
出張で京都に来ております。

せっかく京都に来たので、仕事の合間にサントリーの山崎蒸留所へ行ってきました(注:きちんと仕事はしていますよ)。

ここへ来るのは7年ぶり。7年前は空いていたのに、ウイスキー関連の某朝ドラが数年前に放映されてウイスキー人気が高まったようです。どうせすぐに飽きられるだろうと思っていたけれど、どうも未だにウイスキーの人気が高いようで、有料(1000円)の蒸留所見学ツアーは随分と先まで満員。

運よく予約できて工場見学ツアーに参加してきました。過去にニッカの余市工場で2回、イチローズモルトの秩父蒸留所で1回、サントリーは山崎と白州で1回ずつ工場見学をしているので、今回が6回目。だから内容は分かってはいるのだけれど、熟成庫の空気を吸い込むことと原酒の試飲をすることができるので空きがあれば必ず工場見学ツアーには参加しています。

山崎のポットスチルは16機が稼働している。もともと12機だったけれど原酒枯渇のため増やされたようだ。とはいっても、ウイスキーは熟成が必要なので設備投資しても市場に出回るには10年以上かかる。

熟成庫。ウイスキーの香りが漂っている。寒暖差で樽の中の空気が膨張と圧縮を繰り返すので、樽は「呼吸」をしているわけです。

なので、中のウイスキーも少しずつ蒸発・揮発してちょっとずつ減っていく。写真の左の樽のように。その分、その地域の空気を樽の中に取り込んで、風味が出てくる。というわけで、熟成庫では屁をこくのを自粛しておいた。

一番古い樽は1924年。No.0001が刻印されています。

周囲の竹林。

きれいな水がウイスキーには大切です。

目当ての試飲タイム!これがあるからツアーが有料(1000円)なのだと思います。

原酒もあるのがいいですね。これだけで参加した価値がある。12年のホワイトオーク樽原酒と12年のワイン樽原酒。原酒とは、樽からそのまま出してきた、全くブレンドも加水もしていないウイスキーです。いわゆるシングルモルトウイスキーも、その蒸留所内のモルトウイスキーをブレンダーの采配でブレンドされて商品化されているので、原酒のまま市場に出回ることはない。当然ブレンド後の方が美味しいけれど、テイスティングとしては原酒もおもしろい。

ノンエイジの山崎です。前は山崎12年だったと思うけれど、品薄なので仕方がないですね。山崎12年は、ブレンドされているたくさんの原酒のうち、熟成期間が一番短いものが12年ということ。ノンエイジの場合は熟成期間が短い原酒も含まれるわけです。

最初の3つはストレートor加水で味わったあと、4杯目はハイボールを勧めてきます。この辺の商魂たくましいのがサントリーですね。

ツアーはおしまい。その後に行ったのは有料試飲コーナー。ここではお金を払えばツアーに参加しなくても飲むことができます。実はこれがここに来た一番の目的。

山崎はノンエイジだけでなく当然12年、18年、25年が置いてあります。

原酒があるのがいいですね!市販されていないので、蒸留所でしか飲めない。前回来た時には原酒の飲み比べをした気がする。

響。サントリーを代表するブレンデッドウイスキー。

こんな種類の原酒がブレンドされていますよーの説明。

白州と知多。ここへ来てわざわざ飲まん。

海外のウイスキー。当然、ここへ来てわざわざ飲まん。でも、7年前に来たときはジャパニーズウイスキーの知名度が低かったので、有名どころの海外のウイスキーを飲んでいる人もいましたよ。

おすすめ飲み比べセット。良いチョイスをしています。せっかく山崎蒸留所に来たのであれば山崎の原酒やシングルモルトウイスキーや原酒を飲むのが一番です。僕も初めて来たときはこれを頼んだ気がする。

