ただ荒涼としている…この辺に妖怪案内爺(不審者)が出没していたらしい😱昨今は相手が高齢者であっても甘く見てはいけない❗
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友岡子郷/倒・裂・破・崩・礫の街寒雀 (阪神・淡路大震災の後)
友岡子郷/白日のなかへ入りゆく鰆船 (飯田龍太「雲母」終刊へ慟哭と希望)
💬「雲母」に二十五年間投句し、その選をいただいた。「いい句はいい、悪い句は悪いとおっしゃってくれる龍太先生を、 . . . 本文を読む
木枯や山越えて来し庄内麩 永野シン
麩は京都産が名高い。ことに生麩。精進料理には欠かせない。一般的なのは焼麩。宮城県は油麩である。棒状の麩がなじみ深い。小熊座の同人だった郷古昭雄は確か麩作りを営んでいたはずだ。庄内麩は板麩である。北前船に積み易くしたのが、板麩の始まりと言われている。かつ . . . 本文を読む
老蛍闇に爪かくごとく飛び 渡辺誠一郎
蛍は古来詩歌で最も関心をもたれている昆虫の一つ。和歌で蛍といえば
物思へば沢の蛍のわが身より あくがれいづる魂かとぞ見る 和泉 式部
であろう。「男に忘れられて侍りけるころ」貴船神社の御手洗川で詠んだと伝わる。 「あくが . . . 本文を読む
ビール缶握り潰せば流星群 春日石疼
「二物衝撃」という用語がある。山口誓子が連作俳句の配列や構成を述べる際に使用したもので、やがて、一句の中での素材や言葉の組み合わせを意味するようになった。二物衝撃はソビエトのエイゼンシュテーインらが映画の編集に用いた「モンタージュ」の訳語である。視点のことなる複数 . . . 本文を読む
(9/25)八ランクの格付けが導入されました↑
東大王チームは今まで、相手がこの漢字を読めないだろうという前提で戦略を組んできたが、芸能人チームとしては、たとえ失格者が続出しても誰かが当てることが可能なまでに漢字力が自発的に . . . 本文を読む
サイゴンの西日が背に憑依する 神野礼モン
平成25年5月NHK学園の企画でベトナムを訪れた。ベトナムの歴史に触れたり、ベトナム戦争の爪痕を目にしたりすることが目的の旅であった。途上、チャンパ王国のグエン王朝遺跡やホイアンの日本橋、そしてベトナム非武装地帯を見学した。チャンパ遺跡にはベトナム戦争の銃弾跡が . . . 本文を読む
💬アメリカフヨウ(かと思ったが普通の芙蓉↑のようです)と稲の花↓
整然と植えられて苗寂しかり 水戸勇喜
イネ科の植物は数多いが、栽培イネは二種類。アジア栽培イネとアフリカ栽培イネとがある。前者は周知の通り、耐冷性の高いジャポニカ種と耐冷性の低いイン . . . 本文を読む
春蘭の息を吐く時空青し 齋藤真里子
小熊座の当月佳作抄欄は、原則一人一句としている。同じ作者に、同人作品と小熊座集に複数以上佳作に選びたい句があっても一句だけ掲げてきている。これまでも何度もそうしたケースがあった。しかし、小熊座集と同人作品欄とが重なった場合は小熊座集の佳作を優先してきている。これは鬼房先生の時代からの踏襲だ。もっともうっかり同一作者の句を二句掲載し . . . 本文を読む
「松明あかし」は福島県須賀川に420年前から続いている火祭で、このたび改訂された角川の『俳句歳時記』に季語として採用された。日本三大火祭の一つとも言われ、巨大な松明三十本が市内を練り歩いたのち点火される。伊達氏に降伏を迫られた二階堂氏の家臣や領民が松明を持って山に集まったことに発祥し、のちに滅ぼされた二階堂郎党の霊を弔うため続いたとのことだから、盆火と同じ死者追悼である。
「伊達の墨塗 . . . 本文を読む
ミゾソバ↑
いぼむしり(=蟷螂)↑初冬には保護色の枯葉色になっているが生きている🍂この色になると「枯蟷螂」とも🍃
(小熊座2018年12月号⭐高野主宰の選評より)
まず思い浮かんだのは、なぜか般若の面である。「般若」はもともと智慧を意味する仏語。それが面の名前になったのは、般若坊という名の僧侶が最初に面を彫ったからだとか、『源氏物語』の葵の上とりついた六条御息所の生霊が . . . 本文を読む
(小熊座2017年12月号⭐高野主宰の選評より)
「耕して天に至る」の出典は諸説あるようだが、有名なのは司馬遼太郎が、明治中期に日本を訪れた清国の政治家李鴻章が瀬戸内の島々の耕作状態を見て驚嘆して呟いた言葉として紹介していた逸話である。孫文が宇和島の段々畑を見て感嘆した言葉とも伝わっている。その勤勉な人々が拓いた田も、今は放棄田となり果てた。そして、稲穂に代わって芒がそよいでい . . . 本文を読む