クリスマスイブに市村さんの唄キターッ!

羽生から秩父鉄道で入る。最寄り駅の上熊谷は17:31到着。一瞬方向感覚を忘れたが、目印が分かると勘を取り戻す。八木橋百貨店が分かると、もう少し先、左手にAEONが見えたら右手。
おぉ、夜になると昔ながらのフィラメント電球の灯りに情緒があって良いですね。
中へ。番台の女将さんに埼玉県銭湯料金430円を。『千葉・埼玉スタンプラリー』の千葉のスタンプ帳に押してもらえるかな?気さくな女将さん、千葉のスタンプ帳にも押してもらった上に埼玉県のスタンプ帳もいただきました。他にも埼玉県の銭湯マップがあったり、朝日湯のカレンダーなんてものまである。今日は収穫多いなあ、ありがたいことです。
番台は先ほどの足利市・花の湯ほど低くはありませんが、目隠しがあって、そこにたくさんの毛筆習字の作品がかけられています。ご主人が習字の先生をやっていらっしゃるとか?ここも乱れ籠が現役、体重計はTERAOKA。
浴室へ。先ず初心者にはちょっと難しいドアです(笑)。島カランが2列かあ、広いなあ、と思ったが、よく見たら島カランには蛇口なし。両壁側しか機能するカランはないと言うことです:-)
そんな訳で座椅子は島カランの間に積まれています、種類はクリーム色とか青緑色とか、形も様々。で、桶の方は各カランに据え付け状態。無地クリーム色プラスチック桶です。あと、左側女湯側はシャワーがありますが、他のカランはシャワーなしです。左側カランは埋まっていたので仕方なく右側外壁側のシャワーなしカランへ。ゲッ、カランの湯も冷たいぞ。そりゃまあ、誰も使っていなかったから、配管の湯が冷めてしまったせいでしょう。しばらくしたら暖かくなってきました。
ペンキ絵は見たことないタッチだなあ。おそらく地元の人が描いたと思われ。松の木とかがなくて、あっさりした印象を受けますが、でも富士山の丁寧な描写を見ると全くのド素人でもなさそうです。なんにしても、年季の入った作品で、剥げ落ち方がハンパではないです。
湯船は2槽。右側浅湯は背中バブル2人分、左側深湯は無設備。浅湯は41度くらい、深湯は43度くらいあるかな。
湯上がりはいばらく乳業のフルーツ牛乳110円。帰りのバス停の場所とか、近所の他の銭湯(美晴湯、行田の中将湯など)のこととか、本当に親切な女将さんで嬉しかったです。まあここ以外の熊谷、行田銭湯は夏休みにすでに訪問したんですけどね。
と言う訳で、栃木県足利市と埼玉県熊谷市銭湯を全軒制覇、どちらも親切な女将さんに恵まれて、楽しい北関東銭湯旅行となりました。帰りはJR、やはり東武線より速いな。できれば散髪も旅行中にしたかったが、時間切れ。19:13発のアーバン快速上野行で帰途へ。

