祈りを、うたにこめて

祈りうた(いのち  しぶとくしぶとく  生き抜いて!  中川翔子『死ぬんじゃねーぞ!!』  

しぶとくしぶとく

 

立っていられなければ 蔓(つる)

寄りかかったらいい

うまく寄りかかれたら

頼ったらいい ほんのちょっとの間でも

 

立っていられなければ 蔓よ

しゃがむことだってできる

うまくしゃがめたら

(は)ってみたらいい 半歩でも

 

命の水源は

きっとある

だから だから 

しぶとくしぶとく

 

 

 

生き抜いて!
       
 

親が棄(す)
自分がすてて
花枯れる

  でも ちょっとだけ待って
  やけになるのを ちょっとだけ
  ぼくにはみえる
  周りがくらいからこそ君の光が
  君は 今の君で光っているじゃないか 
  蛍火のように
  だから ちょっとだけ待って
  じぶんを棄ててしまおうとするのを
  ちょっとだけ
  待って!

 

生き恥も死に恥もなく
生きる
今日

  だれも信じられない
  さびしいという気持ち
  かなしいという気持ち
  それももてるだけでうらやましい
  いちばんあてにならない奴 それは
  わたし

  けれど あなたはそんなわたしを叩いた
  わたしの魂をひっぱたいた
  ―生きていくって恥ずかしくない
   カッコわるいとこはあっても
   みっともないなんてない
   いのちって それほどやせ細っていない
   きみの人生を生きるって
   だれにもできることじゃない
   きみの背丈 きみの頭 きみのハート
   丸ごとみんなきみだから
   きみの歩幅で
   きみのスピードで 今日を
   歩いていけば いい

 

 

中川翔子『死ぬんじゃねーぞ‼』

  

中川翔子のこの本

彼女自身がいじめにあってきたこと
そこからなんとか脱け出せたこと
けれど 
脱け出せずに苦しんでいるひとを大勢知っていること
だからこそ
「いじめの無い世界」をいまも求め続けていること
それらが 真っ直ぐな言葉で綴られている
いじめを受けたひとたち そのひとたちへの 
生々しいインタビューも

私もかつていじめを受けた
学校で 多くは職場で
休職に追い込まれたこともある
当時のことがよみがえった けれど
つらい思い出しのなかで一気に読んだ

彼女は言う
―いじめを受けている君に
 責任はない!
 だから
 自分を
 ダメな人間だと決めつけてはいけないよ!
そして叫ぶ 叫び続ける
─君のいのちは必ず輝く
 その光を持っている
 だから
 いじめなんかで
 いじめなんかで
 死ぬんじゃねーぞ!

 

 

 

●ご訪問ありがとうございます。
 子どもたちの新学期です。自ら命を絶とうする子どもたちが増えてしまうといわれる時期です。死なずに生きてほしいと願います。
 これまでに書いたものを書き改め、ひとつにまとめました。健やかに新学期を迎えてほしいと切に願います。


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