フラフラで下りてきた。
昔、あの山頂の薬師堂まで行ってやっと、あの薬師如来を拝んだら、そりゃもう、ありがたかっただろうなあ。
という思いを持って、描かせていただこうと思う。


泉涌寺 楊貴妃観音

2012-03-19 | ぶつぞー の周辺

次に描くのは、玄宗皇帝が楊貴妃を偲んで作らせたという、楊貴妃観音菩薩坐像
昔、泉涌寺の近くにある京焼きの工房で、絵付けをしていたので、なつかしい場所。
でも、泉涌寺に来たのは初めて。
いやー、泉涌寺、すっごい山の中。

住宅街から、ほんの少し歩いただけとは信じられない、霊気漂う雰囲気。
やっぱり、神仏はお山にいはるんや。



楊貴妃観音、美しかった。
美人祈願、良縁祈願のご利益もあるらしく、女性の参拝者が多い。




仏殿には、阿弥陀、釈迦、弥勒の三尊仏が、過去、現在、未来を守ってくれている。
現在、お釈迦さんはお直し中で、お留守だったが。
お隣に、歴代天皇の山陵があったりして、やっぱり神秘的な空間。




泉涌寺道の途中にある、「即成院」では阿弥陀如来と二十五菩薩を、
「戒光寺」では丈六さんと呼ばれる5m40㎝の釈迦如来を、拝めてこちらもおすすめ。


龍谷ミュージアム

2012-02-29 | ぶつぞー の周辺



このところ、ずーっと座りこんで絵ばかり描いていて、足が無くなりそうだったので、ちょっとおでかけ。
仏に詳しい知人が、「とてもよかった!」と言ってはった龍谷ミュージアム。
展示物の詳しい説明を一つ一つ見て、ハイビジョンシアターで2つ上映作品を見て、すっごい長居してしまった。
ガンダーラの仏像は、鼻が高くて目が大きくて、日本の仏像と比べるとおもしろいわあ。
トルファンのベゼクリク石窟を原寸大で復元したものも、大迫力。
スタッフは若い方ばかりだったけど、「なむ」の心でとても親切。


そして、モウトの誕生日ケーキを「たわわ」で買って帰りました。
帰ったら、アーニー戸締りしっかりして出かけていて、わたし鍵持って出てなくて、「とほほ」でした。


二尊院

2012-02-20 | ぶつぞー の周辺

きょうは、暖かいですね。
昨日の嵯峨嵐山は、まだ、雪が残っていました。二尊院。




紅葉がみごとで、秋にはすごい人出だとか。静かな雪景色もなかなかです。




ふたごのような阿弥陀如来と釈迦如来
本堂のあまりにも奥に奉られていて、よく見えませんでした。これは、パネルの写真。




自由につかせてもらえる「しあわせの鐘」。

1度目は自身の幸せを願い、
2度目は人の幸せを願い、
3度目は世界の平和を願いながらつくそうです。



お寺って、やっぱり山の中にあるものなんですね。




こんな山道まで歩いて、




着いたのは藤原定家が百人一首選定した時雨亭跡。




法然上人のお墓、角倉了以のお墓、3人の天皇のお墓など巡り、
最後にいつの頃からか分からないほど風化した無縁仏のお墓。



嵯峨って、今では観光名所だけど、魂があの世へ旅立つ場所だったんだなあ・・・と実感。


平等院

2012-01-27 | ぶつぞー の周辺

次に描く仏像は、宇治平等院の阿弥陀如来坐像
我家のあたりでは、雪が舞っていたけれど、宇治はお天気で、それほどの冷え込みでもなかった。





阿弥陀如来坐像が祀られている鳳凰堂は、20分間隔で、人数制限の上、拝観させてもらう。
間近で見上げる阿弥陀様、ええですよ~。
係の方の解説を聞いていると、平安時代の人々が見た鳳凰堂が、目に浮かぶよう・・・。




ミュージアム鳳翔館では、雲中供養菩薩や鳳凰をすぐ近くで見られるし、コンピューターグラフィックスで建立当時の色彩を体感できる。
真冬の、人の少ない時、ゆっくり堪能できて、おすすめ。


神護寺

2011-12-11 | ぶつぞー の周辺

次に描く仏像は、「神護寺」の薬師如来
神護寺は、紅葉でちょー有名な高尾にある。
紅葉の季節は、きっと人いっぱい車いっぱいで、お休み処が軒を連ね、にぎやかな事だっただろう。
昨日は、お店も閉まり、お寺本来の神聖な雰囲気の中、すばらしい薬師如来と対面した。





先日買った、歩人館のエナメル使いタウンシューズで、またまた、こんな山道歩き回る。




谷底に向かってかわらけ投げ。
ここが、京都市右京区とは信じられない山奥です。


鞍馬寺から貴船神社へ

2011-12-01 | ぶつぞー の周辺

次は、鞍馬寺の毘沙門天立像を、描く。
ところがこの毘沙門さんのいはる霊宝殿は、12月12日~2月末日の間休館ということに気付く。
「紅葉の季節、観光客多いやろなあ。」
と思いつつも、あわてて、晩秋の鞍馬へ。


