土地所有
●フィリピンでは外国人は土地所有禁止●
基本的に日本人は土地を所有できません。
●建物だけの登記はできない●
建物だけを買う，というのは絶対に避けましょう。
詐欺であるか，後日必ずトラブルになります。
建物は土地の付属物，というのがフィリピンの法律です。
●どうしても一軒家が欲しい場合は●
購入する場合は，フィリピン人名義，ということになります。
土地所有のリスクを避けるためには，長期（２５年または５０年）賃貸という手があります。
また，タウンハウスなら，日本人でも所有できるみたいです。タウンハウスはコンドミニウム（マンション）扱いなので。
※タウンハウス 長屋形式の家。
タウンハウスの一例http://www.buyandsellph.com/abordo.htm
●登記は信用できる？●
フィリピンの登記は二重譲渡が難しい様式をとっており，ある程度の信用を与えてもよさそうです。ただし，裁判になったら日本人が勝つのは難しいといわれています。
●土地購入時のリスク●
①土地を購入する場合は，名義人であるフィリピン人にプレゼントする，という気持ちで土地を購入した方がいいと思います。例えば，奥さんを名義人にした場合，離婚したら土地は奥さんのものです。裁判になったら１００％負けるといわれています。絶対に手元に残りません。土地を購入したらフィリピン人の配偶者に追い出される可能性はないか，よく考える必要があります。特に，配偶者の兄弟によからぬ輩がいないか，確かめなくてはなりません。
②下手なところで家を購入してしまった場合，泥棒を警戒しなくてはなりません。 特に，周りから浮いているような家を建てたら，１００％泥棒に入られると思ったほうがいいと思います。周りからのひがみも避けられません(フィリピン人は嫉妬深い）。
話によると，フィリピン人でさえ工期をいくつかにわけて家を建てていくのだそうです。もちろん，費用が足りないという事情もあるかもしれませんが，工期をいくつかに分けることによって，お金がないことを近所にアピールする意味もあるのだそうです。まわりからの嫉妬を避けるためです。
③ねずみや蚊，ごきぶりには相当悩まされます。私は毎日のように数箇所蚊に刺されます。痒いだけでなく，伝染病を介在することも考えられます。 これは避けようがないと思います。
④不動産売買に関しては，非常にリスクが多そうです。日本でさえ，土地に関してはうさんくさい話がたくさん転がっています。ましてやここはフィリピン。権利関係が国レベルで整理整頓されていないようです。何せ，他人の土地でも１０年税金を納めれば自分のものになるとのことです。また，土地は大金が動きますので，二重譲渡とか詐欺のようなことが頻繁におきるらしいです。二重譲渡の場合，どうなるか。答えは，力が強かったり，顔が利くほうが不動産をゲットできるというではありませんか。フィリピンでは，法律や契約書で守られているわけではありません。
●フィリピンでの不動産購入は不信が基礎●
日本なら，素人でも不動産情報誌や不動産に関する様々な情報を扱う書籍で知識を養うことができます。不動産屋さんや住宅会社も信用できるところが多い（私はもと建築関係に従事していました）。法律もプロから一般人を守るように改正されてきました。
しかし，ここはフィリピンです。多くの不動産屋は信用できません。かといって，一般人は土地に関して知識がゼロに近い。或いは知識がマイナスの可能性もあります。日本人よりも多少は不動産情報を知っており，顔が利く，ということ以外にアドバンテージはないと思ったほうがいいのでは。しかも，フィリピン人特有の噂話を信頼する癖があります。従って，不動産所有に当っては頓珍漢なことをしでかしている可能性が強いのではないでしょうか。
フィリピンでは口コミで不動産を所有するケースが多いでしょうが，たとえ相手が親戚であろうと，疑ってかかったほうがいいと思います。彼らにだますつもりがなくても，トラブルにまきこまれるのがフィリピン。フィリピンでは通常の法律感覚では対処できません。土地購入にあたっては信頼できる弁護士をつけたい。問題は，多くの弁護士が信用できないらしいです。知り合いも駄目，弁護士も駄目，となったらどうするか。
とられたらあきらめましょう。
偏見が多いかもしれませんが，私はフィリピンでは不動産を購入することをためらっています。もう少し事情がわかってから不動産を購入するつもりでいます。
より詳しくはこちら：http://www.asahi.ph/real/
フィリピン不動産情報（土地）
http://www.buyandsellph.com/buysell/cgi-bin/listads.asp?search=800
