1980年代に出版され、当時「バックパッカーのバイブル」とさえ言われていた本、
いまさらですが読んで、感動している。
1970年代の地球の旅は、情報や人の行き来が少ない分、
今より刺激的でおもしろかったのかもしれない。
旅の後10年くらいして「第1便」「第2便」が文章化され、
その6年後に「第3便」が出て、
それから23年後の今読んでいるのに、生々しくその場の空気を感じる。
2011年に出された第4便とよべそうな「旅する力」も、読むぞ。
「親の幸福な最期はどうすれば迎えられるのか、
あるいは、親だけでなく人はどう死んでいけばいいのか。
医学はある時は妨げになり、
ある時は助けになる。」
・・・・・本文より
私自身の場合、
この手術なり、投薬なり、点滴なりをすることで、
再び起き上がって
食べたいものを食べ、行きたいところへ行けるように、絶対になる!
のじゃないんなら、
何もしてほしくない。
胃瘻を検討している方に、読むことをお勧めする。
「とっぴんぱらりの風太郎」を読んで、先にこの本が出ていた事を知った。
さすが、万城目さん、建築の知識なくて、よくこんなに面白い本作るなあ。
門井慶喜さんが、その分、ものすごく詳しい。
バランスが絶妙で、ほんとに楽しい一冊。
そして、ぜひ、本物を見に行きたいと思った。
しかし、万城目さんが、そんなに京都嫌いだったとは・・・。
厚さ約5cm。約750ページ。
2週間で返さなあかんけど、こんなん読めるかなあ・・・。
と思いつつ、読みだしたら止まらない。
2日で読んだ。
さすが、万城目さん。
これも、そのうち映画になるだろう。
返却するまでに、アーニーも一気に読破した。
「ペコロスの母に会いに行く」という映画が、11月から小さなシアターでやっていた。
認知症のお母さんとハゲた息子の話で、興味を持った。
原作の漫画を、図書館で見つけて読んだ。
笑って、うなって、感動した。
著者ペコロスさんの講演会が京都であることを、新聞で知った。
よし!ペコロスに会いに行くぞ!
行ってよかったよ。
いろいろ知ったら、不安になることもあるけど、でも、視野や考え方が広がる。
今から、自分の最終章について意思表示することが大事だと思い、ノートを買った。
ドット柄のカワイイのーと。
図書館で、表紙が美しかったので借りてみた、「金閣寺の燃やし方」酒井順子。
昭和25年に実際あった事件と、
それを下敷きに書かれた三島由紀夫の「金閣寺」と水上勉の「金閣炎上」を
比較した評論。
「金閣寺」も「金閣炎上」も読んだことないのに、夢中で読んだ。
そして、「金閣寺」「金閣炎上」2冊連続で読んだ。
すごい!
全然違う!
金閣寺行く修学旅行生は、必ず読んでから来てほしい!
絶対、感じ方が変わる、金閣寺の。
・・・と言うわたし、京都に生まれ育って、未だ金閣寺行ったことがない。
行こう!観光客少ない時期に。
酷暑の今日この頃も、京都は観光客いっぱいだけど。
金閣寺のお隣の大学に通い、
金閣寺の拝観者相手のお好み焼き屋でバイトするアーニーも、
ぜひ、読んで行ってほしい。
犯人と同年齢の今。
お医者さんである著者が、臨床の場で出会った患者さんや家族の話。
老・病・死の話なんだけど、めっちゃ、おもしろい!
バスの中で読んでいて、降りるの忘れてしまったほど、おもしろい!
女子高生モウトを、夢中にさせるくらい、おもしろい!
わたしも、老いて病に倒れたらかわいく死んでいくぜ!と言うと、
家族全員から「絶対無理!」と言われた。
↓これも良かったけど「老いるもよし」には負けるな。
もお、ほんとに、ほんとに、感動!