でも今回は響の飲み比べをしてみました。理由は、個人的に響がウイスキーの中で一番好きだから。
シングルモルトウイスキーの山崎は蒸留所は山崎のみ、原酒はモルトウイスキーのみを使用。ブレンデッドウイスキーの響は蒸留所は山崎だけでなく白州や知多の原酒も使用し、原料もモルト(大麦)だけでなくグレーン(それ以外の穀物)の原酒も使っています。
飲んでおもしろいのは個性が出るシングルモルトウイスキー。でも、一番美味しいと思うのは響なのです。甘くてとろける感じが好きですね。

当然、狙いは響30年。以前から飲みたいと思っていながら一度も飲んだことがなかったからです。響21年はブーム到来前に(思い切って)買っていたものがあと少しだけ家にある。
1杯2,900円と決して安くはないのですが、現在の高騰を考えるとこの値段はとってもリーズナブルなのです。
7年前は700ml瓶で響21年が2万円、響30年が10万円だった。それでもとっても高いのだけれど、思い切って買った響21年があとちょっとだけ家にある。今まで飲んだウイスキーで、自分の中では響21年が一番おいしい(それ以上高価なウイスキーを飲んだことがないのですが)。
で、今は響21年が6万円オーバー。美味いが買う気には成らない。響30年に至っては30万円オーバー。とても手が出ない。どこかのバーで響30年を見つけても、1杯1万円は超えるでしょう。響30年を一般人が試せるのはもはや蒸留所の試飲コーナーしかなさそう。

というわけでいただいました!響30年、美味い!甘い!とろける!蜂蜜のよう。21年も17年も美味しさを再確認。ノンエイジは…ややトゲがあって後味もイマイチ。自分が響に求めるものはノンエイジにはないので手頃な価格であっても今後買うことはないでしょう。

あれ、よく見たら1回3杯ずつって書いてある。4杯一気に注文してしまったけれど、まあいいや。

有料試飲コーナーの近くには大量の原酒が飾られています。当然、眺めるだけで飲めない。

シングルモルトウイスキー&響は市場ではもうほとんど出回っていないので蒸留所直営の売店に期待をしたけれど、全く置いていませんでした。

ノンエイジの山崎ですら完売。

そしてノンエイジの山崎ですら姑息な手段で買おうとする人がいるらしく注意喚起されている。

唯一あるのがグレーンウイスキーの知多。うーん、さすがにグレーンウイスキーはブレンデッドの材料としか見れない。。
ジャパニーズウイスキーは高騰しているので、当分買うことはないでしょう。5大ウイスキーとしてスコッチ、バーボン、アイリッシュ、カナディアン、ジャパニーズと以前から言われてはいたものの、ジャパニーズは取ってつけたようなもので知名度は低かったし、スコッチより安く買えた。
某朝ドラが影響しているとはいえ、ジャパニーズウイスキーも随分有名になりました。今の価格が適正とは思わないので、まだジャパニーズウイスキーが安かったころに買った残りをチマチマ飲むことにします。僕が爺になるころには原種の増産も追いついて価格も落ち着いているでしょう。
響30年が飲めたので、仕事の合間に来て良かった!

せっかく京都に来たので、仕事の合間にサントリーの山崎蒸留所へ行ってきました(注:きちんと仕事はしていますよ)。

ここへ来るのは7年ぶり。7年前は空いていたのに、ウイスキー関連の某朝ドラが数年前に放映されてウイスキー人気が高まったようです。どうせすぐに飽きられるだろうと思っていたけれど、どうも未だにウイスキーの人気が高いようで、有料(1000円)の蒸留所見学ツアーは随分と先まで満員。

運よく予約できて工場見学ツアーに参加してきました。過去にニッカの余市工場で2回、イチローズモルトの秩父蒸留所で1回、サントリーは山崎と白州で1回ずつ工場見学をしているので、今回が6回目。だから内容は分かってはいるのだけれど、熟成庫の空気を吸い込むことと原酒の試飲をすることができるので空きがあれば必ず工場見学ツアーには参加しています。

