MY LIFE AS A FOOTBALL

ないかな ないよな きっとね いないよな
会ったら言えるかな まぶた閉じて浮かべているよ

闇の中から

2009年11月01日 | A DAY IN THE LIFE


 よくぞ生還しました。
幸福丸の漁師さんたち。

よかったなぁ、としか言いようがありません。

以前、大洪水の中、バスの屋根の上で一晩を明かした年配の人たちがいました。
あれも恐怖だったでしょうが、なんとか想像ができる恐怖です。
でも今回のは、私なんかには想像を絶する極限中の極限です。

バスの屋根の上でも、ワタクシまっさきにパニックになりそうです。
見るも無残に心が折れていたと思います。

でもなんとか、なんとか冷静になれたら、そこが陸地だとは気がつくでしょ。
それに雨さえ上がれば、水かさがそれ以上増えないことも分かるし、
なにかに摑まってさえいれば、一晩くらいは耐えられるかもしれません。

ところが今回の場合は“海”です。水は引いてくれません。
閉所での窒息と浸水の恐怖。そして圧倒的な闇。

しかも、いつ救助の手が届くかまったく分からない状態です。
時間的にも空間的にも、バスの屋根の上とは比較になりません。

私なら間違いなく、ストレスで死ぬか、
生きていたとしても発狂してるでしょう。

助かった3人の人たちを見ました?
3人ともやさしげで、おとなしそうで、マッチョとは正反対な感じです。

「逃げ遅れた」と言われている通り、機敏でせっかちなタイプでもなさそうです。
むしろおっとりとして、目覚ましが鳴ってもなかなか起きないのでは、と思わせます。

つまり、せっかちで神経質、朝は目覚ましが鳴る前に起きて、
何かとくよくよし、腹が据わっていない・・・私のような人間はまっ先にアウトです。
それ以前に、そもそも漁師になれませんが。

考えうる最悪の状況から生還した勇者に、心からの尊敬を。