先日、「文化財デジタル複製品展覧会 応挙からひもとく日本の美」で、見た長谷川等伯の「松林図」。
その時、等伯やその絵について、軽く解説を聞き、おもしろいなと思った。
そしてこの小説。
こんなに深く、時代、政治、美術界、そして一人一人の思いが交錯して作られていく流れに、圧倒された。
本物の松林図、いつか必ず見たい。
京都のお寺もたくさん出てくるので、そちらも訪れたい。
でも、あんまり読むのに没頭して、また、肩がコリコリ・・・。
ちょっと、重すぎて、怖すぎて、紹介するのも躊躇する内容だが、あえて紹介する。
「幼児売春」「臓器売買」
2002年に出版、2008年には映画が公開されている。
フィクションだが、相応の事実がなければ、ここまで書けないだろう。
1年前、うかれて観光していたタイに、こんな裏面があるなんて。
無知は罪深い。
政府、警察、マフィア、貧困、いろいろ絡み合っていてどうしようもない。
でも、買う人がいなければ、売る人もいなくなる。
松井今朝子、大好きです。
図書館にある松井作品は、読み尽くした。
書庫にあるのまで、出してきてもらって読んだ。
ああ、次の作品が出るまで、待ちきれない!
と思っていたら、文庫本の棚で、未読の作品を見つけた。
最高!!!
歌舞伎好きには、耐えられない、狂乱しそう!
歌舞伎好きでない方も、御一読あれ。
以前、山口晃氏の講演を聞いたことがある。
ユーモアいっぱいのお話で、とてもおもしろく、大笑いした。
この本も、ゲラゲラ笑うような本かと思っていたら、なかなかまじめだった。
語り口は、おもしろおかしいのだが、内容は、学術的というのだろうか。
かなりお勉強になった。
絵画についての知識を学んでから、絵を描くと、絵が変わるだろうか。
芸大とか行って、勉強したくなった。
「上海へ行きたい!」という本を書いたのは、2007年。
北京オリンピックや上海万博へ向かって、日々変化していた上海の街。
でも、まだまだ昔ながらの生活感が、味わえた上海は、おもしろかった。
この、「上海かたつむりの家」は、2007年12月に出版、2009年にドラマ化され、北京TVで大ヒットした後、上海TVで放送開始直後に突然打ち切りになったという。
「内容があまりにも事実だから。」
と中国の人たちは言う。
これが、あまりにも事実なら、大変だ。
「『コナン』は作り話やしおもしろいけど、あれがあまりにも事実で、毎週毎週小学生の目の前で殺人事件起きてたらやばいやろ・・・みたいなねぇ。」
と、アーニーが言うとおり。
とにかく一読の価値あり。
「空白」
私のブログのことじゃなく。
あの、「バガボンド」の作者井上雄彦が、「バガボンド」を描かなかった、描けなかった2010年~2012年の、空白の1年半のインタビュー集。
漫画家だけど、芸術家だなあ。
2008年~2010年開催された「井上雄彦 最後の漫画展」見に行きたかった。
2011年東本願寺で公開された、屏風「親鸞」も見たかった。
「バガボンド」の中で、武蔵が木彫しているシーンを見たり、「空白」の中で井上雄彦が水墨画を描く写真を見ると、わたしも無心で手作業がしたくなり、やりかけの地紋を彫ってみたりしている。
仏像教室で、春夏は、粘土で仏頭作った。
楽しかった。
最近、読んだ本。
「銀の匙 荒川弘」
アーニーが買ってきた。漫画大賞受賞だけある。よい話だ。
「三匹のおっさん 有川浩」
図書館に予約しておいて、やーっと順番回ってきた。人気作なだけある。おもしろい。
「三匹のおっさんふたたび」は、まだ当分回ってきそうにない。
「マルセル 樹のぶ子」
これも図書館に予約して、すっかり忘れていたんだけど。
わーーー、もう、はまりこんでしまいましたーーー!
ロートレックは、大好きな画家だし。
1968年に、実際あった盗難事件だし。
馴染み深い京都の町、あちこち出てくるし。
絵描いてばかりで、肩こりで、気分転換に読み始めたはずが、のめりこんで読んでたら、肩こり倍増・・・。
でも、どれも、おすすめ。