おじさん日記 ~Okinawa Self-Diving Log~

セルフダイビングのブログ。ログや写真や器材が中心ですが、その他ダイビングに関係ないことも好き勝手書いています。

スキューバタンクのガス名変更 空気→酸素

2016-11-20 21:26:59 | 器材
具体的な酸素導入計画です。3年前に酸素用レギュレーターを2万円でゲットしてから、結局使わずに今に至るわけですが、ようやく酸素用タンクを入手しました。3年前の記事はコチラ↓
http://blog.goo.ne.jp/diving-snowman/e/c550d9399ea0533b90894c75e9ff9657

最初から酸素用のタンクとして売られているものはとてもお高いのでそんなものは買いたくない。ダイビングで使っている空気用のタンクも、ガス名変更手続きにより酸素用として使うことができます。使っていないタンクがあればそれを使った方が経済的。

ガス名変更については、↓のKHKガス名変更マニュアルの通りです。
https://www.khk.or.jp/activities/inspection_certification/other_survice/gas_change.html

ダイビング業者向けに出されている↓の通達が分かりやすい。アルミタンクについて書かれていますがスチールでも一緒。数年前まではアルミタンクでの酸素へのガス名変更ができなく、法令改正で可能になったのでこの文書が出されたようですね。
http://www.diving-gas.org/public_info/110613oxygen-aluminum_Ver_03-2.pdf

手続きとしては
・「変更内容明細書」に記入
・容器検査所(耐圧検査やっているところ)で「容器の性能に関する資料」を発行してもらう

あとは、容器検査所を通して高圧ガス保安協会に申請すればOK。
申請が通ったら刻印してもらう。AIRが二重線で消され、新たにO2と刻印される。


タンクに行うことは
・タンク内部をとことん脱脂
・バルブを酸素用のものに交換
・Oリングをフッ素ゴムに交換し、バルブ取り付け時には酸素用のグリスを使用(普通のグリスは燃えるので厳禁)
・タンクを黒で塗装し、目立つように医療用酸素と書く

となります。

バルブの交換に関しては、交換しなくても洗浄で大丈夫という業者さんもいます。それでいいなら今までのバルブを流用できるのでありがたい。


日本では酸素のタンクは黒と決められています。ちなみに、酸素用シリンダーの色が黒なのはおそらく日本だけで、同じ酸素でもアメリカは緑、イギリスは白、カナダは赤、中国は青と全然違います。

空気のタンクは日本の場合「ねずみ色」と決められているので、勝手にカラフルに塗装することはできません。よく沖縄ではアメリカ人が赤や青のアルミタンクを使っていますが、本当は日本ではダメなのです。さすがに国内のまともな充填所ではカラフルなタンク(もちろんKHKの刻印なんてあるわけない)には充填してくれないと思うので、米軍敷地内のお店で充填しているのだと思います。

ガス名変更手続きは容器検査所を通せばどこでもできることになっていますが、耐圧検査を行ってくれるところでも普段空気しか扱っていない所では受け付けてもらえないかもしれません。僕は酸素を充填してもらう業者に手続きやタンクの洗浄もお願いしました。

しかし!

沖縄唯一の酸素充填会社が、最初はOKと言っていたのに数ヶ月待たされたあげく言っていることが二転三転して、最終的に様々な理由をつけてガス名変更を断られることになりました。他の容器検査所でガス名変更してしまおうかとも思ったけれど、結局充填してもらうのはその業者になるので、仕方なく最初から酸素用として登録されている新品のタンクを買いました。酸素用バルブとタンクのセットで64,000円。。高かったよー。泣
今持っている10Lスチールの中古タンク4本合わせてもそんな値段にならない。日本の新品タンクは高すぎ。

本当は法律的にも技術的にもガス名変更はできることになっているし、高圧ガスの総元締めのKHK(高圧ガス保安協会)にも問い合わせて問題ないことも確認していますが、結局は業者次第。沖縄では一社独占状態で業者も選べずこのような残念な状態です。


1 コメント

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Unknown (Yuichi Ito)
2021-08-23 10:18:51
諸々間違いがとても多いので...
私は容器検査所 検査主任者で、沖縄県でも酸素〜Trimixまで製造許可や容器検査所登録をしています。

1. アルミタンク=アルミニウム合金製スクーバ用継ぎ目なし容器ではありません。 一般継ぎ目なし容器(SCUBA刻印無)もあります。

2. 「容器の性能に関する資料」を発行してもらう△(実質×) 自分で作成

3. ガス名変更を根本的に理解してい無いようです。 ガス名変更の基本は所有者(ダイバー/ダイビングショップ等)が自分で協会に申請します。 容器検査所が代行する場合委任状が必要です。(書いていない人がとても多いと聞きます。)
手数料も協会に支払います。
その後協会からの承認書類とタンクを持って容器検査所にガス名の刻印を打ち替えてもらいます。
この時、容器検査所にお金を支払う必要はありません。 容器検査所は承認書類の一部を受け取り、その書類を記入して協会に送付し、協会から手数料を受け取ります。
「表示」(ガス名のペイント等)について定められていないので、誰がやってもいいです。
また容器再検査と異なり容器検査所で行わなければいけないと定められていないので、出張して打刻することも可能です。(東京都に確認し、実際に島しょ部で実施しました。) 大量にタンクを輸送すると輸送コストも使えない経済的損失も生まれるので、飛行機で出張する方が安いです。

4. 「法的」にはダイビング用のバルブは全てPG(圧縮ガス用)なので圧縮酸素ガスを充填するのは問題有りません。 液化酸素ガスはダメ。 「物(材質)」的にもほとんど酸素と空気のバルブは同じです。 一部の海外の酸素バルブでケレップのピッチが違うバルブ(同じハンドルの回転数ならゆっくり開く)があるくらいです。
空気から酸素への転用は基本的に可能ですが、分解してみないとわかりません。 今一番多いK2バルブでパーツ代が上代で2,500円程度+工賃が掛かるので買い替えても差額はそれほど大きく無いと思います。 ハマイのDINバルブなどならできるだけOHしてO2コンバーチブルしてあげようと思いますが...

5.  本島の状況は知っていますが「販売店」としては、「医療用」と書いていない方がいいです。
高圧ガスの販売届以外に薬機法に基づく手続きまで必要になるからです。

数年前に私が本島のダイビングショップさんの依頼で、酸素の製造許可を取得しています。 19.6MPa充填可能です。
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