ついに香川がマンチェスター・ユナイテッドの選手になった。
この人たちの仲間入りだ。
ベスト、ロー、チャールトンですよ!
いいんですか? いいんです。 クーーーーーッ!
私にとってマンチェスター・ユナイテッドといえば、
ロブソンでもカントナでもベッカムでもなく、この人たちなのさ。
その中でも、ジョージ・ベストは特別だ。
中学高校のころ、甲府にあったスポーツ屋さん(サッカー専門店なんてなかった時代)には、
たいがいジョージ・ベストのポスターが飾ってあった。
それはそれはカッコよくて、欲しくてねぇ・・・・・・
赤いユニフォームには、真っ白なエリが付いていた。
胸にスポンサー広告などなく、チームのエンブレムのみ。
背番号は、7番より11番のほうが印象的だった。
どんどん長くなる髪をなびかせ、ひげも伸ばせば、胸毛もフサフサ。
白いラインが甲からつま先へタテに入るという独特なデザインの「スタイロ」を履き、
両腕をやや開き気味に振り、手は親指を外に出さず、人差し指の中に入れ軽く握る。
寒い時はソデを引っ張って、その中へ手をしまう(おばあちゃんのように^^)
プロフィールにはいつも174センチ、64キロとあった。
だからオレもそうなろうとした^^ 実際、高校時代は173センチ、63キロだった。
身長と体重をマネしようとしたくらいだから、あとは推して知るべし。
いちいち全部コピーしようと、無駄な努力を重ねた青春の日々だ。 ワハハハ
※ ギター小僧が、クラプトンや「天国の階段」をコピーしようと必死だったのと同じだ。
この世で見たもっとも美しいゴールは、ベストのやつだ。
ドリブルで右サイドを突破しゴールへ迫る 前にはもうキーパーのみ。
右足を振り上げ、ニアサイドへシュート! と、見せかけ打たない。
完璧なキックフェイントにキーパーはニアへ飛んでしまう。
ベスト自身、もはやゴールライン間際となった位置から、がら空きのファーサイドへシュートを決める。
これを全速力で走りながら、一歩のロスもない完璧なステップで、
流れるように、落ち着きはらって・・・・・・こんなもん、神か悪魔ですぜ
つまり、あの時代の田舎の高校生にとっては
ベストのいるマンチェスター・ユナイテッドなんて、完全に夢の世界だったのだ。
自分の世界とクロスするなんて、1ミリも、1ミクロンも、1ナノも、想像しなかった。
だから今回の香川の移籍は、若い連中の持つ感情とはまったく違う。
情報量の多さというのも、ある意味 不幸というか、夢のないことだと思うほどだ。
とはいえ、もうすぐ、この初夏から お茶の間でマンUの香川が観られるというのは、
その情報量過多のおかげだ。
夢はないけど、リアルはある と。
おお 軽く書いたけど ホント、もうすぐじゃん。