山崎のポットスチルは16機が稼働している。もともと12機だったけれど原酒枯渇のため増やされたようだ。とはいっても、ウイスキーは熟成が必要なので設備投資しても市場に出回るには10年以上かかる。

熟成庫。ウイスキーの香りが漂っている。寒暖差で樽の中の空気が膨張と圧縮を繰り返すので、樽は「呼吸」をしているわけです。

なので、中のウイスキーも少しずつ蒸発・揮発してちょっとずつ減っていく。写真の左の樽のように。その分、その地域の空気を樽の中に取り込んで、風味が出てくる。というわけで、熟成庫では屁をこくのを自粛しておいた。

一番古い樽は1924年。No.0001が刻印されています。

周囲の竹林。

きれいな水がウイスキーには大切です。

目当ての試飲タイム!これがあるからツアーが有料(1000円)なのだと思います。

原酒もあるのがいいですね。これだけで参加した価値がある。12年のホワイトオーク樽原酒と12年のワイン樽原酒。原酒とは、樽からそのまま出してきた、全くブレンドも加水もしていないウイスキーです。いわゆるシングルモルトウイスキーも、その蒸留所内のモルトウイスキーをブレンダーの采配でブレンドされて商品化されているので、原酒のまま市場に出回ることはない。当然ブレンド後の方が美味しいけれど、テイスティングとしては原酒もおもしろい。

ノンエイジの山崎です。前は山崎12年だったと思うけれど、品薄なので仕方がないですね。山崎12年は、ブレンドされているたくさんの原酒のうち、熟成期間が一番短いものが12年ということ。ノンエイジの場合は熟成期間が短い原酒も含まれるわけです。

最初の3つはストレートor加水で味わったあと、4杯目はハイボールを勧めてきます。この辺の商魂たくましいのがサントリーですね。

ツアーはおしまい。その後に行ったのは有料試飲コーナー。ここではお金を払えばツアーに参加しなくても飲むことができます。実はこれがここに来た一番の目的。

山崎はノンエイジだけでなく当然12年、18年、25年が置いてあります。

原酒があるのがいいですね!市販されていないので、蒸留所でしか飲めない。前回来た時には原酒の飲み比べをした気がする。

響。サントリーを代表するブレンデッドウイスキー。

こんな種類の原酒がブレンドされていますよーの説明。

白州と知多。ここへ来てわざわざ飲まん。

海外のウイスキー。当然、ここへ来てわざわざ飲まん。でも、7年前に来たときはジャパニーズウイスキーの知名度が低かったので、有名どころの海外のウイスキーを飲んでいる人もいましたよ。

おすすめ飲み比べセット。良いチョイスをしています。せっかく山崎蒸留所に来たのであれば山崎の原酒やシングルモルトウイスキーや原酒を飲むのが一番です。僕も初めて来たときはこれを頼んだ気がする。

でも今回は響の飲み比べをしてみました。理由は、個人的に響がウイスキーの中で一番好きだから。
シングルモルトウイスキーの山崎は蒸留所は山崎のみ、原酒はモルトウイスキーのみを使用。ブレンデッドウイスキーの響は蒸留所は山崎だけでなく白州や知多の原酒も使用し、原料もモルト(大麦)だけでなくグレーン(それ以外の穀物)の原酒も使っています。
飲んでおもしろいのは個性が出るシングルモルトウイスキー。でも、一番美味しいと思うのは響なのです。甘くてとろける感じが好きですね。

当然、狙いは響30年。以前から飲みたいと思っていながら一度も飲んだことがなかったからです。響21年はブーム到来前に(思い切って)買っていたものがあと少しだけ家にある。
1杯2,900円と決して安くはないのですが、現在の高騰を考えるとこの値段はとってもリーズナブルなのです。
7年前は700ml瓶で響21年が2万円、響30年が10万円だった。それでもとっても高いのだけれど、思い切って買った響21年があとちょっとだけ家にある。今まで飲んだウイスキーで、自分の中では響21年が一番おいしい(それ以上高価なウイスキーを飲んだことがないのですが)。
で、今は響21年が6万円オーバー。美味いが買う気には成らない。響30年に至っては30万円オーバー。とても手が出ない。どこかのバーで響30年を見つけても、1杯1万円は超えるでしょう。響30年を一般人が試せるのはもはや蒸留所の試飲コーナーしかなさそう。