加須から利根川を渡り群馬県へ。さらに館林で乗り換え(乗り換え20分待ち(T_T))、一瞬だけ足利市で栃木県に入る13:48足利市到着。街の中心部には渡瀬川の橋を渡る必要がある。もちろん花の湯へ行くためにも。川を渡るとすぐJR両毛線の踏切をさらに越える。
食事をした足利織物会館の裏口を出ると、すぐ目の前に花の湯の建物が!まさに映画のシーンのまんまで先ず感動。もちろん、玄関横には映画の宣伝ポスターが、中野量太監督のサイン入り。朱色とも茶色とも言えない独特の色の屋号入りオリジナルのれんをくぐる。着いたのは14:45くらいですが、ここは13:30開店、早いのです。下駄箱はおしどり、脱衣ロッカー鍵は松竹錠。
中へ。脱衣室にお客さんは3人、しかし番台に誰もいないな。戸惑っていると、常連さんが女将さんを呼んでくれた。栃木県の銭湯料金は350円。
もちろん古い銭湯ですから、脱衣籠も現役。基本的に常連さんは編み籠使ってますね。さすがに私は荷物も多いのでロッカーを使いましたが。
シンプルな格天井、そこから吊り扇風機。もちろん脱衣室内にも映画ポスターや関連新聞記事も。おっ、女湯との間に広告が、敬心社風だなあ(さすがに北東京のローカル広告会社がこんなところまで来てる可能性は小さいですが)。体重計はHOKUTOW。縁側風の場所に喫煙者用灰皿、さらに小さいですが庭。おぉ、さすが北関東、ストーブが出ています。常連さんがタオル干してます。置き道具もたくさん。
浴室へ。湯道具はケロリン桶と水色台形座椅子。島カランは1列、カラン数は6・3・3・6。しかしシャワーは左側女湯側のみです。先客は3人、おそらく自分以外全員お互い顔見知りの様子、狭い浴槽に3人で入って世間話してましたから(まあ広い湯が熱いからなのかもしれませんが)。
で、カランには下水の樋がない訳で、上流のお客さんが水をかぶるので足下を冷たい水が流れて来ます:-)
で、その女湯側カラン上には障仙作のタイル絵。若干中国風ではありますが、日本の山と川の風景。そしてペンキ絵。富士山と手前は海。ヨットが13艘もあるなんてすごい!しかも貨物船まで!ナカジマさんのサイン、日付は27.5.17。
浴槽は2槽。右側浅湯は41度くらい、左側深湯は43度くらい。と言う訳で別に45度とかの熱湯ではないのだが、世間話をしながら入浴するには熱いのでしょう。今日は暖かいし。お湯は週3回入浴剤を使っていて、今日金曜日は緑茶の湯。
湯上がりは森永珈琲牛乳90円。女将さんに映画を見て訪れました、と言ったら、風呂代50円おまけしてもらった(本当は映画の半券が必要だそうです)。もちろん、撮影の時のお話を伺う。やはり映画の撮影クルーは大がかりなもので、狭い釜場にスタッフが入り切らないほど入ったり、お葬式のシーンでエキストラが想定より多く集まったりといろいろあったそうな。僕はこの映画で杉咲花ちゃんは将来大女優になるな、と思ったのですが、女将さんは松坂桃李クンを絶賛してました。
その一方、足利市の現役銭湯は今やここだけに。ネット検索したら映画と同じ『幸の湯』と言うのがありましたが、どうやらスーパー銭湯のようです。
店を出て、あらためて振り返ると、同じような千鳥破風銭湯でも、高いビルに囲まれてしまった東京銭湯と違い、この足利市の銭湯は今でも町の顔とも言える存在感があり、惚れ惚れします。と言うことで、寂しいですが、次の目的地に向かって再び渡瀬川を超えて東武線駅に戻り、足利市を離れます。16:14の館林行に乗ります。次の目的地、距離は遠くはないのですが、乗換が多くて(館林と羽生で)なかなか進まない(汗)。

しかし、ネットで調べたところ、ときわ湯は訪問直後の6月末に廃業してしまったことが判明。縁がないと言うのはこういうことを言うのだなあ。とりあえず跡地だけでも見学して行こう。
行きは京成周りで。東中山を10:52出発。関屋で乗り換え、東武線牛田11:28発。加須には12:31着。昨日の雨と打って変わって雲1つない青空。と言うか、真冬なのに駅前ロータリーには鯉のぼりが空を泳いでいる。どうも加須は鯉のぼり産地日本一らしい(連休の頃には違和感なかったから気づかなかった)。
半年前に来ているのですぐに見つかる。先の折れた煙突が痛々しい。まだ建物は残っている。しかしすでに廃墟感を十分に醸し出していた。5月連休のニアミスさえなければ入浴間に合ったのにな。と言うことで加須滞在時間は20分足らず、すぐに次の12:50館林行きに乗る。帰りは名物こいのぼり焼きをいただく、16時間ぶりの食事(笑)。