goo blog サービス終了のお知らせ 

仙台のMTBショップDimensionの日記

このジオメトリーこそ初心者に必要


KONAの次世代型ジオメトリーバイクHONZO ESDを乗ってみました。
結論から言いますと、馬鹿馬鹿しくて今までのバイクに乗れないほど乗りやすいです。
それもフルサスペンションバイクよりもハードテールバイクにこそこのジオメトリーが必要なんです。
フルサスペンションバイクとハードテールの違いはハードテールはリアにサスがないのでフロントのみ伸び縮みします。そのためにサスペンションが動くと常にヘッドアングル、シートアングルが変化します。
アングルの変化は操縦性に直結します。
フルサスペンションバイクのばあいは前後ともバランスよくサスペンションが沈むため、アングルの変化が発生しにくいと考えてよく、発生するのは上下の変化並行移動する感じです。

つまりライド中にヘッド格が変化しないフルサスペンションより、サスペンションが短くなるとヘッド角が立ってしまうハードテールでは、サスペンションが縮んだ状態ではフロントが下がることで前に荷重も乗ってしまい、立ったヘッドアングルによりハンドリングがクイックになるという非常に乗りにくい状態が発生してしまいます。
しかし、そもそもサスペンションが縮んだ状態で理想的な変度リングが得られるようにジオメトリーを決めてしまえばいいんじゃないか。というところがスタートなのだと思います。
その結果が63度のヘッドアングルなんですよ。
実際にコーナーリング中は荷重がガッチリかかりフォークが縮んだ状態が一番曲がりやすいですし、階段を降り切った瞬間のように、フォークがボトムしてしまうような瞬間にフロントにも荷重が集中せず、適切に前後に配分されているので普段は何もできずにフォークが伸びるのを待つ時間がゼロになっています。

とにかく、サスペンションが沈み込んで荷重がフロントに集中しないので、ものすごく乗りやすいんですよ。
常にフロントが逃げてくれる感じで、どんどん前に進むのでストレスフリーです。
この特性によって、フォークが縮むのを予期してフロントから意図的に荷重を抜く(つまりハンドルを引っ張ってフォークを伸ばす)必要ないんです。
この技術はまあまあ上級者向けなのでそれをしなくて良いこのバイクは初心者にこそ最適ですよ。
オフロードライドの難しさがまた一つ減りました。

副次的にヘッドが寝過ぎているので、ペダリング時のような上下動の体の動きにフォークが反応しません。
つまりフォークをロックアウトしなくてもフォークが動かないので上りがえらい楽です。

このバイク、あまりにも良いので自分用がものすごく欲しいんですが、たったの2台しかうちに来ませんでしたので、早い者勝ちです。
22モデルでは絶対に自分の分確保します。
  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「ライド」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事