というわけでいただいました!響30年、美味い!甘い!とろける!蜂蜜のよう。21年も17年も美味しさを再確認。ノンエイジは…ややトゲがあって後味もイマイチ。自分が響に求めるものはノンエイジにはないので手頃な価格であっても今後買うことはないでしょう。

あれ、よく見たら1回3杯ずつって書いてある。4杯一気に注文してしまったけれど、まあいいや。

有料試飲コーナーの近くには大量の原酒が飾られています。当然、眺めるだけで飲めない。

シングルモルトウイスキー&響は市場ではもうほとんど出回っていないので蒸留所直営の売店に期待をしたけれど、全く置いていませんでした。

ノンエイジの山崎ですら完売。

そしてノンエイジの山崎ですら姑息な手段で買おうとする人がいるらしく注意喚起されている。

唯一あるのがグレーンウイスキーの知多。うーん、さすがにグレーンウイスキーはブレンデッドの材料としか見れない。。
ジャパニーズウイスキーは高騰しているので、当分買うことはないでしょう。5大ウイスキーとしてスコッチ、バーボン、アイリッシュ、カナディアン、ジャパニーズと以前から言われてはいたものの、ジャパニーズは取ってつけたようなもので知名度は低かったし、スコッチより安く買えた。
某朝ドラが影響しているとはいえ、ジャパニーズウイスキーも随分有名になりました。今の価格が適正とは思わないので、まだジャパニーズウイスキーが安かったころに買った残りをチマチマ飲むことにします。僕が爺になるころには原種の増産も追いついて価格も落ち着いているでしょう。
響30年が飲めたので、仕事の合間に来て良かった!
セルフダイビングでWeb検索をかけてから、はや3年こっそり覗いておりました。
忙しいようで中々潜れてないのだなーと思っていたのですが、蒸留所のお話にワクワクして読みふけりました。
私は宮城県なので地元にニッカウヰスキーの蒸留所があるのですが、そこではカフェグレーンや宮城狭を作っているそうです。
私の好みは白州だったりマッカランだったりボウモアだったりカフェグレーンだったり(笑)
ウィスキーの個性が好きです。
ニッカウヰスキーのバーで飲んだときは竹鶴21年が500円で飲めました。21年が一番古かったような気がします。
もう去年の事なので、おいしかった事は覚えてますが、ピートの感じや香、味はアルコールと共に飛んでしまいました(^^;)
ダイビングは主人と沖縄に行くことが多いのですが、ヘッポコダイバー中々真栄田の階段に挑戦出来ず、砂辺かゴリラになってしまいます。あとはショップに頼んでボートが多いです。
これからもブログ楽しみにしてます。
ウイスキーの個性、いいですよね!やっぱり1つの蒸溜所で造られたウイスキーは個性が強くて面白いです。宮城狭、いずれはいってみたい蒸溜所です!ニッカはひたむきに味を求めて造っている印象があって好感を持っています。サントリーは工場見学の際に、ピートを使って乾燥する工程をすっ飛ばして発酵から説明しており、風味を決定づける大きな1つを紹介していないのです。その姿勢がウイスキーにも現れているのか、ニッカの方がピートの香りを上手く生かしたウイスキーを造っているような気がしています。
営業戦略はサントリーの方が上で、だからこそニッカを応援したいのですが、自分の平凡な舌にはサントリーでしかもブレンデッドの響が一番美味しく感じてしまうのが残念なところです。
しばらく潜れそうもありませんが、いずれまたダイビングのブログに戻る予定です。今後もよろしくお願いします^^