賃貸その１
●フィリピンではまず賃貸から●
フィリピンでは借りるより，買ったほうが徳です。例えば，私のアパートは月７０００ｐです。これを購入すると，５０～６０万ｐくらいだろうといわれています。単純計算で７～８年で元がとれる計算です。長期に住むのなら買ったほうが絶対安いのです。
しかし，フィリピンでいきなり不動産所有は危険です。 これは昨日申しあげた権利関係のリスクもありますが，環境面でのリスクもあります。 つまり，住んでみないと環境の良し悪しがわからない，ところがあります。マニラでは納得のいく住環境は非常に得にくい。特に騒音がひどい。
●環境面のリスク●
例えば，私の最初のアパートは準幹線道路沿いで，極めて騒々しく，空気も非常に悪い環境にありました。ノイローゼになりかけたため，2ヵ月後にアパートを移りました。 ところが，次のアパートの前はちょっとした広場（バスケットコート）になっており，引っ越した当初，週末になると若者たちがパーティを開いていました。夜中の2時ごろまで騒いでいるので，ものすごく腹がたちました。日本なら誰か注意するか，警察がかけつけます。 ところがフィリピンでは誰も注意しないのです。みんなうるさいと思っているにもかかわらず。どうも，夜騒ぐのは無礼講のような面があるみたいです。 その他，例えば風通しとか日照。フィリピンは常夏ですので，なるべく涼しい環境を手に入れたいもの。 これら環境面は長期間住んでみないとなかなか本当のところがわからないものです。
＜私のアパート選びのポイント＞
○車の往来：騒音と排気ガスを避けるため。
○カラオケ屋とか飲食店：カラオケがうるさい。
○バスケットコート：ここで宴会や集会が開かれる。うるさい。
○学校：生徒，ではなく，送り迎えの車がうるさい。
○夜間：騒音は夜間のチェックが必要です。
○やばい地域：初めてだとすべて危ない地域に見えますが。
○１Ｆ：避けたい。泥棒対策，ねずみ対策。通風，日照の確保。それからプライバシーの確保のため。
○通風：風は東西に吹くみたいです。海風，陸風かもしれません。季節風もあり，風向きが変わって乾季・雨季の原因になっているのですが，あまり実感できません。現地の人は風は西から吹く，といっていました。確かに，強い風はたいてい北西から吹いてきます。従って，東西に風がぬける部屋を探すこと。エアコンを使う日が減ります。但し，ほとんどのアパートは通風を考慮されておりません。
○西日：真昼は太陽が上にあり，さほど室内は暑くなりません。やはり西日が入り込む３時頃から暑くなり始めます。朝の陽射しは気になりません。ベストは西に樹木があって太陽光をさえぎってくれること。しかし，樹木があると蚊の襲来を覚悟せねばなりません。難しいですね。
●私のやばい地域チェックポイント●
○明らかに家がぼろい（木造であることが多い）
○昼なのにやけにぶらぶらしてる人が多い
○住民の目がきつい
以上の３点でしょうか。
危ない地域は主にスクワッター（不法居住者）の集落とイスラムコミュニティ。 ただ，マニラ全体がスラムのようなところです。マニラにしばらく滞在していろいろ見聞しないと，貧困の程度がわかりにくいかもしれません。ぶらぶらしている人が多い，といっても，一般的にマニラはぶらぶらしている人が多いですし。
ちなみに危ないといわれるトンドですが，危ない，という感じはさほど受けませんでした（一部を除く）。おおむね，普通の街ではないかと思います。
※トンドを含め，危ない地域というのはマニラに点在しています。一本道路を隔てただけでそうした地区に入り込むことがあり，それがマニラの恐いところです。まあ，マカティの２～３万ｐするコンドミニウムを借りてしまえば話は早いのですが。
