自分史・・純粋バカ一代・・ZAIYA友二 ・・デビルモンスター回顧録……旧タイトル 515の放浪

デビルモンスター逸話集・・そののちにアメリカ人たちから『デビルモンスター』と呼ばれた『オレ』の思い出話・・

【515の放浪】《第21話》【ゴルフ場にて】≪6≫

2013年12月07日 00時00分00秒 | 515の放浪

≪6≫--------------------------------------------


ボールは、キャディーが棒ですくい取るには微妙な距離だな。


斜面を下りていくキャディーに


「無理するなよ。ホントにボールはいらないから」と言うと


「あたしは大丈夫だよ」と言う。


あたしは大丈夫って、じゃ他の誰かはだめだってことかい。


フェンスに持たれて、キャディーがボールを取る様子を見ていたら、キャディーが突然顔を上げて


「見ててくれるんだね」と言う。


「そりゃ見てるよ。自分の打ち込んだボールを拾ってくれるんだもん」


「そうだよね。普通は見ててくれるよね・・」


キャディーは下を向いて、がっかり感が肩に出ていた。


オレは、その時点でもこの池が、別のキャディーが溺れ死んだところだとは気付かなかった。



(つづく) 第21話全編は[楽天グログ・・FREE PAGE]に掲載します