自分史・・純粋バカ一代・・ZAIYA友二 ・・デビルモンスター回顧録……旧タイトル 515の放浪

デビルモンスター逸話集・・そののちにアメリカ人たちから『デビルモンスター』と呼ばれた『オレ』の思い出話・・

【515の放浪】《第21話》【ゴルフ場にて】≪8≫

2013年12月09日 00時00分00秒 | 515の放浪
≪8≫--------------------------------------------
「コウイって、行うに為すっていう字のコウイだよ。なんだと思ったの?」
「ナス?」
「ナスって、キュウリの友達のナスじゃないよ。あの~ボールを拾おうとしてくれた行いに、ありがとうって言ったんだよ」
「ああ、そういうこと」
「そういうこと」
そんな話をしながら2人は歩きだした。
キャディーは電動カートを押しながら
「ねぇ、もしもっていうか仮にね、あの池でおぼれたら・・それってゴルフ場のせいにもなるの?」
オレが例の事故を知らないと見て、そんな聞き方をしてきた。実際思い出していなかったけど・・
「そりゃ、従業員の事故は使用者責任ってのがあるだろ」
「やっぱり そうなんだ」
「そうだよ。キャディマスター、支配人、社長・・管理職はみんな責任を問われるよ」
「支配人も?」
「そう、支配人もゴルフ場の実質最高責任者だから、責任はあるよ」
「そうなんだぁ」
そのコースは右ドックレッグになっていて、2人並んで右方向へ行こうとした。
電動カートは、そのまままっすぐ行こうとしていた。

(つづく) 第21話全編は[楽天グログ・・FREE PAGE]に掲載します

12月7日(土)のつぶやき

2013年12月08日 04時39分30秒 | Weblog

【515の放浪】《第21話》【ゴルフ場にて】≪6≫ r10.to/hGluvr #r_blog


アウトドアツールって、同時に防災グッズでもあるんだね r10.to/hGNUaj #r_blog


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#オールディーズ



【515の放浪】《第21話》【ゴルフ場にて】≪7≫

2013年12月08日 00時00分00秒 | 515の放浪

≪7≫--------------------------------------------


その後も。キャディーはボールをすくい取ろうとしてもがいていたが、


オレを見上げて、やわらかな笑顔をして


「あっぱり あきらめる」


「うん あきらめよう。取ろうとした努力は十分認めるから・・」


キャディーは道具をたたんで、コンクリートの坂を上がってくる・


「気をつけろよ。滑るってころぶから」と言ったら


「え!なんで?」


と、大事件の大予言がでたような驚きようだ。


「いやただ、砂があるとすべってあぶないよっていっただけだよ」


「あ、そっか」と、今度は悪霊が去ったように明るい表情だ。


上にあがってきたキャディーに


「ごくろうさま。ありがとう」と言うと


きょとんとして不思議そうな顔をしている。


「なんで ありがとうって言うの?ボール取れなかったのに・・」


「なんで ありがとう・・かって?・・別に物のやり取りだけでありがとうって言うわけじゃないんだよ。ボールを取ろうとして頑張ってくれた行為にありがとうって言ったんだよ」


「コウイ?」


【515の放浪】《第21話》【ゴルフ場にて】≪6≫

2013年12月07日 00時00分00秒 | 515の放浪

≪6≫--------------------------------------------


ボールは、キャディーが棒ですくい取るには微妙な距離だな。


斜面を下りていくキャディーに


「無理するなよ。ホントにボールはいらないから」と言うと


「あたしは大丈夫だよ」と言う。


あたしは大丈夫って、じゃ他の誰かはだめだってことかい。


フェンスに持たれて、キャディーがボールを取る様子を見ていたら、キャディーが突然顔を上げて


「見ててくれるんだね」と言う。


「そりゃ見てるよ。自分の打ち込んだボールを拾ってくれるんだもん」


「そうだよね。普通は見ててくれるよね・・」


キャディーは下を向いて、がっかり感が肩に出ていた。


オレは、その時点でもこの池が、別のキャディーが溺れ死んだところだとは気付かなかった。



(つづく) 第21話全編は[楽天グログ・・FREE PAGE]に掲載します 

【515の放浪】《第21話》【ゴルフ場にて】≪5≫

2013年12月06日 00時00分00秒 | 515の放浪

≪5≫--------------------------------------------


前に進みながら、キャディーはつりざおのよんな物を取り出して・・池に落ちたボールを拾うつもりなのか。


オレは「いいよ、わざわざ拾ってこなくても。ロストボールに未練はない!」


そう言っても、キャディーは


「やるだけやってみる。どうしても取れなかったらあきらめる」と言う。


フェンスから池を見ると、斜めにブロックが張ってあり、池の深さは20cmほどだったろうか。岸から2mほどのところにオレのボールが見えた。


「浅い池だね」と言うと、キャディーは


「うん、前は深かったんだけど、土入れたから」


ふ~ん。なぜ土を入れて浅い池にしたかより、どういう方法で土を運びこんだのかが気になった。


どうやら、フェンスをはずしてダンプで大量のい土を入れたらしい。ずいぶんおおがかりな整備をしたものだな。



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12月4日(水)のつぶやき

2013年12月05日 04時26分18秒 | Weblog

【515の放浪】《第21話》【ゴルフ場にて】≪3≫ r10.to/hGwbAq #r_blog


MRIで、はっきり原因がわかるって言ったじゃねぇかよ・・ r10.to/hhPQEU #r_blog


ワム・・12月にはいってから、やたら山下達郎の「クリスマスイブ」が聞こえてくる・・そういう季節になったんだねぇ・・
Wham! - Last Christmas
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#オールディーズ



【515の放浪】《第21話》【ゴルフ場にて】≪4≫

2013年12月05日 00時00分00秒 | 515の放浪

≪4≫-------------------------------------------- 


何ホールか進んでティーグランドに立つと、キャディーが


「このホールは、左に見えるフェンスを越えると池です」と言う。


オレは強力スライサーだ。左は関係ない。


練習場で通算10000級ほど打っても、左に曲がるのは5級あるかないかというほどだ。


2000分の1の確率では、左にフックする心配はいらないだろう。


ところが、ダフった。


「ダフリ、テンプラ曲がりなし」と言うが


確かに右には曲がらず、まっすぐ左の・・フェンスを超えた池にボールは飛んで行った。


「やっぱりオレ、池は苦手なんだよな」と言うと、キャディーが


「泳げないの?」と言う。


「いや、あの、水を見るとまともに飛ばないことが多いんだよ・・泳げるよ」


なぜキャディーがゴルフ場の池にボールを打ち込んだだけで「泳げる泳げない」という話になるのかわからなかった。


(つづく) 第21話全編は[楽天グログ・・FREE PAGE]に掲載します