叡電鞍馬駅から、すぐの鞍馬寺仁王門。




ケーブルカーもあるが、わたしは九十九折(つづらおり)の参道を歩く。
途中、由岐神社など見所もいっぱい。




金堂への階段。
よそから来た人が、
「どうして京都の紅葉は、こんなに真っ赤なのかしら?」
と言ってはったけど、そうなのか。よその紅葉はこんなに赤くないのか。
と反対に発見。




金堂前にある「経塚蓋石」、パワースポットらしい。




鞍馬寺は、狛犬ではなく、あうんの虎。




霊宝殿で毘沙門天をじっくり拝ませていただいた後、引き返さず、もっと奥へ行ってみることにした。




ここからは、本格的な山道。
鬱蒼と茂る木々に神聖な霊気を感じ、険しい山道に修行のお山であることを納得する。
貴船側から登って来られる方は、かなりの覚悟が必要。




せっかくなので、貴船神社にも立ち寄る。




貴船は、「気生嶺」「気生根」からの名前らしく、ご神木の桂の木も、気を生じているかんじ。




神社から貴船駅まで約2㎞の道路も、紅葉がきれい。




仏像拝観のつもりが、ハードな登山になったけど、お山の気は十分いただいた気がする。
叡電「二の瀬」「市原」間の「紅葉のトンネル」は最高!必見!


神仏います近江  滋賀県立近代美術館・大津市歴史博物館

2011-11-19 | ぶつぞー の周辺

滋賀県立近代美術館は、お天気のいい日に、お散歩気分で駅から歩いたら、汗かきました。
3館で開催されている「神仏います」展の中で、最も仏像が充実していました。
こんな重いパンフレット買って、また汗だくで帰ってきました。



大津市歴史博物館は、会期が終わりそうになってあわてて、雨がどかどか降る昨日行きました。
ここは、「日吉の神と祭り」というテーマですが、
これ神さん違うやろ。近所のおっちゃんとおばちゃんやろ。
と言いたいくらい、親しみのある神様像でした。


三井寺がすぐ近くというので、ざんざか雨の中、足を伸ばしました。
いいわー、三井寺。
弁慶の引摺り鐘あり、左甚五郎の龍あり、重文の十一面観音立像の特別拝観あり。
晴れていて、紅葉していたら、人いっぱいだっただろうなあ。
今年は、紅葉が例年より遅いらしく、まだまだこれからが見ごろです。
帰りには雨も上がり、すぐそこに迫り来る山から、蒸気がほわーっと立ち昇る様を見て、
「確かに、神仏いそう・・・」と感じる近江でした。


清涼寺 嵯峨釈迦堂

2011-10-16 | ぶつぞー の周辺

観光客いっぱいの嵯峨嵐山で、雨のせいもあり、比較的静かに拝観できた「清涼寺」。
静かな住宅街の中に、重厚な仁王門が現れる。





仁王様の筋肉、ありえない~。





80歳で往生されて、今年が800年の大遠忌という法然上人が、24歳の時の像。





光源氏のモデルといわれる「源 融」さんのお墓。
なんか、いろいろあります。





そして、釈迦如来が奉られている本堂へ。





この釈迦如来は、釈迦37歳の時の生き姿らしい。
リアル等身大フィギア・・・ほんと、結構人間っぽい。
体内には、五臓六腑のフィギア入り。





お庭も美しい。





霊宝館は、現在、特別公開中。
国宝 阿弥陀三尊坐像が、ものすごーく近くから拝見できて、めちゃ迫力!
後ろの光背のちっちゃいつぶつぶは、ぜーんぶ仏さん!





さあ、テンション上がったところで、釈迦如来、描きます。



永観堂 みかえり阿弥陀

2011-10-04 | ぶつぞー の周辺

次にお絵かきする「みかえり阿弥陀」さまに会いに、永観堂へ。


まだ、青いもみじだったけど、圧巻。




紅葉したら、すごいだろうなあ・・・観光客の数も、すごいだろうなあ。




みかえり阿弥陀さまがまつられている阿弥陀堂。


極彩色に修復されていて、きれい。
堂内左奥の部分だけは、修復前のまま保存されていて、その違いに年月を感じる。
夜を徹して念仏行に励んでいた永観の前を、阿弥陀様が歩き出され、
驚いて立ちつくす永観をふりかえり、「永観遅し」と言われたとか。



唐門の盛り砂を、整えられていた。


水禽窟の音に耳を澄ませ、心洗われる場所だった。



でも、ほんとは、この日、近くの東山中学高校の学園祭で、
男子校軽音部の野太い歌声や、
遊びに来た女子高生のきゃらきゃらした声が、
響き渡っていたのだった。

ま、俗世も、また楽し。